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シンガポールからジョホールバルへ!Part1 鉄道編[前半] 

筆者:AOI


はじめに

明けましておめでとうございます。
本年もシンガポール日本人学生会、NiSCをよろしくお願い致します。

絶賛冬休み中!ということで冬休みに各国を旅する学生、またシンガポール旅行に来られる方も多いことでしょう。ご存知のように、シンガポールはマレー半島の先端付近にあり、マレーシアが目と鼻の先に存在します。とっても近い隣国、ということで2カ国間の往来は非常に盛んで、なんと通勤している人もいるそう。シンガポールから最も近いマレーシアの先端部分はジョホールバル(Johor Bahru)というところです。シンガポールよりも物価が安いジョホールバルはシンガポール人にとってショッピングや外食、サロンなどを楽しむことができる人気の場所です。日帰りでも簡単に行けてしまうので、学生も休日に遊びに行くことがあり、日本人留学生も例外ではありません。(私もよく訪れています。)もちろんシンガポールに来た観光客でも行くことができます。今回から数回に渡り、ジョホールバルへの行き方や楽しみ方などについて書きたいと思います。

1. ジョホールバルまで電車で行く!?

公共交通機関を利用した行き方としては、バスがメジャーです。出入国審査を行うWoodlands Checkpointへはシンガポールの様々な場所から公共バスが出ており、街中で乗るバスと同じように乗ることができます。
今回は、あまり知られていない(?)鉄道での行き方について書いて見たいと思います。

シンガポール側のイミグレーションチェックポイントのあるウッドランズ(Woodlands)とジョホールバルはジョホール・シンガポール・コーズウェイという橋で結ばれています。1923年に開通した、全長約1km(1056m)の端です。非常に短いこの橋ですが、ここをマレー鉄道(KTMB, Keretapi Tanah Melayu Berhad)が片道約5分で走っています。

2. 電車の詳細

・区間
Woodlands CIQ [Singapore] - JB Sentral [Johor Bahru]

・料金
(MYR:マレーシアリンギット、1MYR≒31円 [2023年12月時点])

シンガポール〜ジョホールバル(片道):MYR17.7
シンガポール〜ジョホールバル(往復):MYR35.4
ジョホールバル〜シンガポール(片道):MYR5
ジョホールバル〜シンガポール(往復):MYR10

※シンガポールからで取るか、ジョホールバルからで取るかで値段が3倍以上異なります!

・所要時間
約5分

・運行時間、間隔
シンガポール発 始発/終発:8時35分/23時50分
ジョホールバル発 始発/終発:5時5分/22時50分

約1時間に1本

3. 乗車チケットの取り方

マレー鉄道のホームページにも購入用ページがあるのですが、シンガポールからアクセスしようとしても購入することはできませんでした。場所の問題かどうかは分からないのですが、マレー鉄道のアプリをダウンロードするとスムーズに購入することができます。

①マレー鉄道アプリのダウンロード

②起動後、タブの右端、“SUTTLE TEBRAU“をタップ

③出発・到着地の確認、人数入力、日付の選択、“Search“をタップ

【日付選択画面。日帰りであれば同じ日を2度タップすればOKです。】

④乗りたい時間を選択

⑤個人情報の入力(名前やパスポート番号など)

⑥支払い

4. 乗車手続き [シンガポールから乗る場合]

①出発40分前〜20分前
Woodlands Train Check Pointへ行きます。2階に上がると銀色のベンチがいくつかある場所に出ます。
その奥に係員が立っているので、パスポートを見せてスマートフォンでスキャンされ、チェックを行います。(この際、乗車券の購入時に入力した情報と紐付けされているため、乗車券を見せる必要はなく、パスポートのみ見せれば大丈夫です。)


【シンガポール側の待合スペース。時間になると奥のゲートが開きます。】

②ゲート通過後〜出発直前
[シンガポール出国手続き]
まず、シンガポールの出国手続きです。日本のパスポートの方は、1番奥のAll Passport のレーンに行きましょう。全自動で、パスポートをスキャンしてカメラを見て写真を撮られて終わりです。

[マレーシア入国手続き]
なんと、シンガポールでマレーシアへの入国までを行なっておきます。
こちらは有人カウンターです。少し厳しく、シンガポールの学生ビザを持っている場合はそれを見せてと言われたり、観光客の場合はいつ日本に帰国するのか、帰りの航空券を持っているかなど細かく聞かれる場合もあります。学生ビザや航空券など、念の為提示できるような状態にしておきましょう。

ここで一つ重要な点があります。
最近、マレーシアに入国する外国人は全員デジタル入国カード(MDAC)を提出しなければならなくなりました。一部サイトでは2024年1月1日まで導入が延期されたとの情報もあり、交錯している状況ですが、12月末に私がマレー鉄道を利用した際は、入力をするように求められました。特に必要ないのに入力してしまっても損はないので、とりあえず入力は済ませておくと安心です。

・入国予定日の3日前から提出可能
・ウェブサイトhttps://imigresen-online.imi.gov.my/mdac/main?registerMain から入力し、提出

[荷物検査]
全ての荷物を検査の機械に入れます。あまりひっかかることはありませんが、金属のものは確認されることもあるようです。私はピーナッツの缶詰と鯖缶がひっかかりました。どうやら豚肉が入っているのか、と疑われたようでした。持ち込み禁止物品については事前に調べておいてください。

③乗車〜出発
荷物検査を終えたらそのまま扉を出て、プラットフォームに着くので停まっている電車に乗りましょう。席は自由席です。
乗客が全員乗り終わると、出発時刻前でも出発してしまうことが多いです。

【車内の様子。】

④到着
ジョホールバル側に着いたら、あとは外に出るだけです。エスカレーターや階段、エレベーターを使ってJB Sentral の駅に出ます。

おわりに


今回は、シンガポールからマレーシアのジョホールバルまで行く鉄道の詳細から、シンガポールからの乗り方までを書きました。次の記事では、反対側、ジョホールバルからの乗り方や鉄道でジョホールバルへ行くメリット・デメリットまで書きたいと思います。
ではまたー!



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