シンガポールでの決済手段について

筆者:SOYA


はじめに

今回の記事では、シンガポール留学にあたって準備しておいた方がいい決済手段について解説します。現地で使えるクレジットカードは留学前に準備しておいた方が、手続きがスムーズです。また、留学生がよく苦戦している銀行口座の開設方法についても説明しているので、ぜひ最後までご覧ください!

1. シンガポールの決済事情

シンガポールは日本と同様キャッシュレス決済が主流であり、基本的にはクレジットカード/デビットカードを使用することができます。スーパー・レストランのみならず鉄道・バス等でもタッチ決済のカードやApple Pay/Google Payが使用可能です。一方で、NUS内のフードコートや地元のホーカーセンターのストールでは、現金または現地の銀行口座に紐づいたQRコード決済しか受け付けていないケースがほとんどであり、また友人間の送金でも頻繁に銀行口座に紐づいたサービスを使用します。したがって、お勧めは以下になります。

  • 日本にいる間にクレジットカードやデビットカードを複数枚準備しておく

  • 日本にいる間にWise等の海外送金サービスを登録しておく

  • 渡航後に現地の銀行口座を開設し、海外送金サービスを使って送金する

2. 現地の銀行口座開設

シンガポールには、DBS/OCBC/UOBなどの銀行があります。どの銀行でも手続きは大きく変わらないと思うのですが、DBSで開設している人が多い印象があるため、ここではDBSの口座開設手続きについて開設します。
DBSの口座は、DBS Digibankというアプリを通じてオンラインで開設ができます。こちらのサイトに従って、アプリをダウンロードしてください。

2-1. 口座タイプの選択

まず、アプリを開いて必要項目を記入していくと、口座のタイプの選択画面が出てくると思いますが、できることはほぼ同じなのでどちらを選んでも問題ありません。

  • DBS Multi-Currency Account

    • 口座維持手数料がかかりません

  • DBS Multiplier Account

    • Multi-Currency口座に比べ金利がやや高いです

    • 預金額が$3,000以下になると月$5の口座維持手数料が徴収されますが、29歳以下は口座維持手数料がかからないため実質無料です

次に、開設にあたって書類の提出や本人確認手続きが求められるのですが、主に二つの方法があります。

2-2. Singpassを使用する場合

口座開設の前にSingpassと呼ばれる本人確認アプリを導入しておくと便利です。日本でいうところのマイナンバーカード的な役割のもので、Student Passを取得した後に利用することができます。Singpassを使うとアップロードが必要な書類はパスポートのみだったような気がします。

2-3. Singpassを使用しない場合

Singpassを使用しない場合、以下の書類のアップロードが必要になります。

  • パスポート

  • Student PassまたはIPA等の滞在許可証

  • 住所証明書(Proof of Residential Address)

    • 寮のadminにメールをすると取得できます

  • 課税地証明書(Proof of Tax Residency)

    • パスポートで問題ないです。

詳しくはこちら

注意点として、いずれの場合でもStudent Passの居住地を寮の住所に変更しておく必要があります
Student PassやIPAの申請時には寮のアロケーションが確定していないため、大学本拠地の住所等を提出しているかと思います。Singpassの登録のために必要な書類は、Student Pass申請時に提出した住所に届いてしまうため、Offsite Enrolment(渡航後に大学で行われるStudent Passの申請手続きです)かその後に住所を変更する必要があります。
また、Singpassを使用しない場合でも、滞在許可証に記載された住所と住所証明書の住所が一致していない場合、申請がリジェクトされてしまうため注意が必要です。私は一度リジェクトされたのでSingpassを使う方法でやり直しました。

本人確認書類の提出が終わったら、電話番号などの情報を入力して手続きは終了です。

2-4. DBS PayLah!のダウンロード

銀行口座が開設できたら、DBS PayLah!というアプリをダウンロードすることをお勧めします。QRコード決済ができ、学校のフードコートやホーカーセンターで使用できます。
詳しいインストール方法はこちらから

3. おすすめのクレジットカード/デビットカード

前述の通り、シンガポールでは日本で作成したクレジットカード/デビットカードを使用することが可能です。基本的にはMasterCard/Visaが主流ブランドで、JCBが使えるお店は観光客が多い中心部以外だと少ないため、前者のブランドを使用することをおすすめします。ただし、クレジットカードの海外利用には、決済金額の1.5%〜2.5%程度の海外事務手数料がかかることが多いため注意が必要です。実際に交換留学生が使用している手数料の節約手段をいくつか紹介します。

3-1. 学生専用ライフカード

ライフカードを開設して海外利用キャッシュバックサービスに登録することで、3%分のポイント還元を受けることができます。海外事務手数料は2.2%とやや高いですが、ポイントバックで実質0.8%分が返ってくるため、手数料の節約ができます。
詳しくはこちら

3-2. プレスティア外貨積立サービス+GLOBAL PASS

三井住友信託銀行プレスティアのマルチマネー口座(外貨で預金する口座)を開設し、外貨積立サービスとデビットカードGLOBAL PASSを併用すると海外事務手数料0でカードの利用が可能になります。

(ただし積立を実施しないでマルチマネー口座にシンガポールドルを預金する場合は、円→シンガポールドルへの両替で1SGDあたり1円の手数料が発生するようです。それでも他のクレジットカードの海外事務手数料に比べると1%未満とお得ですが、、、)
詳しくはこちら

3-3. Wise

オンライン上でマルチカレンシー口座を開設できるサービスです。日本の銀行口座からWiseに円を送金すると、Wise上で外貨を預金でき、Wiseカードを使うことでその外貨を使用できます。また、現地の銀行口座を開設した後に日本円をシンガポールドルに両替して送金する際にも使用できます。


[https://cocoikoearth.com/wise-card/ より]

為替手数料は1%未満と若干前の二つと比べると実質的な手数料は高いのですが、両替時期を機動的に変更することで為替差益をとることができるので、両替時期より為替が円安方向に振れた場合はこちらの方が得になります
詳しくはこちら

おわりに

今回は、シンガポールでの決済手段について解説しました。クレジットカードの作成などは、日本からでしか行えない場合もあるため、事前に準備しておくと良いと思います!参考になれば嬉しいです。





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