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マクルーハン的には子供がスマホに触れない方が実は危ないという話(中編)
人間というのは一様ではない。実に多様である。しかし同時に、人間は一様でもある。全く同じということが多々ある。その意味では多様ではない。
なぜこうした矛盾が起こるのか? それは、人間のありようが、脳の組成(プログラム)によって大きく異なってくるからだ。人間は、生まれたときは一緒でも、その後の脳のプラグラミングによって、大きく異なってくる。
そのため、「脳の能力」というのはそもそも後天的なのだ。ぼくの結論としては「生まれながらの天才」というのはおらず、ただ「天才として育てられた人」がいるだけである。だから、原始人と現代人は、肉体は一緒でも、脳の能力は全く違う。従って、生態そのものもまるで別の生き物のように異なってくる。これは、現代人同士にも当てはまり、全く違った環境で育つと、全く違った人間になるのである。
ところで、ぼくは以前から不思議だったのだが、なぜコンピューターの論理構造は人間の脳とそっくりなのか? ハード(脳)があって、OS(言語)があって、アプリケーション(知識)があるという構成のあり方や、インプットし、記憶し、整理・統合し、アウトプットするという機能のあり方も、ほとんどの人間の脳と一緒である。
はじめは「人間の脳を真似ているからそっくりなのか」と思っていた。例えば、ほとんどのロボットは二足歩行を目指し、模索している。これもはじめは不思議だったが、理由を知って腑に落ちた。この世界は、人間が作った建造物に溢れている。そしてその建造物は、二足歩行に適した作られ方をしている。だから、二足歩行だと都合がいいのだ。移動の利便性が格段に上がる。
例えば、世の中には無数の階段がある。ここを、車輪では上れない。だから、車輪のロボットだと、通行できない箇所が格段に増えてしまう。そのため、ロボットは人間の真似をして、二足歩行を目指しているのだ。
ところが、ここに来てその流れが幾分変わりつつある。二足歩行のロボットに変わって、ドローンが進化してきたのだ。
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