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つづきものエロ小説(18禁)

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2話以上にまたがるエロ小説は、読みやすいようにこちらにまとめます。
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2023年10月の記事一覧

彼女はシークヮーサーの味だった【1/5】

■  2006年、世間がいろいろと騒がしかった時のことだ。  はっきり言って東京から沖縄までなんて飛行機に乗ればひとっ飛びだ……と、そう思っていたがそうでもなかった。  なんと2時間半もかかるというじゃないか。  「のぞみ」で新大阪まで行くときと同じだ……大阪へは何度も出張で出向いたことがあったが、沖縄に行くのはこれがはじめてだ。  なぜ、沖縄なのかと聞かれたら……特に理由はない。  多分、数日後……いや、最短で明日だろうか?  誰もがそう考えるだろう。    な

彼女はシークヮーサーの味だった【2/5】

前回【1/5】はこちら ■  タクシーが走っても走っても……道の両側にそびえ立つフェンスは途切れることがない。   フェンスの向こうには本土のどこでもお目にかかれないような、広大な芝生が広がっていた。  そういえば、いつかあの社長に連れて行ってもらったゴルフ場もかなり広大でその芝の美しさに唖然としたものだが……  今道の両脇に広がっているフェンス越しの芝生には到底及ばない。  青い空に美しい芝生。どこまでも続く芝生。  そういえばあの社長はゴルフが下手だったな。

彼女はシークヮーサーの味だった【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  りみの衣類……ぐしょぐしょに濡れたパンツとブラジャーを含む……が平行に並べられた岩に腰掛けながら、自分の脚の間でおれのちんこをしゃぶるりみを見下ろしていた。  りみはそのきめ細かい肌に包まれた尻を、きめ細かい砂に沈めて、恐ろしく丁寧なフェラチオを続けている。  まったく、なんてこった。  上手すぎるじゃないか。けしからん。 「……長持ちするほう?」りみがちんこから口を離して顔を上げる。「ホリエさん、フェラじゃなか

彼女はシークヮーサーの味だった【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「……ってか……す、すごくない?」  そそり立ったライスの陰茎を指差して、りみが笑う。  まるで水族館でめずらしい魚でも見た5歳の子供のような笑顔だった。  ライスはヘラヘラと笑い、相変わらずの挙動不審な態度を保ちながら……その汚い路地裏の壁にもたれて巨大な陰茎を突き出していた。  いやあ……世の中にはまだまだ知らないことがたくさんある。  とにかくあんな大きな陰茎を見たのはこれが生まれてはじめてのことだった。

彼女はシークヮーサーの味だった【5/5】

前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  その後二人で飲んで、ベロベロになった状態でめちゃくちゃセックスした。 「あーたーしー……よーわーさーれーてーおーかーさーれーるー!」  と言いながらグデングデンに酔ったりみがベッドのうえで手足をバタバタさせて暴れている。  おれもグデングデンになりながら、なんとかベッドを目指す。  強い泡盛のせいで、一歩歩くたびにホテルの床に敷いてあるクッションに、足が沈み込んでいくようだった。 「ヤってやる……ヤってやるぞ…

最終電車でニクタイの賭け 【前編】

■  その日はバイト仲間と飲んだので遅くなり、終電帰りだった。  あたしはデニムのショーパンに黒いTシャツ、スカジャンといったファッション。その頃はそういうのが流行りだったので、肌も焼いてたっけ。  長くてきれいな脚が自慢なので、涼しくなってもぎりぎり生脚だった。  なんとか終電に間に合い、席に座る。  するとたちまち、安心したのかそのまま爆睡してしまった。  あたしの家はこのローカル線の終点にある。  途中のターミナル駅を過ぎれば、いつもガラガラだ。  いつもこ

最終電車でニクタイの賭け 【後編】

【前編】はこちら↓ ■  終電に乗ってくるなんて、塾帰りだろうか……?  こんな時間に、手提げカバンを下げたお下げ髪の小学生の女の子が一人。    ええっ!!と思ったけど、なんとその子は……  あたしたちのボックス席の、通路を挟んで隣に腰を掛ける。  女の子はカバンから文庫本を取り出して、読みふけり始めた。  電車が動き始め、また男の責めがはじまる。 「……ちょっと!……もうムリ……だめ………やめて……」  できるだけ小さな声で男に訴える。 「……あと一駅で終点

無防備だったから苛めたくなった、そうです。【1/4】

■  最初はキスだった。  それはわたしが、あまりにもぼんやりしていたから。無防備だったから。  それとも、そういう全体の雰囲気に本心を隠していたのがバレバレだったからかもしれない。  それがわかるくらい、物欲しそうな顔をしていたからかも知れない。 「ほずみさん、とんだことになっちゃいましたね……会社のみんなが、こんなほずみさんの姿を見たら何ていうかなあ……」 「あうっ……んっ……くっ……」  わたしは芝田くんから顔を背けた。  背けられるのは顔だけで、わたしは

無防備だったから苛めたくなった、そうです。【2/4】

前回【1/4】はこちら ■ 「ほずみさん……」ぐらぐらの視界の中に、心配そうな顔がぬっと入ってくる。「大丈夫ですか?」  芝田くんだった。  酔いは醒めなかったが、現実感はますます曖昧になっていく。 「わたしがあ……わたしが一人で帰るって言ってんでしょお……」 「いや……でもそんな調子じゃあ……」  気づかわしげな、芝田くんの声。 「バカにしないで、ってーの……コドモじゃないんだからさあ……」  なげやりな口調だったと思う。  ずっとわたしを無視しといていまさ

無防備だったから苛めたくなった、そうです。【3/4】

前回【2/4】はこちら 初回【1/4】はこちら ■  服を脱がされた。なにもかもすべて。  わたしは抵抗しなかった。  する必要も、理由も思いつかなかった。  ブラのホックを外されたときは、手をバンザイの形にして肩から抜き取られるに任せた。  大丈夫。処理はカンペキなはず。  わたしは、こういうこをと心の底で期待して、下着にも気をつかって、飲み会に望んだんだから。  というか、そんな心配をする余裕も、甘い期待のせいで、ブラと一緒に取り払われていく。  ふわっ、と

無防備だったから苛めたくなった、そうです。【4/4】

前回【3/4】はこちら 初回【1/4】はこちら ■  その夜には、終わりがなかった。  わたしは台に固定されたまま、少しも戒めを歪められることなく、いつまでもいつまでも辱められ続けた。 「だめっだめだめだめっ! ……もうだめえっ! や、やめてっ! お願いっ……!!」 「ほら、また声が枯れてきた……」  わたしの声が掠れるたびに、芝田くんはわたしに口移しで水を飲ませる。  ただの水だけのときもあったし、さっきのように喉に何か錠剤のようなものを押し込まれることもあった

大男~また、あいつが犯しにやってくる【1/5】

■  その男のイメージには顔はなく、あるのは視界を覆うほどの大きな体と、息苦しくなるくらいの獣じみた体臭だけだった。  わたしはその男の顔をはっきり見たことがない。  その男の顔はわたしの身長よりもずっと、ずっと、ずっと高いところにあり、まるで曇りの日の東京スカイツリーのてっぺんのように、霞んで見えない。  比喩や喩えで言ってるんじゃない。  ほんとうに男の顔を見上げても、霞んでいて見えない。    だから男がどんな顔をしているのか、わたしを犯す時にどんな表情をして

大男~また、あいつが犯しにやってくる【2/5】

前回【1/5】はこちら ■ 「で……その翌朝、あなたが起きると……どうなっていました?」  その男は薄い顔をした四〇歳くらいの小男で、グレーのジャケットに、ベージュのニットタイを合わせている。  それほど悪くない趣味だが、男の顔は大阪の新喜劇役者みたいで、身体はちんちくりんだった。  部屋には午後の日差しが差し込んでいて、居心地はよかった。  骨董品や絵なんかが、センスよく(でもこれ見よがしに)並べられている。  静かだった。 音楽はない。 「……どうなっていまし

大男~また、あいつが犯しにやってくる【3/5】

前回【 2/5 】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「……それから……つまり、あなたはその『大男』に……いわゆる“クニリングス”を受けた、ということですか?……逆さ吊りになったままで?」  今度、テーブルはなかった。  わたしとその女カウンセラー……歳は五〇すぎくらいだろうか?……は、向かい合う形で一人掛け用のソファに座っていた。  部屋にはブラインドが掛かっていて、壁紙は薄いグリーンだ。  壁にはちょっとモダンアート入ったかんじの、小さな女の子と羊の絵が掛かっ