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素直

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にしちーの2ndアルバム「素直」収録楽曲の歌詞です。
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mulberry

mulberry

作詞曲:にしちー

この胸に溢れる気持ちはジャムにすれば丁度いい
小瓶に赤いリボンを掛けよう 今食べてくれる?
戸惑わないで 舌で包んで
指輪の跡のような緩やかな独占で

いつまでも満たしてよ
少し苦しいくらいでいいよ

愛なんかで僕を救おうったって無駄さ
なんてね どうしたってあなたは僕の心
拗ねた夕焼けを街がなだめて夜が来る
だから触れてよ 約束より甘いその指で

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サクリファイス

サクリファイス

あなたを忘れてしまったら二度と帰れないこの世界
無計画な誠実ってずっと果ての無い闇みたい
あなたの言葉は朝を連れて来る私の小舟
そして頭を回り続ける昨夜のキス

私の心は自転も公転も止めて
光を失くしたと思ってたのに
あなたのおかげか “せい”と言うべきか
すっかり満ち足りてしまった

心を犠牲に得ただらしない安堵
痺れた舌の上 嘘と息転がして 夜の道連れ
いつから好きだったかなんて知らな

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ウォーアイニー

ウォーアイニー

作詞曲:にしちー

やっぱりそろそろ限界なのかな
古い椅子の背もたれも軋んでいる
家にあったチョコレートの包装紙で
なんとなく鶴を折って暇に潰される

昨日意図なんかなく
好きだから好きだと言っただけなのに
音を立て崩れ落ちたわたしの金星
あなたになりたかった

ウォーアイニー
あなたはわたしのアンハッピー
かわいいまあるい不幸せ 無理やり抱き続けて
壮大になってく妄想と

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神様、いつか私が

神様、いつか私が

作詞曲:にしちー

神様、いつか私が

神様、いつか私が
この靴箱を好きな靴でいっぱいにしたら
どうか褒めて下さい

日々転がり落ちて泥の味さえ知ったあなた
世界の上手い転がし方なんてどうでもよかった
見返りを求めた優しさにうんざりして
昨夜も独りで泣いていたんでしょう

かわいそうに かわいそうに
私はあなたを愛してるよ
私は 私は あなたの為に力が欲しい

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わずらい

わずらい

作詞曲:にしちー

わずらい

この自転車ももう5年目だしね
少しヘタってくるのは仕方ない
それでも空気入れ直せばあたしだって
明るくいられる気がするから

出掛ける直前に欠けたマニキュア
そんな事に心を喰われてばかりで

恋わずらいなんかじゃない
そんな物は知らない
流れる雲を追って辿り着いた
変わらずになんていられない
あなたもあたしも
そういう場所がいつか見たいんだ

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下弦の月

下弦の月

作詞曲:にしちー

下弦の月

あまりにも未来が見えない 花が散るのをただ見てたの
黄昏色に染まる “今までありがとう”
全てがあんなに満たされて これ以上なんて無かったの
両手を広げて目を瞑ってもあなたはもう抱き締めてくれない

風が胸を通り抜け悔しさを透かす

悲しいとか 淋しいとか
そういうのじゃなくて もうどうでもよくて
ただあなたがわたしを 作り上げていたから

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ポニーとバンビ

ポニーとバンビ

作詞曲:にしちー

ポニーとバンビ

絡まったネックレス 解いていく様な時間
元に戻すにはどれ程かかる
同じく今日からほつれた関係に
終止符打つために最善を尽くそう

頬に触れたら夜が割れた音がした
もうどうにもならないな

これは恋じゃなかった でも愛していたのだろう
貴方の手は温かくて
きっと湿った夜の果てに二人迷ったら
帰れない 解っていた事なのに

どうやって触れ

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Squall

Squall

巡り続けて透き通る水の姿に憧れたあの日の事
身に降りかかる理不尽を飲み込み
笑うあなたの顔と重ねてた

未来を想えば胸が痛い程 不安になるけれど
煌めく朝日に目が眩んだだけさ
今日のスコールの様に

強い光が注ぐ
熱を帯びた街を冷やす雨は
あなたと僕の瞳に焼き付いてもう消えない

街を歩けばアスファルトの上
透明の宝石が散らばっていて
僅かな間きらめき続ける
その姿にまた二人を重ねた

あなたが居

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