LIke a dream on a spring night

このアイスクリームを一言で言い表すならこの英文を
Like a dream on a spring night.(春の夜の夢のごとし)

このアイスクリーム専門店のアイスは

このような方におススメです

ありきたりに自分へのご褒美

夜空と対話したい方

深夜のデートで食べる

高いモノを観ながら、もしくは眺めながら

母娘での散歩の途中で

犬の散歩の途中で

ヤケ食いしたいとき

カップ仕様なので、お酒の飲めない方の乾杯で!

明日から気合いを入れたい方

そんなこちらのアイスクリームを

食べるキッカケは?

4月の隅田川の桜が散り始めたころ

せっかくの休日なので

私は何か、思い立ったように

自転車で出かけたわけです

その日、スカイツリーは

青色で、吸い寄せられるように

言問通りを言問橋方面へ向かっていました

いつもなら雷門の前を通って

押上方面へ抜けるのですが

その日は休日で、観光客が多いと

予想した私は、言問い通りを向島方面へ

向かったいたわけです

さらにその日の空は少し曇っていましたが

スカイツリーの眺めには影響がなく

隅田川の言問橋付近で少し桜の様子を見ようと

考えていたわけです

今年は少しは花見ができたと思い、さらに

押上方面へ、スカイツリーの下まで来て

下からスカイツリーのを眺めていたわけです。

ここで何か食べたくなった私は

業平へ

とくにあてがあるわけでもなく

自転車を進めていると、

見慣れないアイスクリームの看板が目に入り、

お店の様子を少し伺っていたわけです

店内へ入るとアイスクリーム専門店であるらしく

店員さんのユニフォームが白と黒のホルスタインの

牛の模様のエプロンで(個人的に好きなデザイン!です)

若い女性の店員さんが笑顔で迎えてくれる

メニューはカップのアイスのみですが

10種類ほど、メニューの名前は憶えていませんが

何かこだわりのある?ような気が・・・

イチゴが乗ったアイスクリームが目についたので

私はメニューを指でさしながら

これをお願いしますと・・・

2分もしないうちにカウンターの横から

別の店員さん(男性の方)が

「お待たせしました!」と云って渡して

くれました

しばらく、私はアイスクリームを眺めて

考えていました

どこから?どうやって食べるか?

ただのカップアイスですが

本来なら語りかけるのが礼儀であり

私の流儀であります

では、初めまして

それでは「いただきます!」

イチゴとフワフワ~としたような食感がで

濃いのに軽い甘さで

完食までにあまり時間は要しませんでした

もう1つ食べたいと思った私は

ちょっと無理なお願いを店員さんへ

アイスのみでトッピングなどナシと云った

お願いを快く・・・ですね

今度は持ち帰りで

私はすぐさま・・・

隅田川へ向かったわけです

途中で墨田中学校の前を通り

このあたりは森鷗外が昔住んでいたわけで

そのように想いながらさらに自転車を

隅田川へ進めました

桜橋のあたりで自転車を降りて

どこで食べようか?

桜橋の中央あたりにベンチがあったと

想い出しそこまで自転車を押して

ベンチへ座ると

「今年は隅田川の花火大会もある」と

数日前に何かで見たのを思い出しました

夜に、私一人でこの夜景とこのアイスクリームは

あまりにももったいないので

ここで何か浮かんだわけですが

「春のうららの・・・♬」

夜空を見上げると僅かに星が見え

錦糸町や浅草の街明かりと

スカイツリー

スカイツリーには打ち上げ花火を思わせる

ような電飾が浮かび

こんな演出もあるんだと思いながら

「春の夜の夢のごとし」(平家物語)

春のうららの隅田川

櫂のしずくも花と散る

眺めを何にたとうべき

 (隅田川「滝廉太郎作詞」より引用)

私はしばらく考え

打ち上げ花火

人生、森鷗外

舞姫が頭に浮かび

滝廉太郎や森鷗外も

この隅田川を眺めながら

彼らの作品を考えていたのか?

そのように想ったわけです

とくに森鷗外の舞姫は

自身のことを小説に織り込んだと

云われております

100年以上経った

現代で、技術の粋である

スカイツリーを眺めながら考えていました


錦織りなす長堤にくれば登る

おぼろ月、げに一刻も 千金の眺めを

何にたとうべき

この日の私の気持ちはこの「隅田川」の歌詞に

あるように

この日、この場所

この時間。

この場所で食べるちょっと贅沢なアイスクリームに

ヨイシレていたわけです。

良い場所、良い時

夜のデートはこのような

演出もアリでは???

隅田川を題材にした

そのようなお話は

永井荷風のお話の中で登場します

良かったら、こちらのアイスクリームと

小説をこの隅田川へ持参して

少し、歴史と文学に浸るのも

また良いと思いますね










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