泣く子

体操の指導を行なっていると、初めての経験の不安から泣いてしまう子も多くいました。泣いている子を授業に入れるのはなかなか難しいのですが、私なりのやり方があったのでご紹介したいと思います。

まずは、泣いている子を親御さんから離さない限りどうしようもありません。指導者目線から言うと、抱きついてくる子供を引き剥がして指導者に任せていただける方がとても助かります。近くに親御さんがいると甘えてしまうためです。あとはお願いしますぐらいのスタンスでお任せして欲しいのが本音でした。

親御さんから距離が取れた後に行うことは弾丸コミュニケーションです。もちろん言葉を理解してある程度話せることが前提です。なので正直、話せない子はなす術はなく、何とか泣き止んでもらうのを待っていました。

話せるのであれば、まずは好きな食べ物を絶対に聞きます。ただ、泣いている子は答えずに泣き続けるので、こちらから「唐揚げ?カレー?いちご?ブドウ?」などたくさんパスをあげ、何かに答えてくれれば私の勝ちです。だいたいフルーツでヒットします。答えてくれれば、フルーツ好きに共感しそのフルーツについて少し話を広げていきます。最終的には、授業を一緒にやって終わったらお母さんにそのフルーツを買ってもらおうと無責任な発言(笑)そして、授業に入ってくれることが多くありました。

とにかく子供が引っかかる言葉を弾丸コミュニケーションで探し、まずは泣いている状態から話せる状態に持っていってあげることが近道かと思います。そしてもちろん目線を合わせたり寄り添う気持ちは必ず必要です。子供といえど、こちらの感情を感じ取ることもできますからね。


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