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正攻法の限界〜『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読んで〜

どうしたら、物事を批判的な目で見られるようになるのか知りたかった。どうしても、これまで有効とされてきた常識や理屈にしがみついてしまうんですよね。いや、しがみついているという自覚すらなかった。

この本を読んで、「理屈」だけじゃなくて「直感」も必要だと気づきました。なぜなら、「理屈」だけでは今日のような複雑で不安定な世界にはついていけないから。
そうなる理由は3つ。
その1)差別化できないから
多くの人が論理的な情報処理スキルを身につけたので、他人と同じ正解しか出せなくなったんですね。他と差をつけるには、理屈だけじゃダメなんですね。
その2)過去の理屈が通用しなくなるから
近年は、テクノロジーの発達もあり、解決すべき問題が複雑で予測困難になっているんです。要は、システムの変化に理屈が追いついていないんですね。
その3)人間の感情に対応できないから
「好き」「嫌い」といった感情は、理屈ではわかりません。特に、承認欲求や自己実現欲求を刺激するような商品・サービスが求めれています。

「直感」=「美意識」を鍛えるためのアクション・プランは2つ。
その1)アート鑑賞
エール大学の研究によると、アート鑑賞により観察力向上が期待できるそうです。特に、細部に気づきやすくなるみたいです。
その2)哲学を学ぶ
哲学を通して、批判的な目を養えるようになります。哲学者が何を言ったかよりも、なぜそう考えたのか、どんなスタンスで社会と向き合ったのかを知ることに、価値があります。


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