昨今、お付き合いのある企業・団体の方とお話しすると、必ずと言ってよいほど話題に上がるのが、若手社員の「指示待ち」だ。

「指示待ち子供」
子供のころから世話を焼く大人が多すぎて、自分が何かを欲する前にたくさんの手が差し伸べられる。更には常に答えを示され、指示通り動くことを良しとした環境で育ってきた多くの若者たち。

このまま社会人となり、上司や同僚に言われたことだけしかできない or やらない。指示通りの業務は熟すが、自分から考えて動く力がない。中には、自分で考える力があっても行動に移す勇気が持てない若者も多いと聞く。

殆どの企業・団体では、自分で考えて行動する力、自発的な行動を取る力を求めているため、育成担当者はこの状況下に頭を抱えている。

子供が育つ環境を冷静に見つめ直すと、2つのことが見えてくる。
まずは、家庭における「過保護」だ。両親があれやこれやと手をかける。そして、祖父母の溺愛。孫可愛さに、求めてないものまで買い与えてしまう始末だ。
2つ目は、変化乏しい学校教育現場だ。未だに、大人が作った校則を押し付け、黙って自分の言うことを聞いておけばよいといった感覚を持つ教師が山ほど存在する。

「脱・指示待ち」のために、
家庭では、手を出さず自分でさせる。
学校では、自分で考えさせる。


ときは新学期。まずは、ここから始めたいものだ。


2012年4月

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