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NVIDIA決算 FY2025 1Q ① CFOコメント (関西弁でまとめてみた)

NVIDIAの決算をまとめようと思っているのですが、まずは決算会見のスピーチを関西弁で投稿します。まずはCFOのコレット・クレス氏のプレゼンです。

1.売上高

第1四半期もまた記録的な結果やったわ。売上は260億ドルで、前の四半期から18%増えて、去年の同じ時期と比べて262%も増えて、うちらの予想の240億ドルを大きく上回ったんや。それじゃ説明していくで。

(1)データセンター事業

まずはデータセンターから始めるわな。データセンターの売上は226億ドルで、これも記録的で、前の四半期から23%増えて、去年の同じ時期と比べて427%も増えたんや。これもNVIDIA Hopper GPUコンピューティングプラットフォームへの強い需要が続いたおかげやな。コンピュートの売上は去年から5倍以上に、ネットワーキングの売上は3倍以上に増えたんや。

データセンターの強い成長は、全体的に伸びているんやけどな、特に企業向けと消費者インターネット企業が主導したんや。大規模なクラウドプロバイダーはNVIDIA AIインフラを大規模に展開して強い成長を続けて、データセンター売上の40%台中盤を占めたんや。

NVIDIA CUDA上でのAIトレーニングと推論はクラウドレンタルの売上成長を大きく加速させて、クラウドプロバイダーの投資に対して即効性のある強いリターンを提供してるんや。NVIDIA AIインフラに1ドルを使うごとに、クラウドプロバイダーは4年間でGPUインスタントホスティング売上として5ドルを稼ぐ機会があるんや。NVIDIAの豊富なソフトウェアスタックとエコシステム、そしてクラウドプロバイダーとの緊密な統合により、エンドカスタマーはパブリッククラウド上でNVIDIA GPUインスタンスを簡単に利用できるんや。

クラウドレンタルの顧客にとって、NVIDIA GPUはモデルをトレーニングするための最速の時間、モデルをトレーニングするための最低コスト、大規模言語モデルを推論するための最低コストを提供してるんや。パブリッククラウドプロバイダーにとって、NVIDIAはクラウドに顧客を引き寄せて、インフラ投資の売上成長とリターンを促進するんや。OpenAI、Adept、Anthropic、Character.AI、Cohere、Databricks、DeepMind、Meta、Mistral、xAIなど、多くの主要なLLM企業がクラウドでNVIDIA AIを活用してるんや。

企業はこの四半期にデータセンターの強い成長を推進したんや。私たちはTeslaのAIトレーニングクラスターの拡張を35,000台のH100 GPUでサポートしたんや。TeslaのNVIDIA AIインフラの使用は、最新の自動運転ソフトウェアであるFSDバージョン12の画期的な性能を可能にしたんや。

ビデオトランスフォーマーはかなり多くの計算を消費するけど、劇的に優れた自動運転機能を実現して、自動車業界全体でNVIDIA AIインフラの成長を促進してるんや。今年、データセンター内で自動車業界が最大の企業垂直市場になると予測してて、オンプレミスとクラウド消費の両方で数十億ドルの売上機会をもたらすと見てるんや。

消費者インターネット企業も強い成長分野や。今四半期の大きなハイライトは、Metaの最新の大規模言語モデルであるLlama 3の発表や。Llama 3は24,000台のH100 GPUクラスターでトレーニングされて、Meta AIを動かしてるんや。これはFacebook、Instagram、WhatsApp、およびMessengerで利用可能な新しいAIアシスタントや。Llama 3は公開されてて、さまざまな業界でAI開発の波を引き起こしてるんや。

生成AIがどんどん消費者向けインターネットアプリに広がっていくにつれて、モデルの複雑さやユーザー数、ユーザーごとのクエリ数が増えることで、AIコンピュートの需要がめっちゃ増えるから、これからも成長の機会があるって考えてるんや

ここ4四半期では、推論がデータセンターの売上の約40%を占めてたって推定してるんや。トレーニングも推論も大きく成長してるんや。MetaやTeslaが作った大規模クラスターみたいなものは、AIを作るための大事なインフラで、「AIファクトリー」って呼んでるんや。

次世代のデータセンターは、データが入ってきてインテリジェンスが出てくる高度なコンピューティングプラットフォームになるんや。第1四半期には、数百から数万、場合によっては10万のGPUを使うAIファクトリーを作るために、100以上の顧客と一緒に仕事したんや。

地域的に見ると、データセンターの売上は多様化し続けてて、世界中の国々がソブリンAIに投資してるんや。ソブリンAIってのは、自分の国のインフラやデータ、労働力、ビジネスネットワークを使ってAIを作る能力のことやな。

各国はいろんな方法で国内のコンピューティング能力を強化してるんや。ある国は国営の通信プロバイダーや公共事業と協力してソブリンAIクラウドを運営してるんや。ほかの国は、公共と民間の両方で使える共有AIコンピューティングプラットフォームを提供するために、地元のクラウドパートナーを支援してるんや。

例えば、日本はKDDI、さくらインターネット、ソフトバンクなどの主要なデジタルインフラプロバイダーに7億4000万ドル以上を投資して、国内のAIインフラ(ソブリンAI)を作る計画なんや。他にもな、フランスのスカレーウェイ社(イリアッドグループの子会社)はな、ヨーロッパで一番強力なクラウドネイティブAIスーパーコンピュータを作ってるんや。

イタリアでは、スイスコムグループがイタリア語で初めてネイティブにトレーニングされた大規模言語モデル(LLM)を開発するために、国内初で最も強力なNVIDIA DGX搭載スーパーコンピュータを作るんや。あと、シンガポールでは、国家スーパーコンピュータセンターがNVIDIA Hopper GPUでアップグレードされて、シンテルが東南アジア全域にNVIDIAの加速AIファクトリーを作っているんや。

NVIDIAは、コンピュートからネットワーキング技術、フルスタックのソフトウェア、AIの専門知識、そして豊富なパートナーや顧客のエコシステムまで全部提供することで、ソブリンAIや地域のクラウドプロバイダーがその国のAI目標を迅速に達成できるようにしてるんや。去年はゼロやったけど、今年はソブリンAIの売上が数十億ドルに達する可能性があると考えてるんや。AIの重要性はどの国も注目してるやろ。

中国向けには輸出管理ライセンスを必要としない新しい製品を開発したんや。中国でのデータセンターの売上は、去年10月の新しい輸出管理制限が課された後、大幅に減少してるんやけど、これからも中国市場は競争が激しくなると予想してるんや。

製品の観点からは、売上の大部分はHopper GPUアーキテクチャによってもたらされたんや。Hopperへの需要は四半期中に増え続けてるんや。うちが提供しているCUDAアルゴリズムの革新のおかげで、H100でのLLM推論を最大3倍加速でき、Llama 3のような人気モデルの運用コストを3倍削減できるんや。

第1四半期にはH200のサンプル提供を開始し、第2四半期には生産が予定通り進行中や。最初のH200システムはJensenがOpenAIのSam Altmanとそのチームに届けて、先週の素晴らしいGPT-4デモを支えたんや。H200はH100の推論性能をほぼ倍増させ、生産展開に大きな価値を提供してるんや。

例えば、7000億パラメータを持つLlama 3を使うと、単一のNVIDIA HGX H200サーバーは毎秒24,000トークンを処理でき、同時に2,400以上のユーザーをサポートできるんや。現在のトークンあたりの価格でNVIDIA HGX H200サーバーに1ドルを投資すると、APIプロバイダーは4年間で7ドルの収益を得ることができるんやで。

継続的なソフトウェア最適化により、NVIDIA AIインフラのAIモデル運用性能を向上させ続けてるんや。H100の供給は改善してるけど、H200はまだ供給が足りてないんや。同時に、Blackwellは完全に生産中や。年内にシステムとクラウドパートナーをグローバルで利用可能にするために取り組んどる。H200とBlackwellへの需要は供給を大きく上回ってて、来年以降も需要が供給を上回ると予想してるんや。

Grace Hopper Superchipは大量に出荷されてるんや。先週の国際スーパーコンピューティング会議では、今年200エクサフロップスのエネルギー効率の高いAI処理能力を提供するために、世界中の9つの新しいスーパーコンピュータがGrace Hopperを使用することを発表したんや。

これには、スイス国立スーパーコンピューティングセンターのAlpsスーパーコンピュータ、ヨーロッパで最速のAIスーパーコンピュータや、イギリスのブリストル大学のIsambard-AI、ドイツのユリッヒスーパーコンピュータセンターのJUPITERが含まれてるんや。

Grace Hopperの高いエネルギー効率と性能のおかげで、スーパーコンピューティングにおける採用率は80%に達してるんや。Grace Hopperを搭載したスーパーコンピュータが世界で最もエネルギー効率の高いスーパーコンピュータの1位、2位、3位を占めてるんやで。すごいやろ。

前年同期比でのネットワーキングの強い成長はInfiniBandによってもたらされたんや。供給のタイミングの影響で、四半期ごとの成長は少し減少したけど、需要は供給を大きく上回ってるんや。第2四半期にはネットワーキングが再び成長すると期待してるんや。第1四半期には、AI向けに最適化された新しいSpectrum-X Ethernetネットワーキングソリューションの出荷を開始したんや。

これには、Spectrum-4スイッチ、BlueField-3 DPU、および従来のEthernetと比べてAI処理のネットワーキング性能を1.6倍向上させる新しいソフトウェア技術が含まれてるんや。Spectrum-Xは複数の顧客、特に10万GPUクラスターを含む大規模なクラスターで大量に導入されてるんや。Spectrum-XはNVIDIAのネットワーキングに新しい市場を開き、Ethernetオンリーデータセンターが大規模なAIを処理できるようにするんや。Spectrum-Xは1年以内に数十億ドル規模の製品ラインになると期待してるんや。

3月のGTCでは、次世代のAIファクトリープラットフォーム、Blackwellを発表したんや。Blackwell GPUアーキテクチャはH100に比べて最大4倍のトレーニング速度と30倍の推論速度を実現し、1兆パラメータの大規模言語モデルでリアルタイムの生成AIを可能にするんや。

BlackwellはHopperに比べて最大25倍の低TCOとエネルギー消費を実現する大きな進歩や。Blackwellプラットフォームには、第5世代のNVLink、マルチGPUスパイン、新しいInfiniBandおよびEthernetスイッチX800シリーズが含まれており、1兆パラメータ規模のAIに対応してるんや。

Blackwellはハイパースケールからエンタープライズ、トレーニングから推論、x86からGrace CPU、EthernetからInfiniBandネットワーキング、空冷から液冷まで、あらゆるデータセンターをサポートするように設計されてるんや。Blackwellはローンチ時に100以上のOEMおよびODMシステムで利用可能になり、これはHopperのローンチ時の倍以上で、世界中の主要なコンピュータメーカーを網羅してるんや。これにより、初年度の出荷で幅広い顧客タイプ、ワークロード、データセンター環境での迅速かつ広範な採用がサポートされるんや。

Blackwellの最初の顧客には、Amazon、Google、Meta、Microsoft、OpenAI、Oracle、Tesla、およびxAIが含まれてるんや。また、それに加えてな、NVIDIA Inference Microservices(NIM)という新しいソフトウェア製品も発表したんや。

NIMは、ネットワークコンピューティングと推論ソフトウェアにおいて、NVIDIA CUDAアクセラレーションを活用した安全で性能最適化されたコンテナを提供し、テキスト/音声/画像/ビジョン/ロボティクス/ゲノミクス/デジタルバイオロジーなどの幅広い用途に対応する業界標準のAPIを提供するんや。

開発者たちは、NVIDIA、AI21、Adept、Cohere、Getty Images、Shutterstockの主要なモデルや、Google、Hugging Face、Meta、Microsoft、Mistral AI、Snowflake、Stability AIのオープンモデルを使って、生成AIアプリケーションを迅速に構築および展開できるんや。NIMは、クラウドやオンプレミスでの本番展開向けに、NVIDIA AIエンタープライズソフトウェアプラットフォームの一部として提供される予定や。

(2)ゲーム向け事業

ゲームとAI PCに移るで。ゲームの売上は26億5000万ドルで、前四半期比で8%減少、前年同期比で18%増加してて、季節的な減少を見込んだ予測に沿ってるんや。GeForce RTX Super GPUの市場の反応は良く、製品ライン全体でエンド需要とチャネル在庫は健全な状態を保ってるんや。

”AI”向けと言うことではな、最初から、GeForce RTX GPUにはCUDA Tensorコアを搭載してたんや。今では、1億台以上の設置ベースがあって、GeForce RTX GPUはゲーマー、クリエイター、AI愛好者にとって完璧で、PC上で生成AIアプリケーションを実行するための無比の性能を提供するんや。

NVIDIAは、GeForce RTX PC上で迅速かつ効率的な生成AI推論を展開および実行するための完璧な技術基盤を持ってるんや。TensorRT LLMは、MicrosoftのPhi-3-MiniモデルやGoogleのGemma 2Bおよび7Bモデル、LangChainやLlamaIndexなどの人気AIフレームワークを加速させるんや。昨日、NVIDIAとMicrosoftは、NVIDIA GeForce RTX AI PC上でLLMを最大3倍速く実行するためのWindows向けAIパフォーマンス最適化を発表したんや。

NetEase Games、Tencent、Ubisoftを含む主要なゲーム開発者は、NVIDIA Avatar Character Engineを採用してな、ゲームのプレイヤーと非プレイキャラクターとのやりとりを変えるリアルなアバターを作成してるんや。

(3)プロフェッショナルビジュアライゼーション事業

ProVisに移るで。売上は4億2700万ドルで、前四半期比で8%減少、前年同期比で45%増加したんや生成AIとOmniverse産業デジタル化が、次のプロフェッショナルビジュアライゼーションの成長を牽引すると信じてるんや。GTCでは、開発者が、産業デジタルツインとか、それを使ったシミュレーション技術をアプリケーションに統合できるようにする新しいOmniverse Cloud APIを発表したんや。

世界最大の産業ソフトウェアメーカーのいくつかは、ANSYS、Cadence、Dassault Systemesの3DEXCITE、Brand、Siemensを含むこれらのAPIを採用してるんや。開発者は、Apple Vision Proなどの空間コンピューティングデバイスを使って、産業デジタルツインをストリーミングできるんや。Omniverse Cloud APIは今年後半にMicrosoft Azureで利用可能になるんや。

企業はOmniverseを使ってワークフローをデジタル化してるんや。Omniverseによるデジタルツインは、製造パートナーのWistronがエンドツーエンドの生産サイクル時間を50%短縮し、不良率を40%削減するのを可能にしてるんや。また、世界最大の電気自動車メーカーであるBYDは、仮想工場の計画と小売設定のためにOmniverseを採用してるんや。

(4)自動車向け事業

自動車部門に移るで。売上は3億2900万ドルで、前四半期比で17%増加、前年同期比で11%増加したんや。前四半期比の成長は、グローバルのOEM顧客とのAIコックピットソリューションの立ち上げと、自動運転プラットフォームの強化によって推進されたんや。前年同期比の成長は主に自動運転によるものや。Xiaomiの最初の電気自動車、SU7セダンの成功した発売をNVIDIA DRIVE Orinを搭載したAIカーコンピュータでサポートしたんや。

NVIDIA DRIVE Thorはな、Orinの後継機である新しいNVIDIA Blackwellアーキテクチャを搭載した製品で、BYD、XPeng、GACのAion Hyper、Neuroなどの主要なEVメーカーとの新しいデザイン契約を発表したんや。DRIVE Thorは来年から生産車両に搭載される予定や。

2.利益や株主還元

さて、P&Lの残りに移るで。GAAPベースの粗利益率は在庫目標の低下により、78.4%に、非GAAPベースの粗利益率は78.9%に拡大したんや。前四半期で述べたように、第4四半期と第1四半期の両方で部品コストの好調な影響を受けたんや。GAAPベースの営業費用は前四半期比で10%、非GAAPベースの営業費用は13%増加し、主に報酬関連費用の増加とコンピュートおよびインフラ投資の増加を反映してるんや。

第1四半期には、株式買戻しと現金配当の形で78億ドルを株主に還元したんや。今日は、6月10日を分割調整後の最初の取引日として、株式を10対1に分割することを発表したんや。配当も150%増加する予定や。

3.第2四半期の見通し

第2四半期の見通しに移るで。総売上高は280億ドル、プラスマイナス2%を見込んでるんや。すべての市場プラットフォームで順調な成長を期待してるんや。GAAPベースおよび非GAAPベースの粗利益率は、それぞれ74.8%と75.5%、プラスマイナス50ベーシスポイントで、前四半期の議論に沿ってるんや。

通年では、粗利益率が70%台中盤になると予想してるんや。GAAPベースおよび非GAAPベースの営業費用は、それぞれ約40億ドルと28億ドルになると予想してるんや。通年の営業費用は約40%の成長を見込んでるんや。

GAAPベースおよび非GAAPベースのその他の収入と費用は、非提携投資の利益損失を除いて約3億ドルの収入になると予想してるんや。GAAPベースおよび非GAAPベースの税率は、個別項目を除いて17%、プラスマイナス1%になると予想してるんや。財務情報の詳細はIRウェブサイトでみれるから、確認してな。

では、ジェンセンにバトンタッチするで。彼がいくつかコメントをしたいとのことや。

続き(CEOコメント)

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