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つづきものエロ小説(18禁)

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2話以上にまたがるエロ小説は、読みやすいようにこちらにまとめます。
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2023年12月の記事一覧

映画館で隣の少年に欲情した話【前編】

■  あまりぶっちゃけた話をするのもなんだが、先日ある大ヒット怪獣映画をひとりで観に行ったときのことだ。  わたしはいつも通路側の端の席を予約するのだが、わたしの隣に、中学生くらいの男子二人組が座った。  まあ、それはふつうによくあることだ。  別にどうということはない。    というのもわたしはいつも、映画を観に行くときはひとり。  隣が老夫婦ということもあるし、若い女性二人ということもある。  映画好きらしい中年男が一人、ということもある。  しかし、そのときは少年

映画館で隣の少年に欲情した話【後編】

【前編】はこちら ■  さて、ようやく現在に戻ってきた。  場所は例の大ヒット怪獣映画が上映されている映画館。  隣には中学生らしい二人の少年……そしてわたしのすぐ横に座っているのは、細面で色白の中性的な少年…………………………  画面のなかでは元特攻隊役の元美少年子役だった俳優が、有名怪獣と初対面してビビりまくっている。  そういえばこの俳優……子役の頃はヤバいくらいかわいかったなあ。  肌が白くて女の子みたいで……日本国中のショタが彼に夢中だった……わたしも含

義弟は超ダメ人間だけどアレはでかい【前編】

■ 「うまいっ! うまいっすよ! お義姉さん特製のハンバーグ!」  と、今年27のわたしより3歳年上の男が、食卓で大飯を食らってる。  なんで? なんでこんなおっさんにお義姉さん、なんて呼ばれてるのわたし。  ダンナは渋い顔でうつむきながら、自分の弟に言う。 「で隆文、お前なあ……仕事見つかったのかよ。てか、真面目に仕事探してんのかよ?」  するとその男……ダンナの弟・宗一はチェッ、とあからさまに舌打ちをして、あからさまに不貞腐れた。  イイ歳して……マジでキモす

義弟は超ダメ人間だけどアレはでかい【後編】

【前編】はこちら ■ 「ね、義姉さんっ……お、俺っ……」  目の前に、義弟の顔がある。  薄くて目の細いその顔が、わたしの顔を覗き込んでいる。  フーフー鼻息をさせながら。   「えっ……」  目を覚ました瞬間に、わたしの時間が止まった。  どうやら、夢の続きではない。  だって、目の前にいるのはダンナではない。    義弟だ。  隆文だ。  30にもなって仕事も決められず、兄貴に詰められてるうちの居候だ。 「ね、義姉さんっ……あ、あのっ……」 「い、いやっ!」

詳しいことは知りませんが 【1/5】

■  これだけは、絶対内緒ね。  絶対、絶対、ぜえええええええったい、人に話しちゃダメだからね。  秘密だからね。  ほんっと、バレるとやばいんだ。    あのね、この街の地下には、もうひとつ街があるの。  地下街?  ううん、そんなんじゃない。  もっともっと、深いところに、地下の街があるの。    ……ほら、もう信じてない。  ま、いいけどね。  あたしも無理してアンタに聞かせてあげる事ないんだから。  バカにするならもう言わない。    ……ちゃんと聞く? 

詳しいことは知りませんが 【2/5】

前回【1/5】はこちら ■  多分、ジュースになんか混ぜものがしてあったんだろうね。  あたしの頭が、突然ぼんやりし始めた。  眠いってんじゃなよ。  なんか目を塞がれてるぶん、聴覚や嗅覚や触覚はますます研ぎ澄まされたみたいだったし、敏感になった感じなんだけど、そんな情報を整理する頭がぼうっとしているような、とろんとしているような。  一服盛られたなって思ったよ。  でも不思議と……クスリのせいもあったんだろうね……怖くはなかった。  その手のクスリはやったこと

詳しいことは知りませんが 【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  そこから20分ほどして、誰かが部屋に入ってきた。  ジュースと煙草のせいで、ますます視覚以外の感覚が鋭くなってたのか、ほんの微かな匂いだけで、それがさっきのおじいさんだと判った。  それはほんの微かな、ナフタリンの匂いだった。  おじいさんは無愛想で寡黙だけども、いまこの部屋に一緒にいる、訳知り顔(が見えたわけじゃないけど)のアンニュイ女にいい加減うんざりしてたから、彼が入ってきてなんかホッとしたね。    おじ

詳しいことは知りませんが 【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「や、や、や……いやっ……いや……や、めてっ……おね……おねっ……が……い……ひいっ!!」  画面の中では、何かとんでもないことが起こってるらしい。 「いやあああああああっっ!!」  女の狂ったような悲鳴が、劇場内に響き渡った。  デジタル・ドルビーっての?  映画館で、音が後ろからも前からも聞こえるやつ。  アレみたいだった。  左の後からは、例のぴちゃぴちゃ、フーフー言う音。  右前からは女の悲鳴と泣き声。

詳しいことは知りませんが 【5/5】

前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「ああっ……は、あ、あ、あっ…………いやっ……そ、そんなっ……あっ…………」    あたしは何とかガラスの壁を伝って這い上がろうとしたけど……  そいつの力が強いのか、それとも這い上がるあたしの力が弱いのか……  そのだびに箱の底に押し戻された。  押し戻される度に、そいつの伸ばす触覚か口か脚だかなんかの数が増えて、あたしの身体を這い回った。  気が遠くなってきた。    言っちゃうけど、すっごく良かったよ。  あ

扇蓮子さんのクリスマス 【1/5】

■ #いい時間とお酒  エロ小説でクリスマス向けの話なんて書いたって、まったく何の意味もないのだが、ちょっとイイ昔話があるので書かせてもらう。    12月の中頃、僕は同僚の扇蓮子さんと二人で会社帰りに一緒に酒を飲んでいた。    扇さんは僕より半年前にこの会社に入社した先輩の女性。  彼女の歳ははっきり聞いたことがないが、多分30を越えているかいないか、その当たりだろうと思う。  女性に歳を聞くのは失礼らしいからな。  これからも聞くつもりはない。    入社して以

扇蓮子さんのクリスマス 【2/5】

初回【1/5】はこちら ■  それから毎朝、そのお爺さんを見かけるようになった。  お爺さんはいつもあのマンションの前のパイプ椅子の上に、白い杖を持ってお地蔵さんみたいに腰掛けてる。  頭にあのバカ帽子を被って。  そんであたしが前を通りかかると、毎朝毎朝、こう言うわけよ。 「……ゆみこお……ゆみこやろ……その足音は……ゆみこ、ゆみこなんやな?」  あたしはいつも無視して通っていた。  でもその日はちょうどクリスマスから一週間前やったらしいんよね。  あたしが通

扇蓮子さんのクリスマス 【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ #いい時間とお酒  マンションの細くて暗い階段は、植木鉢や三輪車がいたるところに置かれていて、登るのに苦労した。  でもあたしが2階につくなり、お爺さんは勢い良くドアを内側から開けてくれた。 「ゆみこ! ……ゆみこなんやなあ……久しぶり……久しぶりやないか」  いきなりおじいさんが抱きついてきた。  えっ……と思ったけど、同時にまあええか、とも思った。  もう死んでもたけど、あたしのお爺さんもこんな匂いがした

扇蓮子さんのクリスマス 【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら #いい時間とお酒 ■  それから……やっぱ聞きたい? ……ああ、聞きたいわなあ。  まあ、ここまで喋ったんやし。  あたしは立ち上がって、ちょっと「鬼こまし」のせいでふらふらしてたけど、着てるもの全部脱いだ。  セーターもスカートも、ストッキングも、肌樹も、ブラも、パンツも。  西田くん、いま……あたしの裸、想像してるやろ。  せんといてんか。勝手に。  酔ってた、っちゅうのんを言い訳にしとうないけど、まあそれもあった

扇蓮子さんのクリスマス 【5/5】

前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら #いい時間とお酒 ■ 「あ、あかんっ……おじいちゃん、うち、もうあかんっ……も、もうむりっ……!」 「みゆきっ……ああ、ええでえ……最高やでえ……みゆきい……」  おじいちゃんは、めちゃくちゃ頑張った。  あたしもおじいちゃんに負けへんように、必死で頑張った。  そのボロマンション、妙に壁薄そうやったからな。  声堪えるんに必死やったわ。  あんまりおじいちゃんがガンガン突いてくるんで、あたしは狭い部屋の隅っこまで