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出かける前の心配事

今週末から約10日間ほど家にいない予定だ。そこで目下の心配事はメダカの餌問題であった。通常メダカは3日〜1週間ほどは餌をあげなくても生きていける。しかし、今回は1週間以上の留守にしてしまうのだ。

屋外とは言え、10日以上餌をあげられないのは流石に心配だ。メダカは本来雑食のため、虫や植物性プランクトンなど様々なものを食べている。恐らく私が知らないうちに彼らも虫なり、プランクトンなり摂取しているのだろう。実際に虫を食べている姿は一度見たことがあるぐらいだ。
しかし、少しずつ気温が下がっているせいか、最近は小さな虫が鉢や近くのホテイアオイの子株の容器にいる気配がない。つまり、夏よりもメダカの餌となる生き物があまり来ていない可能性が考えられたのだ。

植物性プランクトンの多いグリーンウォーターを水槽に入れておく事も一つの手である。とは言え、ホテイアオイ達も水槽にいるため、グリーンウォーターは早々に植物たちの養分として吸収され、透明になるだろう。

色々調べると、自動給餌器やお留守番フードなど、色々と便利なものもあった。しかし、これらはメダカ達の状態を見ながら餌をあげる事が出来ない為、水質悪化を引き起こしてしまう危険性も高い。そして留守にしているため、初動対応がどうしても遅れてしまうのだ。

現段階においては、水槽の水にグリーンウォーターを少しずつ足していく事が一番賢明な選択かもしれない。

気温が少しずつ下がる中、幸いメダカ達は毎日元気に泳いでいる。この時期は冬眠前の時期である為、本当は毎日欠かさず餌をあげたい気持ちは山々だった。小さいメダカも少しずつ大きくなっている。今日はすこし気温が高いせいか、皆水面近くで泳いでいた。

最近あまりにもメダカが可愛すぎる為、中々1週間以上餌をあげない事を決断できない。毎回メダカ達の姿を見る度に、やっぱり自動給餌器買おうかな、と思ってしまう。

一週間以上餌をあげられない事は仕方がない。そう思った時に、ふと昨晩見た大河ドラマ「麒麟がくる」の駒ちゃんの台詞を思い出す。
足利義昭が京都に上洛するにあたり、また都が戦場となってしまう事に反対する駒ちゃんに対し、光秀は「止む終えないのだ」と言った。その言葉に対して彼女は「止む終えない、で失われてもいい命があるのですか?」と聞く。
無いに決まっているのに、とても難しい質問だ。人間がいつもこんな事ばかり考えていたら、ツラくてツラくて死にたくなってしまうに違いない。

そう言えば、大学院の教授は「AかBか?」という質問に対してアーティストは「C」と言えることが重要だと言っていた。つまりここでは、餌をあげるか、あげないかの議論ではない別の解を作るべきなのだ。

とは言え、一人で考えても仕方がない。さらに、飼育環境によってもかない異なるはずなので、こういう事は知識のある人に話を伺うほうが早い。そこで、以前メダカを購入したメダカ専門店の方がやっているYoutubeチャンネルを覗いた。

運良く、屋外でメダカを飼っている人で、1週間ほど家を空ける相談について答えている動画があった。そこでは、その相談に対して出張族で1週間から1ヶ月以上家をあける人のアドバイスもあった。1ヶ月家を空ける時は同居人に餌やりをお願いしているそうだ。その動画を見て、母親に土日だけで良いからメダカの餌やりをお願いしようと思った。

想像以上にサラッと解決策が出た。その方法を遂行するにあたり、まだなにも準備は出来ていないけど、超あっさりした方法を見失っていたことに乾いた笑い声が出る。

このテンションのまま、母親に向けたメダカの餌やりレクチャー資料を作ろう。何だかやる気がみなぎってきた。

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