「スモールワールズ」を読んだ
「スモールワールズ」 一穂ミチ 講談社 を読んだ。
BL作家の一穂ミチさんの一般文芸書ということで、随分前に図書館で予約。
本屋大賞3位と聞いた頃、タイミング良く、順番が回ってきた。
まったく、内容を知らずに手に取り、短編集か…と読み始める。
前半は連作短編集なのだが、後半は違うのかな。
noteに感想を書こうと、あらすじを確認したら、「最終話に仕掛けられた一話目への伏線。」とあるではないか。
おぉ、そういうことでしたか。
じゃあ、もしかして、後半も?
と、読み直したら、ちゃんと繋がっていた。
アホだな、私。
さて。
6篇の短編からなるのだか、私が好きなのは「魔王の帰還」「花うた」「愛を適量」かな。
「魔王の帰還」はキャラクターも好きだけど、気持ちが負けるっていうのが、より気持ちの強いものに気持ちが吸い取られてやる気が出なくなる、という部分がしっくりきて、良かった。
「花うた」はパズルの一欠片のピースというモチーフが、すごく効いていて良かった。
「愛を適量」は、最後の電話だよね。
ネタバレはもったいないから、これ以上は書きませんが。
とにもかくにも、本屋大賞3位に選ばれるだけある良い本でした。
恐縮です