「アルテミスの涙」を読んだ

「アルテミスの涙」  下村敦史  小学舘  を読んだ。

まばたきの会話で女医は真相をつかめるのか。

『江花病院』に長期入院している閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の女性患者・岸部愛華が深夜に体調を崩した。当直中の産婦人科医・水瀬真理亜が診察すると、愛華は妊娠していることが判明する。寝たきりの愛華は誰に妊娠させられたのか? 病院は騒然となり、政治家である愛華の父は激怒するが、前代未聞の事件はマスコミに報道されて世間の知るところとなる。真理亜は真相を探るべく、話すことができない愛華のまばたきを通して彼女の“声”を聞くが――
社会派ミステリーの旗手が人間の尊厳と命の倫理に迫る、新たなる傑作。
(Google Books)

うーん、いまいちだったかな。
何が正しくて、何が幸せなのかを、他人が勝手に決められない…という寓話として捉えるべきなのかな。

まぁ、ミステリーとしては、どんでん返しでしたよ。でも、まったく知らない事実がドーンと出て来たみたいな…

何が、こう、ダメなのか、って、やっぱり子供を産んだその先のことが空っぽなのがね。
お話とはいえ、曾孫を育てるって、何歳の設定なんだろう…とか、その子供はロックドインシンドロームの親とどう対峙するのだろうか…とか。

そんな余計なことを考える私は、他人に自己満足な正義を振りかざす奴ってことかな。

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