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スネール達の変化

スネールパイセンは気付けば、小さい子どもたちを繁殖していた。
鉢の水面あたりにはまだ2〜3mm程度の子どもがチラホラ見かけることが出来た。

てっきりスネールは交尾をせずとも繁殖できると思い込んでいたが、今日調べると彼らは交尾もするらしい。今日もアナカリスの上で1ペア、一昨日ぐらいにも鉢の壁で激しく動く1ペア。思い出すだけでも5ペア以上は記憶がある。スネール同士がくっついて、かなり動いていたので今までは共食いだと感じていたが、あれらは全て繁殖行為だったのだ。

一時期暑さでスネールパイセンはあまり元気がないように思っていたが、彼らは着々と繁殖のために何か準備をしていたのだろう。そう思うと生き物は面白いなと感じてしまう。

メダカの鉢を立ち上げた当初はあまり数もいなかったが、今ではどの生き物よりも個体数を増やしているのは紛れもなく彼らである。気付けばそこら中に先輩はいる。

パイセンは藻などの食べるものが無くなると、水草の新芽を食害するという情報をどこかのネット記事で読んだ。しかし、結果としては食害はあったものの、新芽ではなくいつか分解されるであろうベテランの水草だった。
スネールと一口にまとめても様々な種類があるので一概には言えないが、私のスネールパイセンにおいては段々と分解されるであろうベテラン水草を食べてくれる。循環の促進として考えれば、枯れた水草などを鉢の中で分解する手助けを彼らがしてくれていると考えるなら、それはとても良いことであろう。新芽は一切食害にあっていないのだから光合成やメダカの隠れ家としての水草の役割も保てる。

以前取り上げたジル・クレマンの「出来るだけ合わせてなるべく逆らわない」の言葉が再び蘇る。庭ではないけど、小さなエコロジーもこうして変化していくのだ。その変化を私自身も受け入れて、楽しんでいきたいものだ。

中々すぐに全てを受け入れることは出来ない。私はつい先日もダニに噛まれた事が我慢できなくて布団とシーツを洗った。彼らの世界を尊重する事が出来なかった事をどう考えたら良かったのか?ここ数日フツフツ考えていた。とは言え、この問い自体はすぐに何か解決できるような問題ではない。

メダカを飼う以前よりも風を感じたり、空を見るようになった。こうやって人が見る世界が少しずつ変化するのであれば、きっといつかダニと人間についての考えも出てくるはずだ。そのためにも、変化を受け入れて今の世界を楽しむことが重要なのかもしれない。

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