見出し画像

エリザベス ギルバート「食べて、祈って、恋をして」

気になっていたこの小説をついに読みました。

離婚後 抑うつに悩まされ、ボロボロになった作者自身が旅に出て経験し、再生していったことをベースにした物語。
心の動きとか行動とか、、、現代の女性だったら共感するものがたくさんあるはずと思います。

深刻さを感じさせないほどユーモアたっぷりなので、スイスイ読めてしまいますが、
小説とは言え、、、ここまで自分をさらけ出すのはかなり勇気のいること。

けれどこれほどまでに深く自分にコミットしているからこそ、ベストセラーになり、映画化までされたのでしょう。
へたな心理学の本を読むより、深いところで納得するものがあります。


また、この小説を旅行記として読むのも面白いです。

食べて=ローマでの日々

祈って=インドのアシュラムでの日々

恋をして=バリ島での日々

視覚、味覚、聴覚、臭覚、がたっぷりと文章に刻み込まれていて、ほんとに現地に旅した気分になりました。



素晴らしい言葉や会話もたくさんあります。

あなただって天の一部なのよ。この世をかたちづくるひとりで、天の営みにかかわり、あなたの思いを神様に知ってもらう権利を持っているわ。

(ローマの合言葉はセックスだという会話の後で)
「ニューヨークの合言葉はなんだろう?」ー中略ー
「一言の動詞で言うと、達成(acheive)だと思う」

。。東京も達成なのかな?
セックスではないことは確か(笑)

グルのもとで学ぶために、彼女の存在が必ずしもその場所に必要というわけではない。ー中略ー
気をつけないと、グルを取り巻く人々の醸し出す、有名人をもてはやすような雰囲気に吞み込まれ、修行の目的を見失ってしまうと言うのだ。

患者を治療するとき、彼女は神の愛を流すパイプラインになり、次に何をすべきかについて考えるのをやめる。つまり、頭で考えるのをやめて直観を研ぎ澄まし、ただ神の愛が自分を通って患者のなかに注ぎこまれるように専念する。「まるで風がさっと吹いて、わたしの手を取るみたい」

最後にブラジル人の恋人ができるのですが、そのくだりは、やっぱり西欧人は体力あるなーーとしみじみ感じました(笑)
私はちょっと、、あのバイタリティが苦手なんです。。


エリザベス・ギルバート、くせになる作家です。
この本の中にも占星術の話が何度か出てくるのですが、彼女はかに座
同じ水の星座として、共感するところがたくさんあるのかもしれません!


ありがとうございます!これからもお役に立てる記事を投稿していきます。