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志本主義っていい言葉。

先日、富山県が実施する「初めてのDX講座」と言うものを受講しています。サイボウズの皆さんがレクチャー&ワークをしてくださって、サイボウズだけにkintone を使うわけですが笑、参加企業15社の担当者が集まって実施されています。

第一回目は、基本編でDXとはなんぞや?と言う話から、推進するために必要なことまで、わかりやすくレクチャーしてくださいました。

第二回目は、自社のIT、コミュニケーション、リモートワークの取り組みやルールを書き出すワークと、企業文化と風土を書き出すワーク。

いや、なかなか難しい問いだなぁと思ったし、経営者の私が言ったところで実際と異なっていたらせっかくのワークももったいないなぁと。ちょうどオフィスにいたので、近くにいたメンバーに聞いてみたんです。

自由と責任。柔軟さと尊重。

  • 自由がある。社長も金髪だったり、服装も自由度が高くて。きっと他の企業よりルールが少ないね。

  • 自由と責任じゃないですかね。

  • あなたはどうしたい?っていつも聞かれる。最初は答えるをみつけるのに必死で。けれどそれは同時に尊重されていると感じてますよ。

  • 互助の精神がある。

  • みんな目の前のことに一生懸命だし、自分達がやらねば!という責任感とチャレンジ精神旺盛に新しいことを楽しめる柔軟さがある。

ほうほう。なんと✨
サイコーじゃないですか!

私の経営者として考える組織のありたい姿の一端が表現されていて、私らしい組織づくりができていると言わせてもらってもいいかなと。とはいえ、柔軟さをもったみんなだからこそ成り立っているんだなぁ〜としみじみ。

私たちがいることでステークホルダーをワクワクさせたり安心してもらいたい。行動力と柔軟さと臆さない心で前進する。これと決めた時の推進力はとても強い組織だなぁと感心するのです。

不確実が高まると言われている社会では柔軟さが不可欠で、この組織をつくる一人ひとりが考える力をもち、互いに聞き合うことができたら、さまざまなことを軽やかに成し遂げることができるじゃんと思うわけです。

そのためにも日々真剣に「あなたはどうしたい?」と問い続けることがとても重要だと思っています。

私たちが組織として存在する理由

ある人に「御社は志本主義なんだね」と言われて初めて知ったことばですが、なんだかとても素敵だなぁと。

なんと言っても、当社は人でしかない。有形なものではなく無形なサービスを売っている。だから人が全ての会社。ある意味、資格もいらないし誰でもできる仕事だけど、組織文化があるからこそ、他者にまけないサービスを提供できていると思うのです。

年末には今後の経営方針と、新たな仕組みについて伝えるために、全社研修会を開催。新サービスをローンチしたこと、そしてこの事業のために新メンバー6名を迎え入れたことも開催の理由でした。

余談ですが、新しく加わってくれたメンバーが「楽しそうな会社ですね」と言ってくれて本当に嬉しかったのです。

始まりはいつも自分達の課題

新サービス開発の始まりは、組織のためでした。日々、事務作業に追われるみんなの様子を見ていて、これじゃ個人のやりがいとやる気に依存し過ぎてしまうし、何より効率が悪い。どうすれば日々の無駄を削減できるのか。

その答えが、デジタルの力で極限まで自分達の作業を自動化するということだったわけです。作業時間がなくなれば、より個性を活かして私たちが本来得意とする「企画」に注力できるのではないか。人をワクワクさせ、自分達もワクワクする。そして私たちが提供する価値を高めることができると。

そして開発しているうちに、これは私たちだけの課題じゃなくて、業界全体の課題じゃないだろうか?離職が多いこの業界には、このサービスで助かる人たちがいる。みんなで良くなって、人材育成も進み提供価値が高まれば、ポテンシャルの高いこの産業もちゃんと拡大していけるんじゃない?って。

だから同業の皆さんにも使ってもらえる仕組みにしたいと、途中から考えるようになりました。やってるうちにどんどん思考が進んで、立派な形ができていくんですよね。不思議なものです。

初めから考えていたな、そういえば

事業承継をして一年半後に受けた取材記事。事業を引き継ぐにあたって一番考えたのが自社の存在意義。世の中にあった方がいい組織か否かで事業承継の判断をしようと考えていたのです。

事業承継についての取材記事(北日本新聞)

始まりも今も、世の中に求められる企業であり続けることが、私が会社経営で一番重視すること。

とはいえ、よく考えれば当たり前のことで、社会に求められない企業に売上は立たないよなぁって。求められ続ける組織であるべく、常に変化に対応できる組織づくりとビジネスの種を蒔き育てていくことの繰り返しだと考えています。

次なる種を蒔いてみた

次なる事業創出にむけて、仕込みをじんわり始めています。今回は人と人の繋がりを生み出すための仕掛けづくり。事業方針に共感してくれた外部のクリエイターに併走してもらって進めます。

同じような事業はたくさんあるのですが、今回はじっくりと大事に火種を育て、薪をくべてくれる人を集めて大きな火に育てていく。そんな進み方がいいなと思っています。これまたワクワクします。

そして次々と新しいことに突き進むことができるのは、すでにローンチした事業をしっかりと受け取って育ててくれるみんながいる安心があるからなんですね。

うまくいくかどうかなんてわからない。けれどやってみたいからやる。続けていればきっと何かになる。そう思えるってことが続けられる唯一の条件だなぁって思うのです。

まずは足元から

一足飛びに社会をよくするなんてことは、私にはできそうにもないんですね。けれど足元から広げるのは比較的上手にできるかなと思ってます。

サービスを生み出す自分達が、まずは幸せを感じて生きていること。そんな人々が集う組織が誰かを幸せにできるんじゃないだろうかって。だから幸せな人をつくることは、私が組織をつくる上で欠かせないこと。これをやり続けること。

いつも始まりは自分達の課題で、自分ごとから始まる。

今年を振り返って、やっぱりワクワクしました。
そして来年もハードワークとお祭りのような一年になりそうで、少しばかりの不安とワクワクに満ちている年の瀬なのです。

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