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約90日後にCESに出展したデザイナーの話 #出展チャレンジ編

こんにちは。Rimo 合同会社で 1人目デザイナーをやっているにしゃみー (@NishaMe1024) です。英語は初心者ですが、デザイナーは新卒からかれこれ5年以上やってます。

1度も海外に行ったことのなかった私が、約3ヶ月英語とサービス準備を頑張って CES (Computer Electronics Show) という国際的にみてもかなり大きい展示会に Rimo の新機能を引っ提げて出展してきたという良い話です。

英語学習編、出展チャレンジ編 の2つの観点でnoteを書きました。
「知見共有」のような堅苦しい内容では無く、投稿ハードルを上げず徒然なるままに書いていくので読みづらくてもあしからず!

↓英語学習編はこちらから↓



そもそも、なんでCESに出展したの?

今回、Rimo が CES に出展したのは2つ理由があります。

1つめは、 Rimo 自体が文字起こしのみを提供していた際に、「インタビューの書き起こし」等の利用用途が多かったこともあり、アメリカなどジャーナリズムが盛んな国で、よりライティングに特化して作ることにより ToC 向けに PLG 出来るなサービスが作れるのではないか、という仮説があったためです。
もう1つめは、J-Startup や、Japan Tech など、ベンチャー企業の参加をサポートしてもらえる機会があったことです。

この2つの海外へのバイブスが奇跡的に重なったこと、Japan Tech Project への参加が決まったことを期に「 i18n 対応やライティング特化をやってみよう!」という経緯で始まりました。

事前準備

元々は、ライター、ジャーナリストに向けて「記事の下書きをAIでめっちゃ早く完成させる」という体験に注力して開発していました。

その他にも、先行検討に乗っていた「インタビューの代替」ができる機能があり、弊社の才能爆裂インターン生 (すごい) によってかなり実現可能なレベルでのプロトタイプが完成したため、そのブラッシュアップを含めて Beta 版として出すことにしました。この機能リリースを決めたのも12月入ってからすぐくらいだった気がします。さすがベンチャーですね。

出展前の最後の1ヶ月 (12月) では、すでに業務委託のデザイナーが作成してくれていたインタビュー機能のデザインの改善や微調整、印刷物、デモ動画の作成、PRの素材…. などなど飛行機に乗る前日ギリギリまでかなり攻めながら制作・開発をしていました。
(今振り返ってみると急いでいたにせよ、もっと私が集中的にやる部分を選んで、業務委託のデザイナーへの割り振ったりするなど、もっと賢くやれることがあった気もします… )

何はともあれ、英語学習も全て含めて仕事人生の中でもトップに入るほど忙しく、楽しく、勉強にもなる準備期間となりました。 

当日

来場者の反応

特に現地のライターやジャーナリストの方から「これは本当に待ってた機能だ」みたいな反応を得られ、その場でログインして使い始めてくれる方もいたということは少なくとも見られて良かったなと思いました。

ただ、「まだ課金には至ってないこと」「今後も継続して使うにあたっての障壁」についてはこれから観測していかないといけない部分なので、どんどんヒアリング等も進めていけると良いなと思っています。

同僚の宮野くんがDemoを見せているところ

ProductHuntの裏話

今回、CESに合わせたリリースをした際にProductHunt への投稿も同時に行いました。今回のリリースが Beta 版ということもあり、気張りすぎず、今制作できている限りの素材を使い、本リリースへ向けての知見やフィードバックを得る程度を目標に準備していました。
ただ、そんなに気張って準備しなかった割に、 触ってくれた方々のご厚意もあり、Daily 7位を獲得でき、良いフィードバックをたくさん得られたことで、我々の中かなり自信に繋がりました。(未だに少しずつ Upvote が増えてる)
また、CESに出した際に話しをした人に限った話ですが、意外と Product Hunt のサービスを知っている方が多くない印象でした。特に自分たちが触って欲しいユーザーセグメントの知名度は高くないのかもしれないなという所感も得られました。

Product Hunt に出して得られた知見

Product Hunt のデイリーレースはPST(米国太平洋標準時)の 当日0:00から翌0:00までの24時間。なんと、日本との時差が16時間もあります。
そのため、日本の16時がアメリカ時間の0時にあたるため、日本では16時から翌日16時までがデイリーレースの期間になります。

Product Hunt では最初の4時間、トップページでのサービス表示順がランダムに表示されますが、4時間後からはその時点での得票数に応じてランキング順で表示されるようになります。
この4時間、日本が16:00~20:00にあたるため、ツイート等が知り合いの目に留まる確率がとても高く、しばらくの間はランキング上位で輝き、注目を集めることができます。(ただし、インドの方が開発するサービスも午前中なのでトップに入りやすそう)

ただ、アメリカのタイムゾーンが午前中になるにつれ、一気に逆転劇が起こってしまいます。次回の本リリース時に本気を出して行くならば、そこはうまく戦略を立てていく必要があるかもなと感じました。

#3 がついて舞い上がったときに撮った魚拓 (現地時間 AM 4:00)

ビジネスチャンスは突然に

CES会期中は自分も含め、海外の方と話をしている中でありとあらゆるビジネスチャンスが近づいてきました。
あっちを見れば海外で有名なメディアのライターさん、こっちを見れば有名な日本メディアのライターさん、海外での代理店販売の提案、夜には会食…
4日間が本当にあっという間に感じられるほど、たくさんの人とビジネスがせめぎ合っていたように感じました。断られるのも覚悟で色んなところに飛び込んでいけたヤツが勝つのかもしれません。
(自分はひよってあまり頑張れなかった…悔しい…)

具体的なことは言えませんが、Rimo にとっても価値のあるチャンスをメンバーがいくつも持ち帰ってきてくれたので、とても良かったと思っています。みんな優秀だ…。

デザイナー的、超反省点

新機能追加によって、元々あったコンセプトからのターゲットが誰なのかを分かりづらくしてしまったことが今回の展示会の最大の反省点です。

今回の Rimo は「Talk Today, Publish Tomorrow」というコンセプトで「ライター・ジャーナリスト」をターゲットに展示していました。が、「AIインタビュー」という新しい機能の追加を途中で決め、新聞記事や雑誌記事だけではなく、ブログ、プレスリリースなど、ありとあらゆるドキュメントの制作も出来る旨をデモ動画に入れました。それにより、ターゲットが分かりづらくしてしまったなと思います。

どちらの利点でも案内出来るように、と作ったつもりでいたのですが、新機能のすごいところを先行させすぎてしまい、どちらのターゲットにも逆に伝わりづらく制作してしまったことはデザイナーとして反省すべき要素しかありませんでした。今でも穴があったら入りたいぐらい悔しい。

海外のユーザーは無数のサービスから選択するのに慣れているからか、日本人より使い始めるまでに「これは自分のためのプロダクトなのか?」をより短い時間で判断したり、気にする傾向にあるように感じました。今後は意識的に目に入る文言の調整やデモの作成を心がけねばな… と身をもって感じまています。

次に展示する動画を作るときは、デモの前に具体的にどういうシーンで問題を解決出来るのか等をわかりやすいサクセスストーリーを見せることが出来ると良いかなと思っています。

より詳細な展示内容や詳細は弊社からレポート記事を出してるので気になる方は是非こちらも。

振り返りと感想

一瞬で「自分のためのサービス」を感じさせろ

展示会や Product Hunt では、他にもみたい展示がある中で足を止めてもらうのは至難の技と感じました。言葉一言一句に「あなたのタメにあるのよ」という要素を感じられたほうが足を止めてくれる確率を上がられるのではないか、と感じました。

全部やるではなく、選択と集中

今回のCESでは「選択と集中」「人にお願いする」といった選択肢をとることでもっと「誰に何を伝えるのか」を洗練させることに集中できたのにな… という反省が最も大きいです。
時間がない中でもフルタイム1人で臨機応変にやってきたつもりですが、それに耐えうるリソースや私がお願いしやすい環境を自分から確保していくことの重要さを身にしみて感じたので、今後は注力していきたいです。

AIのおかげで思っていたより海外でも通じる

AIサービスが注目されていることもあってかわかりませんが、メンバーにネイティブレベルで話せる人がいないにも関わらず、実際にログインして使ってみてくれるユーザーがいたり、Product Hunt から入ってきてファンになって積極的にフィードバックを送ってくれるユーザーがいたり等、「やってみるもんだな!」という感覚がありました。
AI による恩恵はサービスに限らず、言語の壁まで突破しやすくなっているため、限りなくデカいと感じました。

アジア(特に韓国)の勢いが凄かった

弊社の代表もツイートしていましたが、明らかに韓国の出展数、内容共々レベルが高いと感じました。私も日本のSONY や Panasonic 等の展示も見てきましたが、LG の展示と比較してみても「何をテーマとして、どの用に見せるか」といった点においても頭抜けて良かったなと感じました。
学生が軒並み出店していたり、スタートアップも多く出展していたりなど、国からの支援も潤沢に得て展示をしている用に見えました。本当にすごかった。日本も負けてはいられないな…と思える瞬間でした。
日本政府もマジでもっと支援してくれたら良いのになと思うばかりです。

興味があったらとりあえず踏みこむの大事

この数ヶ月、英語学習も含めて、今まで開いてこなかった扉がバタンバタンと開いていってるように感じています。これが今後のキャリアにどう生きるのかはこれからの私次第なわけですが、世界に飛び出てみるという得難い経験をたくさんできたように感じました。

今年はどんどん海外の人に向けても日本のデザイン、日本のプロダクトについて発信していけると良いなと勢いづいています!目指せ世界征服🌏

一緒に海外展開を頑張れるデザイナー、募集中!🌏

さて、こんなチャンスがポンポンと降ってきて、次々新しいことにチャレンジしている会社なのですが、実はデザイナー採用もジワジワと前にすすめています。フルタイム1人だと流石にちょっと厳しくなってきているので、ちょっとでも気になったら覗いてみてください。

興味はあるけど転職すぐには厳しいみたいなパターンでも、まず私と話をしてみて「私ならこんな感じで副業ならできそう!」的な提案をいただきながら、アレンジしつつ対応することも可能です。

木曜は渋谷のスクランブルスクエアにある WeWork に集まってるので、NishaMe に DM するかリプライを送るか、Notion のフォームで気軽に遊びに行きたい旨を伝えてください。ランチでも夜ご飯でも、パフェでもなんでも行きます。
更に、( NDAさえ結んでもらえれば ) 何でも喋ります。
渋谷 WeWork では夕方にくると WeWork のビールを一緒に飲むこともできます🍻

是非お待ちしてます👋


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