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「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人」を読んだ

「紙鑑定士の事件ファイル  模型の家の殺人」  歌田年  宝島社  を読んだ。

第18回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作!

あらすじ
神保町で紙鑑定事務所を営み、どんな紙でも見分けられる男・渡部。
ある日、そんな彼の事務所にひとりの女性がやってくる。
「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いした彼女は、「彼氏の浮気調査をしてほしい」と言う。
手がかりはピンボケしたプラモデルの写真一枚だけ。
渡部はダメ元で調査を始めるが、ある男と出会ったことで意外な真相が明らかになった。
その男こそが伝説のプラモデラー・土生井(はぶい)。
ごみ屋敷に住む冴えない中年だが、模型のことが絡むと驚くべき洞察力と知識で、
名推理を披露する。
そしてその翌日、渡部の事務所に「行方不明になった妹を探してほしい」と言う女性が、
妹の部屋にあったジオラマを持って訪ねてくる。
土生井とともに模型を調査していた渡部は、その中に恐ろしい大量殺人が
示唆されていることを知り、真相を突き止めるため奔走する!
(amazonより)

なんだか、ものすごく面白いらしい…
そう思って図書館で予約した本が、ようやく手元にやってきた。

うーん、期待値が高かった分、面白かったけど、それほどでもない感が…

紙鑑定士の力量よりも、プロモデラーの知識と観察力の方が、重要だったからかなぁ。
本好きとしては、もっと紙の方から、事件解決に向かって欲しかった。
たぶん、模型の話を聞いても、よくわからないから、おもしろさが半減してるんだろうな。
あと、怪しい人が眼前に出てこないからな。
犯人らしき人物の影を追い続けるだけだから、なんか、騙された感もないし、ドキドキもなかった。
まさに、紙の上の犯人。
もうちょっと、実体感あれば、また違ったかも。

でも、登場人物のキャラはみんな良かった。
最後に出てくる真理子ですら。

シリーズ化されたら、読みたい本ではある。

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