「ひまわり」(1970)を見た。
戦争によって引き裂かれた悲恋の物語。
一面に広がるひまわり畑が印象的。
そんなイメージだったけど。
よくよく考えると怖い映画だな。
だって、あの延々と続くひまわり畑の下には、敵味方関係なく、戦争の犠牲者が眠っているわけで。
丘一面の十字架は、明示的に、その犠牲者を表しているけど、それでは追い付かないほどの多数の犠牲者が暗示されているひまわり。
これを題名と冒頭にもってくるってすごいな。
そして、戦争の犠牲者は、なにも死傷者だけではないということ。
それが人生を翻弄された二人に集約されていて。
うん、良い映画だ。