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【2022春】見た映像作品レビュー(映画/ドラマ/アニメ)

オッス!青子です。
遅ればせながら2022年春、4月〜6月に鑑賞した映像作品をまとめました。

今期はあまり多く見れなかった……

この中から特に自分的に良くも悪くも感想が多かった作品について語ります。
ネタバレオンパレードになりそうなので下↓の目次を参考に気になったものだけ飛んで見てください。(ネタバレ上等な方はそのままドウゾ)

[映画] オッドタクシー・イン・ザ・ウッズ

アニメにビビッと来てハマり、絶対映画見に行くゼと決めてウッキウキで初日に行ったのですが……いわゆる総集編でした。
テレビで放送されたアニメ映画では全然珍しく無いし、大きな画面で改めて作品を見れるというファンとしては贅沢な時間なのですが……私はネトフリで見たのが結構映画公開と日にちが空いてなかったのでちょっとキツかったです。
テレビアニメを見ていない人には優しいけど、このざっくり総集編が初見で見てほしくない。ちゃんと12話ずつOP/EDありで追ってほしい。
もちろん改めて同じ映像を見ても普通に面白かったのですが正直眠くなりました。。映画館の隣に座っていたガチ勢ぽいおじさん(小戸川風キャップルックに放映開始前にパンフを隅々まで熟読)も途中で寝てました

ただ、最後の1分!
これを見に行ったんだ俺らはという感じで、放送時にゾッとしたあのラストの続きが描かれておりました。
寝ていた私もおじさんもパッと目を見開きワクワクしましたが………
……うん、まぁ……うん、ハッピーエンドでね、よかったけどね……。
ごめん、普通に好きだしオススメしたいアニメではあるのですが映画は全然おすすめできないです。むしろこれ、いらなかったのでは……?

[映画] プレステージ

旦那さんのおかげで映画好きになれてきている私が、クリストファー・ノーラン監督の初心者マークファンでありながらまだ見てなかったノーラン映画。
小説原作の作品でございました。
ダブル主役がね、ヒューとクリスチャンだなんて贅沢ね!!それだけで見る価値ビンビンよ。
流れるようなテンポで一切ダラけず見れるのが有り難いノーラン作品。
二人のイケメンがギッスギスでひたすらお互いの邪魔していく陰湿で痛快なストーリー。最後まで『瞬間移動マジック』が大きな主軸として進行していきます。
なんでもコピーを作れる機械がいきなり出てきて、アッSFなんやと若干チープさ出ないか心配でしたが、そんなことは全くなく、むしろ毎回コピーを生み出しては水槽で死にステージを繰り返す……という自分で自分を殺し続ける気持ち悪さも痛快でしたね。
"いやそこまでして、やる!?"というマジックに心酔した二人のサイコパスさがよく描かれててえがった〜。結局どっちも妻がかわいそう!

どんでん返しが秀悦!という評価が高いですが、なるほどたしかに、「もしかして……?」と「いやまさか」の考えがどちらも現れては消え現れては消えが頭の中で繰り返され……それもすごく楽しかったです。
ですが推理などせずシンプルに復習しあいっこ合戦を見て楽しむのも全然良いかと思います。
どこまでも気色が悪いくらい職人気質でとち狂っとる人たちのステージを客席から見れる。2回目の視聴も面白い伏線はりはりマン ノーランの良作でした。

[映画] ドラゴンボール超 スーパーヒーロー

ごめん、正直めちゃくちゃ駄作の臭いしかしねぇと今回と思ってた!!
でも違った!!前作ブロリーよりこっちのが好きむしろ!!
フリーザもブロリーもやっちゃったし、もうDB映画はやること無いだろ〜……次なに?ブウ?セル?と半目で予告動画見て、ピッコロさんと悟飯??レッドリボン??人造人間???いやいまさらもういいだろ〜!と半目がさらに細くなった状態で鑑賞した正直。

でもさ、ストーリー云々よりまず作画がすごいの。初のCGアニメでバトルだけは期待できるな〜と思ってたけどバトルはもちろん日常パートも全部作画がいい!!!そしてCGCGしてる感が全然ない!!カクカク感、ゼロ!!!
アニメ絵を保ったままヌッルヌルに動く。動かなくていい静止してるシーンでも色んなところがちょっと風で動いとる……むしろキモい!!(褒め言葉)
ありがとう、CGアニメーション制作担当の方々。素晴らしかったです。新しいドラゴンボールが見れてほんと嬉しい。演出も良かったし!作画だけをツマミにグイグイ酒飲める。

で、肝心のストーリーも良かった!
ガンマたち新キャラも全然期待してなくて寒い感じの気持ちだったけど、1号も2号も普通にキャラが良くて推せる。ヘドやマゼンタもそこまで無理やり感がなくて自然だったし、そこはギャグ漫画ぽさもあってすんなり馴染んでおりましたな。
悟飯とピッコロさんのパワーアップは正直そこまで興味なくて、オレンジとビーストも「あっそうすか」が感想ではあるけど最近の悟空ベジータの進化インフレからちょっと新鮮さがあってよかった。悟飯に説教しておきながらめちゃくちゃ他力本願で強くなってたピッコロさんワロタけど。

あとはセルマックスは結構嬉しかったですね〜。
人造人間の話だし、ファンの間ではセル来るだろうなというのはビンビンでしたが予想を裏切らず出てきてくれて興奮しました。
一切喋らないであくまで怪物的なポジションだったのも個人的には良かったです!最新若本ボイスのセルの通常喋りが聞きたかったのはありますが、あれはあれで良かったかなと。
他の方の感想で『仙豆の無くし方が伏線でセルに関係するのかと思った』とありましたが、たしかにあの雑なくだりは必要だったのかしら。そこだけ謎である。

[映画] THE BATMAN-ザ・バットマン-

日本版の予告見てナニコレ……と悪い方に思ってて見ないなぁ〜となっていたのですが突発的にBlu-rayで鑑賞。
感想的には『とにかく長い』『ロバート・パティンソンの筋肉に感謝』の二本立てでした。
まずね、長いのよ。2時間55分。いや映画としては全然ある長さだけど、なぜ長いと感じたかというと怒涛に色々起こりすぎて盛り込まれすぎてて「まだなんかあるの?」の繰り返しが若干ある。やっと落ち着いたんかな?と思ったらまだ……という感じ。色々やってくれるのはいいけど劇場で見てたら疲れを感じていたかもしれません。

ストーリー的には、私原作を全く知らないニワカなのでそうなんだと思ったのですが……昨今のバッドマンとは異なりわりと原作に忠実にだったようです。
ブルース・ウェインがバットマンとしての活動をはじめてから3年目というキャリア初期の物語で、まだ駆け出し感が若干あるのは作中でも描かれていましたが(バッドマンスーツでのフライトに失敗しダサく激突するとか)、その初期設定を知らないので「えっ?」となってしまいました。他の映画のバッドマンがスマートに描かれすぎていたんですね。
たしかに、ロバートが演じる姿が少し若輩者感があるなとは思いました。目の周り毎回黒く塗ってんだwと思って笑ったし、なんか病んでる若者感があるなと。そういう野暮ったさはあえてだったんですかね〜。
そして、打って変わって今作の主敵である眼鏡くんのリドラーは現代らしいサイコパス犯だなと思いました。(原作では全く違うキャラのようです)
現代社会の腐敗した街を背景に、ネット世界で伝染する狂気が見てられないくらいリアルでした。ジョーカーとはまた違った、若者たちの主体性のなさが生み出す闇が大きくなっちゃった感じ。

あとロバートの背中筋を何度かグイグイ見せつけられました。も〜!ありがと!ドラクエで言う教会。これがあったので助かりました。
彼をTENETで知ったニワカですが、無限の可能性に乾杯。笑顔が素敵なので次は笑っててほしいナ☆

[ドラマ] 人間・失格

旦那さんから教えてもらったキンキキッズのブンブブーン☆なドラマ。
『ショタ!』『裸!』『BL!』『悲愛!』『ショタ!』『美少年!』『残酷!』『BL!』コンプラ真っ青のオンパレードで大変痛快でございました。
主役は↑画像でキッスしてるキンキの2人じゃなくて赤井さん。こんだけ美少年揃いなのにおじさんが主人公。
イジメ、体罰、虐待、自殺。なんでもありの時代の問題作。当時どういう扱いされていたんだろう。これテレビでやってた時代に生まれなくて逆に良かったなと思うくらい残酷でした。こういうのがゴールデンOKだったら日常怖いって。

誰がいけなかったのか?誰が黒幕なのか?発端なのか?がもうわからなくなるくらい、それぞれのボタンの掛け違いと心の暗い部分が合わさって闇鍋状態のストーリー
ヒロインの桜井幸子さん演じる森田先生だけが見た目も中身も美しいのだけが心の救いなくらい、すべてがめちゃくちゃダークで暗い……暗すぎる。
表の顔は好青年な先生の窃盗癖や変態性、秀才な美少年の精神崩壊、どこまでも無邪気な心を持つ少年たちがしてしまう至極残酷なイジメなど、見たくない一面がリアルに描かれていて「ああ……」といちいち暗い気持ちにさせてくれましたw

毎話すげぇシーンのオンパレードですが特に印象に残ったのは荻野目慶子さん演じる光一くんのお母さん。
親友の死でどんどん精神が崩壊していく息子を張り裂けそうな気持ちで支えていたが、実際本当に崩壊してすべてがリセットされ記憶も無くし幼児退行した息子に対し「これで良かった」という気持ちすらある清々しい顔をしていたのにゾッとしました。
1からこの子を育て直させてあげられる!という喜びがにじみ出ていたように見えて狂気だったな〜。サイコ母性。数少ないまともなキャラかと思っていたので衝撃でした。

もう一度1から見たいか?と聞かれたら、見たいような……見たくないような……という感じで、友達にすすめるならハッピーな心理状況のときにしてね!と言いたくなるほど辛かったですwここまでやれるのはすごい。

[ドラマ] 元彼の遺言状

主役キャストが良すぎたね。はるかと洋のダブル主役は強いよ。
結構見てるの辛かったです……。なんだろう、全然ストーリーが入ってこないんだよね。
原作も評価高いし、メインキャストの演技も惹きつけられたのに最後まで「んー?」って感じでした。なんでこんなダメだったんだろう。演出やテンポも悪くなかったけど、2話以降の話が全然盛り上がれない。有名どころのゲスト俳優が全然出てこないのも要因だと思います。
個人的にはバディがすごく良かった分、紗英の再登場で3人になるのがすごく残念。ねぇ紗英、いる?金持ちチートなだけで登場してるのがすごく違和感でした。最終的にはライバルの弁護士のおじちゃん加えて4人になっとるし。(浅野和之さんは好き)
豪華キャストでバリキャリ+ミステリーという好きジャンルだったので結構残念感が強かったです。麗子のキャラと綾瀬はるかさんの演技がすんごい良かったんだよな〜。食べっぷりもめちゃくちゃ良かった。飯食ってるだけでオーラがすごい。ただそれだけが良くて見てた感じでした。南無。

[ドラマ] 悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?

旦那さんが原作ファンだったのでそことの違いを教えてもらいながら楽しく見ました。(原作通りだったところはほぼ無かったようですが)
メイン・サブ・ゲストすべてにおいて俳優陣がとても良かったですね。安心して見れました。かなり現代の働き方について色々突っ込んでいく内容で見応えもありましたね。

個人的に印象に残ったのは125周年プロジェクトのフェミニスト回。
冨永愛さん演じるクリエイター・鬼丸がすんごい理想のクリエイター像でしびれました……ゲーム制作してる人ってオタクっぽい印象(古いけど)がある中、バリバリかっこよくてオシャレでスマートですんごい憧れます!!
冨永愛さん美しい……キャラクターの心の芯の強さが凛とした演技で無理なく描かれててよかったなぁ……。
冨永さんと対象的なハリセンボン春菜さんもすんごく良かった。もともと春菜さんが好きなのもありますが、あの少しジェンダーレスな容姿が役とぴったり合ってて感動しました。演技も良かったし。こういうクリエイター好きぴ〜!と興奮しちゃいました。制作側はどこまでも個性的で垣根がないのがいいんだよね〜。
そしてフェミニスト云々の内容はまぁ現代ぽい課題でありつつ、どちらの言い分もわかるな〜フンフンと言った感じで見てましたが……
すごく残念だったのがこの回ではなく、少し後に春菜さんのキャラクターが再登場した際に「めんどくさいフェミニスト」という感じで描かれてしまっていたのが非常に悲しかったです。。。
私は別段フェミニストではないですが、女性が抱える社会の問題点を定義するのは同じ女性として悪いことではないと思ってます。ですが一部のフェミニストの方が過激すぎることでそういった活動が社会的に悪い印象になっているのは事実としてあります。そういう印象を少しでも改善していくべきなのが世の中のジェンダー問題を解消する第一歩でもあると思っているのですが、上記のドラマでの表現はむしろそれをマイナス10歩くらいにしてしまっていた印象でした。
なんで、なんであんだけ良い感じに爽やかにジェンダー問題を描いてくれていたのに同じドラマで「めんどくさいフェミニスト」を描いてしまったのか……。それではすべてが台無しになってしまう気がしました。そこが非常に残念でしたね。

全体的には麻理鈴の狂気が良いスパイスで笑える作品でした。美桜ちゃん可愛いから好きなのに、今回は可愛くなかったな〜!wでもそこが良かったです。

[ドラマ] 未来への10カウント

お恥ずかしながら、初キムタクドラマでした。(ガチ)
今まで一切キムタク作品に触れずにドラマ見てたのをここに告白します……。

うーんと、全体的に感情移入できず盛り上がれなかったです。
青春スポ根にもともとあんまり興味がないのもありまして。ドラマで見るスポーツものってなんか作り物感がしちゃうんだよね……。
キャラクターたちは満島ひかりさんかわええなってくらいなだけで特に魅力的には感じられず……。唯一印象に残ったのは満島ひかりさんのキャラの息子が生理的にダメでしたw 明らかにすんごい大人が考えたであろうセリフ言わされてる諭してくる系の子どもの役無理なんだよね我!すごい気持ち悪さを覚えてしまうのだ。

一個書きたかったのがドラマ全体を通して感じたコロナの存在の違和感で、昨今のドラマって作中にコロナが存在するか・否かでファンタジーなのかどうかの境目があると思うんですよね。ここまでコロナとの共存が日常になってしまっているのでリアルを描くならコロナは有りなのか、むしろ不自然なので完全に無しにするのか。
それで言うとこのドラマ、全くコロナ色は無くてスイスイ見れていたのですが、主人公の飲食店がコロナで潰れてるんですよね。
「え、コロナあるの?この世界」と疑問が生まれてしまって、そこからなんかずっと違和感が付いて回ってました。別に"コロナはかつて存在したがそこから何年か経っている"という解釈でまかり通るのですが、コロナが存在した世界ならもっと名残があってもいいんじゃないかという現実的な引っかかりが個人的にずっとあって……。どうでもいいんですけどね(笑)

[アニメ] SPY×FAMILY 

原作未読なんですが、普通に面白かったですね。話題になるだけある。
でも作画気合入りすぎて怖かったですw毎週放送のアニメで通行人やモブの顔もめちゃくちゃしっかり描いてるの初めて見ましたwDVD売れなくなるぞ!(まぁ確実に売れる自信があるんだろうなぁ)
原作が話題になったときになんとなく聞いた情報とタイトルから偽家族もの何だろうなと思っていてそのとおりだったのですが、全然ダラけないし飽きずに見ることができてテンポ良かったです。セリフまわしも寒くならず、ロイドの思惑も無理なく人間臭くて面白き。
アーニャが毎話可愛いので悔しいけどそれで癒やされました。
二期も見ると思いますが、どこまでやるんだろう。このクオリティで続けていけるのかが心配になるくらい全体的にレベル高かったです。

[アニメ] パリピ孔明

こちらは原作を少し読んでおりアニメすぐやるだろうな〜から来ていたので違和感なく視聴。こういうギャグ系ってすべることもあるのですがすんなり面白かったです。(ちょっとテンポ悪いとこもあったけど概ね良かった)
てか96猫歌ウッッマ!今やもう立派なアーティストさんですがニコ動初期の歌ってみたから見てきたオイラには衝撃。やっぱうめぇんだな……と震えました。透き通る歌声がEIKOにピッタリで素敵でしたね。原作マンガだともちろん歌までわからないのでアニメ化して正解だなぁと思いました。
こういう転生系はどうしてもチート設定が不自然で、今回も尺の長さ的にそういうシーンもありましたが孔明のキャラクターと無理やりすぎない流れで大きなストレス無く見れました。(最終回の渋谷バンド対決はかなり無理あったけどね……)
あとはもうこのアニメはエンディングの気分上々↑↑が聞きたくて見てた。本編より気分上々↑↑カバーが好きすぎて。毎回すごい元気出た。良い曲すぎる。OPがダンス含めかなり流行りましたが圧倒的にEDでしたわ。気分上々↑↑最高!!!

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