息子さんを弱者中年男性にしないための10箇条
↓弱者中年男性をモチーフにした自作小説
当noteの読者ならおわかりいただけると思いますが、今、日本が抱えている最大の問題は、少子化でも皇位継承者の不足でもありません。
弱者中年男性の増加です。
今回のnoteは(とくに熟れたエロい人妻の読者が多いという当noteの特性を鑑みて)世間のお母さん方に向けて、息子さんを弱者中年男性にしないための対策について述べていきたいと思います。
■弱者中年男性が生まれる条件とその対策
1.サえないのをほっとかない
冴えないことは罪でもなんでもありません。
生まれ持った容姿や資質に依るところも大きいでしょう。
しかし、サえない容姿に生まれ育ったとして(案外、サえてる容姿に生まれついているのに弱男、というケースもあります)、問題はその後の彼らの意識にあります。
それはお母さん方、あなたの育て方が大きく関与しているのです。
2.サえない自分をどうにかしうよとしないのをなんとかする
これはひとえに、ファッションや髪型、また体型によるところが大きいと思われます。
これはお母さん方の責任になることが多いので要注意です。
いつまでも息子に、
・お母さん方が「しまむら」で買ってきた服を着せようとしない。
・ダンロップの靴を買ってこない。
・「散髪いっといで!」と言って1350円を渡さない。
息子さんが義務教育下にあるまで、こうしたおざなりな子育てを続けていくと、非常に色気づくのに貴重な中学時代後半~高校生にかけて
オシャレのコストはゼロでOK
という曲がった認識を育みかねない。
で、オシャレに気を遣わないということはすなわち、自分の身体にも気を遣わないということに直結します。
3. デブらせない
デブりやすい体質なのは持って生まれたものなので仕方ありません。
しかし息子さんが小学校時点で野放図にデブるようでしたら心配です。
もし息子さんが見苦しいほどデブりはじめたら、イヤだ、やりたくない、と言ってもなんらかのスポーツをやらせましょう。
その際はどれだけイヤがられても、何らかのスポーツに慣れ親しむ、もしくは身体を動かすことに対する喜びを見出すようになれば、それは息子さんの生涯にわたり、見かけ上はもちろん、健康上においてもプラスとなるはずです。
だいたい、義務教育中はある程度、なんらかのスポーツができるとそれなりに女子からモテるものです。
この思春期以前から思春期突入時において、女子と関わりを持つことができる、ということは、息子さんの一生を左右します。
ほんとうに一生を左右します。
4.喜ぶからといってアニメ映画ばかり連れていかない
わざわざ書かなくてもわかると思いますが、下手すると息子さんのアニメ好きは一生治りません。
5. 喜ぶからといって鉄道博物館にばかり連れていかない
ハードな鉄オタになると取返しがつきません。
本当に取り返しが付きません。
6.喜ぶからといってファミレスばかり連れていかない
そういう文化で育つと
「女の子が自分と合うかどうか見極めるためには初デートでサイゼリアに連れて行って喜ぶかどうか見るに限る」
とか交際経験もないのに途方もないことを言い出すようになります。
7. おつかいに行かせるなど生活のコスト感覚を身につけさせる
これは……かなり重要です。
『生活のコスト感覚がない』
これは弱者中年男性の最大の特徴です。
しかも中年になればなるほど、それは顕著になります。
食い物や着る者、家賃光熱費など、生活にどれくらいかかるのか?
……これを認識しているかいないかで、その男性の『弱者』度が大きく変わってきます。
現代生活における『強さ』は腕力や筋肉ではありません。
いかに生活能力があるか? いかに一人で生きていけるか?
たとえばいまスーパーでネギが一束いくらか常に把握しているような能力……それがないと『強者』にはなれません。
いざとなればいつでもヒモになって女性に食わせてもらえる生活スキル。
それこそ現代の『強さ』です。
ほうっておくと
『実家は黙っててもタダでこんな夕食が用意されるんだからコスパ最高!』
と恥知らずなことを言い出すようになりますよ!
8. 女子に根拠ない反感を抱くような性質にさせない
これも重要です。
弱者中年男性の特徴にいわゆるミソジニー(女性嫌悪)がありますが、これは単に『モテない』『見向きもされない』『キモがられる』というようなこと以前に、義務教育中……とくに小学校高学年あたりに、学校のクラスで育まれてしまうことが多いのです。
ようするに……最近の小学生はいつ頃から色気づくのかわかりませんが、まだちん毛やまん毛が生えたり精通したり初潮を迎えるより前は、クラスの男子と女子は断絶・対立しているものです。
女子は
『ちょっと男子ーーーーー!!』
と言いますし
※このノリが大人になっても抜けない弱者中年女性の話もありますが、
それはまたべつの機会に……
男子は男子で
『いいよな女子は! なんで俺ら男子だけ先生に怒られんだよ!』
とういうような『なぜか先生は女子に甘い、ひいきしている』という根拠のない被害者意識と女性嫌悪の根を育みがちです。
これはふつう、精通を迎えてちん毛が生えて色気づくようになればふつうに消えていくものですが、思春期でこれを乗り越えられないと、確実に息子さんは弱者中年男性になります。
『いいよな女は! 結婚すりゃいいんだかよ!』
『いいよな女は! ラクな仕事しやがって!』
『いいよな女は! 泣けば済むと思いやがって!』
『いいよな女は! いざとなればカラダで稼げるんだからな!』
こういうタワケたことをいう中年男性の芽は、小学生の時点ですでに培われているのです。
9. 喜ぶからと言ってチーズ牛丼ばかり食べさせない
言うまでもありませんが以下略
10. 母への反感、それに相反する執着が弱者中年男性をつくる
このバランスがたいへん難しいのですが、あなたが母親として息子に甘々だと、息子はマザコンになって自立心を育めず、弱者中年男性というか完全な子ども部屋おじさんになってしまうかもしれません。
しかしあなたが息子に対して過剰に抑圧的だと……つまり息子さんの好きなゲームや漫画などを厳しく制限し、よもやエロ本を発見した際にメチャクチャ叱ったりした場合……その抑圧の反動で、息子さんはあなた=母親への復讐心から女性を憎み、弱者中年男性になってしまうかもしれません。
↑母親が抑圧的なことに加えて、その家庭における父親の存在が希薄な場合(つまり元からいないのではなく、いるのに存在感が薄い、という場合)、息子の抱く『大人の男性観』が歪められがちです。
弱者中年男性は弱者なのですが、無意味なマッチョ感を演出しがちです。
やたらネットでオラついてみせたり、ミソジニーをむき出しにしたり、フェミニストやLGBTQの人々、あるいは在日外国人や障害者などのマイノリティに対して妙な連帯感を見せて冷笑的・攻撃的になります。
あれは彼らのなかで押さえつけられていた男性像……つまり家庭で存在感が薄かった『父性』……を実に歪んだ最低のかたちで復権しようとする彼らの願望の表れです。
抑圧的な母親の呪縛から逃れ、失われた父性を求め、(経済的にも社会的にも自立する前にいっちょまえに)精神的に母親から自立しようとする彼らはその反面で、女性に対して「自分の見かけや社会的立場や経済状況などにとらわれることなく、すべてを許し、認め、受け入れ、愛してくれる女性像」を求め続けます。
そんな女性パーソナリティが現実世界に存在するわけありませんので、彼らは現実には存在しない、彼らの嗜好に合わせて造形された萌えキャラに救いを求めるのです。
……最後にひとつ。
見るからに弱者中年男性、いわゆるリア貧のチー牛のオタク、みたいなパッと見の『弱者中年男性』に育たなかったとしても……
女性とちゃんと交際し、会社に勤め、社会生活も行い、結婚し、友達もいて、子どもがいるような人でも……
中身はバリバリの弱者中年男性
というふうなパーソナリティも存外に多い。
これは恋愛相手を求める女性も充分にお気をつけください。
そしてお母さん方…………息子さんをまともな大人に育ててください。
<了>
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