マガジンのカバー画像

つづきものエロ小説(18禁)

283
2話以上にまたがるエロ小説は、読みやすいようにこちらにまとめます。
運営しているクリエイター

記事一覧

先輩がスケベすぎる件【前編】

■  社会人1年目、入社したばかりの僕の教育担当になってくれた須藤さんは、当時まだ30歳にはなっていなかったと思う。  年齢を聞くのは失礼だと思ったので、聞かなかった。最後まで結局。    セミロングの髪で笑うと頬にえくぼが浮かぶ。  目は小さめだけど切れ長だった。そして唇は少し厚め。  よくドラマに“ヒロインのお母さん”役で出ている……あの……なんつったっけな? あの女優さんに似ていて、オシャレだった。  それに……背は僕より頭ひとつ小さいけれど……おっぱいやお尻が丸く

先輩がスケベすぎる件【後編】

【前編】はこちら ■ 「んっ……ふっ……んっ……んんっ……むっ……」  僕の股間に顔を埋めた須藤さんの熱い鼻息が、僕の陰毛をそよがせる。  須藤さんは長い睫毛を伏せて、頭を右に、左に動かしながら……ときおりぼくの睾丸を片手で揉み込みながら……ときどき目を開けて、上目遣いで僕の反応や表情を確認しながら……それから、お尻に回した手で、僕のお尻の割れ目を触りながら奥まで……  ……もうやめとこう。  これ以上書くと、ほんとにバチが当たりそうだ。 「あ、ああっ……あ、ああ

ある夜、あたしの弟がシコっていた【前編】

「んっ……ふっ……んんっ……んっ……ふっ……」  声が聞こえた。   あたしは眠りが浅いので、ちょっとした音ですぐ目を覚ます。   もう窓を開けていれば眠れる気温だったけど、その日はすこし湿気があってまだ寝苦しい夜だった。    ちらり、と隣を見る。  弟のユウトが、あたしに背を向けていた。  その細い項と、肩が、ゆさゆさと揺れている。 (ヤッってる……シコってる……)  あたしは確信した。  うちはけっこう、というかかなりビンボーだったので、家が狭かった。 

ある夜、あたしの弟がシコっていた【後編】

【前編】はこちら 「はあっ……あっ……は、はあっ……うっ……んっ……」 「ほれ、言いなよ……どんな子なの? あかねちゃんは……」  ふー、ふー……自分の鼻息がすっげえ荒くなってる。  ますますユウトの背中はじっとりしてきた。  それを、あたしはおっぱいで感じている。 「……んっ……せ、背が高くてっ……」 ちょっと意外だった。  ユウトはたぶん、同年代のクラスの男子たちのなかでも背が低いほうだと思う……まあ、これから伸びるんだろうけどね……  で、あたしはクラスのな

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【1/13】

いわば彼の魂をその少年のなかに投げ込んで、 彼の声で語り、彼の声で笑うのだ。 ~サマセット・モーム 「人間の絆」~  エロ小説みたいな出だしで失礼。 「おら! おら! おら! おうら! おら! おら! おら!」  わたしはベッドに顔を押し付けるようにして、後ろから突かれていた。  飯田はいつもわたしをバックから突く。  たいていの場合、ほとんど濡れてないのに入れてくる。痛い。  はっきりいって、飯田とのセックスは苦痛だった。  わたしはスカートと下着を剥ぎ取られ、上

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【2/13】

前回【1/13】はこちら ■  会社からの帰り道。  いやに仕事が手際よく片付いた日だったが、こんな日はろくなことがないに違いない。  これまでの経験が予言している。  なんだか、悪い予感がする。  飯田は今日はうちに来ないので、ひとりの部屋に帰っても仕方がない。  だから会社の近所のドトールで、ぼんやりしていた。    二人がけの席の正面では、カップルがじゃれている。    ブサイクな女が、ブサイクな男にグチグチと痴れ事を並べていた。  見ているだけで虫唾が走るくら

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【3/13】

前回【2/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  危機じゃないか。  非常事態じゃないか。  早足で街を歩きながら、わたしは自分の足がマンションに向かっていることに気付いて、ピタリと足を止めた。  牛島……あのストーカー変態野郎は、わたしの住居を知っている。  どういう手を使ったのか知らないが、部屋の音声を録音したり、盗撮したりしているに違いない。  わたしの部屋には、何かそういう装置がたくさん仕掛けら れていて……あの男はきっと、どこかでそれを眺めながら

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【4/13】

前回【3/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  不安は的中した。  飯田のマンションを訪ねると、女がいた。  部屋のブザーを鳴らして、出てきたのは上半身裸の飯田だ。 「おっ…………お、おう…………」  どぎまぎしている。  せめシャツくらい着て出てくればいいのに。  ほんと、なにをさせてもズボラなやつ。  飯田のたるんだ腹を押しのけて、ズカズカと女刑事のようにワンルームの居室に踏み込む。  女は……というかその小娘はベッドの上で丸まっていた。  そして

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【5/13】

前回【4/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  そこから記憶がフェードアウトして、目を覚ますとわたしは駅前の……どこの駅だ? それもわからない……チェーン店らしい居酒屋で飲んだくれていた。  絵に描いたドラマの酔っ払いのように、テーブルに突っ伏していたようだけど……この店に入った記憶がまるでない。  目の前には8分の1ほど気の抜けたビールが入った大ジョッキがひとつ。  一体、何杯飲んだのかもわからない。  ツマミもアボカドの刺身以外は頼んでおらず、お通しの

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【6/13】

前回【5/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  テーブルを挟んで正面に座っているじじい。  その身体が、テーブルの底に沈み込んでいくように、どんどん小さくなっていった。  それにつれて、テーブルの下でわたしの下半身をもてあそぶ(いやらしいね)じじいの手は、ますます激しく、あからさまになっていく。  どう考えてもおかしい。  いくら酔っているとはいえ、これはヘンだ。  ヘンなことされてることに加え、目に見えていることがあまりにも不自然だ。  逃げなくては、

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【7/13】

前回【6/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  そこから先は、ちょっといろいろよくわからない。  どうやってそこに連れてこられたのか?  居酒屋にいたときからどれくらい時間が経っていたのか?  ……そもそもそこがどこだったのかも、なにもかもさっぱり。  気がつくと、わたしは広いベッドのようなものの上に横たわっていた。 (……ううう……ん……ってか、ここどこ?)  身体の下はシーツの敷かれた柔らかい素材。  とても寝心地がいい。  でも、部屋は真っ暗で、

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【8/13】

前回【7/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  鏡に映っていたのは、わたしではなかった。    もの欲しげな熱っぽい目をして、やたらとぽってりした唇を半開きにしている女。  とんでもないおっぱいと、ヤバいほど大きなお尻をして、たいていの男ならむしゃぶりつきたくなるような、見るからにインランな身体つきをした女。 「……そこに映っているのは、あなたですか?」 「ち、ちがう……こ、これ……こんなの……わたしじゃない……」  わたしは頭を振った。  鏡の中のい

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【9/13】

前回【8/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ また、エロ小説みたいな出だしで失礼。 「おら! おら! おら! おうら! おら! おら! おら!」  わたしは飯田のうえに跨って、激しく上に突き上げられていた。  飯田はいつもわたしを騎乗位で突き上げる。  そうすると、めちゃくちゃに濡れた。  見下ろすと、わたしの細い身体には不釣り合いな、ちょっとやばいくらい大きなおっぱいが波打つように揺れて、飯田の目を楽しませる。 「あんっ! ああんっ! すごいっ! や

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【10/13】

前回【9/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  わたしは自分の部屋に帰ってきた。  明かりを消すと、どうもこの部屋は、あのじじいに連れ込まれた鏡張りの部屋と似ているような気がする。  というか、ふと、四方 の壁がこっそりと鏡になっているのではないか、という不気味な感じがしてならない。  その向こうから、牛島のあののっぺりした大きな顔が覗いているのではな いか、という気がしてならない。    プライバシーを覗かれているような気がしないでもなかったけど、わたし