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「青いパパイヤの香り」を見た
「青いパパイヤの香り」(1993年)を見た。
1950年代初頭のベトナムを舞台に、資産家の家に奉公に来た少女の成長と淡い恋をつづる。セリフや説明描写を最小限にとどめ、引きのショットで叙情と余韻をかもしだす映像は高い評価を受け、第46回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールとユース賞を受賞した。
と、ジェイコムマガジンにあったので、録画してみた。
確かに叙情的。
しかし、凡人には説明が足りなすぎ(笑)
奉公に来た少女ムイが、長男の連れてきた友人クェンに恋心を抱く…という説明が、yahoo映画であったけど、全然わからないから。ムイがチラッとクェンを見てニヤッとしただけだから。あっ、自分が野菜を炒めたいっていうのも、クェンへの恋心の発露か。
10年後、クェンの家で働くことになるんだけど、その後の出来事も唐突な感じ。
婚約者がいるクェン。ムイに意識が向くきっかけは何? いや、きっかけはわかるけど、アンタ、婚約者と仲良くしてたよね? いきなり乗り換えるほどのきっかけでしたか?
と、物語として捉えると、説明が足りなく感じるけど、詩として考えるとなんの問題もない。この言い方では、わからないかもしれないが(笑)
そもそも、恋心よりも、ムイが働く日常の描写が多いから、一人の少女の成長を追っているとみた方が良いのかな。
ちなみに、パリ郊外でセットで撮影したというのだけど、ものすごくベトナム感を感じる。いや、ベトナムには行ったことないけどね。
静かに映像を楽しみたい人にオススメ。
恐縮です