「ドリーム」を見た
「ドリーム」(2016年) を見た。
通う学校も、食堂も、同じ部屋で飲む飲み物も、トイレも明確に白人と白人以外で分けられていた時代。
さらに、女性という弱い立場。
そんな中でも、実際にNASAで素晴らしい功績を残した3人の黒人女性のお話。
まぁ、多少史実とはズレがあるにせよ、黒人であり女性であることで、かなり差別をされていた中、地道に自分の実力で、道を切り開いていった三人に脱帽。
まぁ、とんでもなく頭が良かったんだろうけど。
心に残った場面。
キャサリンの上司であるハリソンが「何でそんなに席を空けるんだ」という問いに、「この棟には白人以外用のトイレがないので、800m離れた違う棟まで行かなければならない。あなたは知らないだろうけど」みたいなことを答える。
そう、ハリソンは知らない。
雨の日も800m濡れながら往復しなくては、トイレにすら行けないことを。
同じ部屋にいても、飲み物は白人と白人以外に分けられていることも。
ハリソンは、すぐにその区別を廃止する。
それも知ったから出来ること。
知らないことも罪なんだな、と思う。
もう1つ。
トイレで、白人女性であるミッチェルの「私は偏見は持っていない」という言葉に対して、ドロシーの「あなたがそう思っていることは、信じます」みたいな会話。
「偏見を持っていない」ではなく、「偏見を持っていないと思っていること」
これもまた怖い。
気を付けなければ。
まぁ、単純に宇宙開発プロジェクトの話としても面白いし、IBMのメインフレームやFORTRANとか元SEの心をくすぐる懐かし要素もあって、楽しめた。
なんといっても、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの前向きさというか、切り開く力、頭の良さが、本当に素晴らしい映画でした。
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