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#オリンピック 2日目 #自転車ロード が教えてくれた #TOKYO2020 は「SNS五輪」
オリンピック2日目に予想外の盛り上がりをみせた競技があります。それは男子自転車ロード。
10時過ぎに武蔵野の森公園をスタートし、17時過ぎに富士スピードウェイまで走る長丁場のレースは、TVでは放送されず、gorin.jpで英語実況のみで放送。日本人選手にメダル獲得もなかったのですが、Twitterでは大きな盛り上がりをみせ、同時刻にバレーボールや柔道や体操といった人気競技が開催されているにも関わらず、なんとTwitterのトレンド入りを果たしました。
テレビ中継なし、ネット配信に日本語実況解説なし、日本人選手にメダルなし。なのに昼からずーっとTwitterトレンド1位。マイナー競技のはずなのに信じられん#Tokyo2020 #自転車ロード #cyclingroad #jspocycle pic.twitter.com/jMOinxbCer
— ジリ @令和が終わったら本気出す (@fct_advanced) July 24, 2021
このトレンドを見ると、「カラパス」「ポガチャル」といった選手の名前もツイートされており、いかにTwitterで自転車ロードが盛り上がったかが分かります。
レース中に調べて分かったのですが、今回の参加メンバーの中には1週間前まで開催されていたツール・ド・フランスを走っていたメンバーが数多く含まれ、ツール・ド・フランスの総合1位と3位のメンバーが表彰台に。つまり、ヨーロッパでも活躍するトップクラスのレーサーが日本でヨーロッパと同じクオリティのガチの勝負を仕掛けてくれたのです。
日本人選手も意地をみせました。特に新城選手は勝負どころの三国峠まで先頭集団に食らいつくなど奮闘。ワンチャンスを狙って勝負する姿勢をみせてくれました。
ユキヤってちゃんとヨーロッパに居場所があって認めてもらってんだ
— たむら (@1209_tamura) July 24, 2021
集団に埋もれてたのにわざわざ道を空けて前に出させて
見せ場を作らせるスプリントも手伝ってって
すげーよ
#自転車ロード pic.twitter.com/YxPRNaKhJ3
本場のレースと同じクオリティのカメラワーク
今回自転車ロードを観ていて驚いたのは、カメラワークです。日本人なら観たことがあるはずの風景が、とても美しく見える。そのことに衝撃を受けた人も多かったのではないかと思います。
これはまるで日本じゃないような風景#CyclingRoad #自転車ロード #jspocycle pic.twitter.com/VNqPkkd8c8
— けいしら (@_kei_shira) July 24, 2021
流れてゆく背景が、「ラーメン」だったり、道路の標識や標示が見知ったものだったりするのを見て、こんな豪華なレースをホントに日本でやってるのを実感する…#Tokyo2021 #自転車ロード #ロードレース pic.twitter.com/E1L5tnhAQw
— Chise (@culage_2020) July 24, 2021
そして、神社の境内をロードレーサーが駆け抜けていく画も話題になりました。
3週間ツールでの活躍を追い続けた選手達が1週間も経たずに日本の地でペダルを漕ぐ姿は本当に夢のような光景だった。またこんなレースが日本で開催されたら良いな… #自転車ロード pic.twitter.com/8DpRvF11Hr
— Tango (@BravoMike0704) July 24, 2021
ヘリコプターが集団を追いかけ空撮する映像は、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアといった海外のロードレースが好きな人にはおなじみです。僕はずっとツール・ド・フランスのようなカメラワークで日本の自転車レースを撮影したらどうなるんだろうか、と思っていたのですが、まさかオリンピックで実現するとは思いませんでした。
自転車ロードレース。楽しかった(^○^) それにしても凄まじい速度で走る選手も、サポートカーもメディアのバイクもすべてが紙一重のテクニックΣ(゚д゚lll)
— し〜さん (@iWife09) July 24, 2021
中継してた飛行機の軌跡。目が回りそう(@_@)#自転車ロード pic.twitter.com/B7CrrH1CHW
嬉しかったのは英語実況を担当していたコメンテーターが何度も「日本の風景は美しい」と話していたことです。僕はツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアを観てヨーロッパの風景は美しいと思っていたのですが、海外の人からすると違ったようです。
試合後には海外の選手から「ツアー・オブ・ジャパンを走りたい」といったコメントも聞かれました。
デヘント先生🎙
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) July 24, 2021
「日本の道路や景色を見ていたらツアー・オブ・ジャパンを走りたくなってきた」
なんて嬉しい言葉でしょう😭
空撮やバイクカメラが捉える日本の景色が普段見ている欧州レースのように美しく,誇らしく思っていたので, 日本で走りたいと思ってもらえたとしたら嬉しい限りです#jspocycle https://t.co/DR2DKUQwUA
自転車ロードの映像で映し出された日本の風景は、僕らが知っているようで知らない日本だったような気がします。もしかしたら、僕は本当の日本の魅力に気がついていないのではないか。自転車ロードを観終わってそんなことを考えました。
競技終了後にSNSで記録を公開
自転車ロードで興味深かったのは、競技終了後にStravaというSNSを通じて選手たちの記録が公開されたことです。例えば銀メダルを獲得したWout van Aertがどの区間をどのくらいのタイムで走ったのか、どのくらいの高低差のあるコースを走ったのかといったデータが全て公開されています。凄い時代になりました。
Stravaに #自転車ロード の銀メダリスト Wout van Aertの記録が公開されてるのですが最高速度、獲得標高、どれもエグい。選手の記録がSNSで見れるのもこの時代ならでは。https://t.co/RqswvycaRO#Tokyo2020 #オリンピック pic.twitter.com/0WHYiWhEaR
— 西原雄一 | Yuichi Nishihara (@nishi19) July 24, 2021
自転車ロードはSNSと相性がいい
僕は自転車ロードのTwitterでの盛り上がりは、箱根駅伝の盛り上がりと似ているなと感じていました。
風景を楽しんだり、他の人の反応を楽しんだり、選手のパフォーマンスだけでなく、レースにまつわる様々な人、つまりはレースを楽しんでいる人の反応を楽しむ。そんなTwitterを楽しむ人の琴線に自転車ロードは触れたのかもしれません。箱根駅伝のフリーザ様やリラックマを楽しむような余裕が自転車ロードの盛り上がりからは感じられました。
そして、自転車ロードの盛り上がりはgorin.jpでのみ放送されたというのも大きな要因だと思います。ネットでしか中継されないので、自ずとネットに対するリテラシーが高い人が集まった結果、Twitterでの盛り上がりにつながったのではないかと思います。discordやTwitterのspaceを使って解説する人もいたそうです。
なんとなく始めたインスタライブですが、始めてすぐに需要を理解して最後までやることに。結果、8000人近い方に見ていただきました。既存のファンはもちろん、それ以外の方の興味に繋がっていれば本望です。これが五輪なんだと感じた。ライブはアーカイブとして残してます。https://t.co/JtbVoSqv9G
— Kei Tsuji / 辻啓 (@keitsuji) July 24, 2021
もしかしたら、無観客でのオリンピックはいかにSNSを楽しむのか、という「SNS五輪」なのかもしれません。gorin.jpによってたくさんの競技が観れるようになった結果、テレビであまり取り上げられなかった競技が注目されることもありうると思います。SNS五輪の行方に注目したいと思います。
photo by Syuanciou
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