見出し画像

【映画感想】原作より感動したかも??本屋大賞は流石です。

■鑑賞日

令和5年1月9日

■映画名

かがみの孤城

■概要

様々な事情で、学校に行けなかった子供たちの話。集められた子供たちが、心を通わせていきつつ、次第に物語(不思議な出来事)の核心に迫っていくという、比較的ありふれた内容です。ファンタジー要素、キャラ立ちの良さにより、いい具合のバランスとなっているため、いい仕上がりで完成しています。物語に引き込まれ易く作られていて、とても鑑賞しやすい映画になっています。
実は、原作小説を発売したばかりの時に読破済みです。この本を手に取ったのは、病院に検査で入院する直前でした。何か暇つぶしに読める本を探しているときだったことは、鮮明に覚えています。それに、当時、本屋大賞をとって話題になっていたのもあります。しかし、読み終わったときはあまり感動しなかったのか、記憶に残りませんでした。内容についても正直、ほとんど覚えてないです。(今回、鑑賞しているうちに思い出してきましたけど。)そんな感じだったものの、、、とても面白かったです。

■徒然なるままに

◎全体のテンポが良好

原作小説はそれなりに長い小説です。(ハードカバーで554ページ!)しかし、場面転換と映像を駆使して、かなりテンポよく話が進みます。映画を観ている間も、それほど時間経過も気にならず、ラストまで見続けられました。

◎怒涛の伏線回収

ラスト30分での伏線回収は素晴らしかったです。この手の作品にはありがちではあります。しかし、前述したように、かなり引き込まれるため、気持ち良い感じで観られます。若干、消化不良になる部分もあるのですけどね・・・。

◎重めのテーマではあるものの

話の深層にあるテーマは、ちょっと重めの内容です。しかし、絶妙のバランスで嫌悪感を少なくしています。私見ではありますが、意識して作りこまれていると感じました。しっかりと描こうとした場合、かなりの確率で暗い感じの作品になっていたかと思われます。事実、原作小説は、もう少し重い雰囲気が出ていた部分もありました。記憶では・・・。

◎映像にして正解といえる作品

正直いますと、原作小説の時よりも感動しました。数年前に読破した時よりも、良いイメージをわいてきます。物語の演出上、アニメによる映像化がマッチしたのだと思います。これを実写で再現したら・・・おそらく失敗した可能性が高いと思います。原作を読んだ人ほど、観てみることをお勧めします。

◎声優ネタあります

これだけは言いたい。非常にわかりやすい声優ネタがあります。個人的に笑いました。

◎ちょっとだけ消化不良、でも満足です

全体的にいい感じで終了し、伏線もかなりの部分を回収しています。しかし、一部は視聴者の想像にゆだねる部分もあり、ちょっと消化不良でした。映画としての尺が足らなかったのかもしれません。とはいうものの、全体的に良作です。気になっている方は、是非観に行ってもらいたいです。

この記事が参加している募集

#映画感想文

68,640件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?