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【映画感想】これぞ真骨頂!!汗握る頭脳戦の先にあるものは?!

■映画名

銀河英雄伝説 Die Nene These 策謀―第二章―

■鑑賞日

令和4年10月30日

■概要

銀河英雄伝説の第二回映画シリーズ第二章です。第三章で発生する、大規模な戦闘に向けてのインターバル的な作品になっています。実際に、戦闘シーンは存在しません。ゆえに、派手さには欠けます。しかし、次回作に繋げるための重要な伏線等が多く含まれています。しっかりと頭を使って視聴しないといけないため、正直疲れます。お気を付けください。

■徒然なるままに

◎全体として

前回は、派手な戦闘シーンから始まりました。しかし、今回は戦闘シーンは存在せず、全編を通して「対話」ベースでストーリーが進みます。
以前にも書いた記憶がありますが・・・人同士の対話シーンこそ、銀河英雄伝説の醍醐味であり、この作品を不朽の名作にしている要素だと思っています。その対話シーンを多く含み、キャラクター同士の頭脳戦のような舌戦が味わえる今作は、ある意味でファンに最も面白いといえるパートかもしれません。英雄たちの高度な会話術に酔いしれましょう。
というわけで、今回も、変わらず素晴らしい作品であり、最高に面白かったです。
以下、いくつかトピックをあげます。

◎3陣営をバランスよく描いている

銀河英雄伝説は、基本的に陣営毎のエピソードを交互に描きながら話が進んでいきます。前回は少々偏り気味な感じではありましたが、今作は3陣営(銀河帝国、自由惑星同盟、フェザーン自治領)のエピソードをバランスよく配分しています。そのために、場面転換が多くなっているため、視聴者が混乱をしてしまうというリスクはあるものの、個人的には好ましいストーリー展開でした。

◎帝国軍の幕僚が全て登場!でも…

ラインハルトの部下である、有能は帝国軍の提督達が全て登場します。しますが・・・正直言うとモブキャラクターに近い扱いです。確かに、元々それほど出番が多いキャラクター達ではありませんけど、もう少しちゃんと扱ってほしいです。映画の尺を考えると難しいのはわかります。しかし、旧作では、もう少し出番もセリフもあるのを観ているためか、余計に感じてしまいます。レンネンカンプとシュタインメッツなんて判断不能です。(笑)せめて、テロップで名前を出してほしかったです。

◎多めの対話シーン

冒頭にも書きましたとおり、今回は素晴らしい対話シーンのオンパレードです。内容に触れると面白くなくなりますので、深くは書けませんが、私の好きな対話シーンを羅列しておきます。

◇ホワン・ルイとジョアン・レベロ
◇ユリアン・ミンツとヤン・ウェンリー
◇ラインハルト・ローエングラムとヒルデガルド・マリーンドルフ

それぞれの対場での様々な感情や思惑が入り混じった対話シーンになっています。必見です。

◎ユリアンの旅立ちはアッサリ気味

ヤンの庇護のもとで育ってきた、ユリアンの旅立ちが描かれます。旧作では、結構な尺を使い、ヤンとユリアンの感情を描きながら、ヤン艦隊内でのユリアンの立ち位置を示唆する重要なシーンだと思っていました。しかし、今作での描かれ方は結構アッサリしている印象です。少しだけ、残念ではありました。

◎衆愚政治となった民主主義

ストーリー上で、民主主義国家である、自由惑星同盟はある人物の亡命を受け入れることになるのですが・・・そのシーンでの民衆反応の描き方が秀逸です。思わず納得してしまうような反応の数々に、他人事とは思えないかもしれませんよ。

◎もちろん次も楽しみな感じです

なんだかんだ、次回が楽しみになる今作です。次が待ち遠しい!そして、次回作はどこまで物語は進み、どの場面で終わることになるのか。注目しましょう!

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