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ワクチン効果・3回接種者は2回接種者と比べ「新規発生割合1/3、重症化割合1/4」

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和4年4月22日(金)第730号*****

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ワクチン効果・3回接種者は2回接種者と比べ「新規発生割合1/3、重症化割合1/4」
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 新型コロナのワクチン接種を、1回・2回・3回と重ねるごとに、新規陽性者の発生割合と重症化患者発生割合が、共に低下することが明らかになった。4月21日に開催された東京都新型コロナ感染症モニタリング会議(都専門家会議)で、都がデータを公表した=グラフ・東京都HPより。黄色と緑色のラインマーカーは、弊紙による加工

 都の発表によると、ワクチン接種歴別の新規陽性者の発生割合(以下「新規発生割合」)と、重症患者の発生割合(以下「重症化割合」)について、それぞれ3回接種者を「1」とした場合、未接種者・1回接種者・2回接種者の値が次のようになった。

 ■【新規発生割合=3回接種者は、2回接種者と比べて約1/3の割合】
 ▼3回接種者=1
 ▽2回接種者=3.5
 ▽1回接種者=4.6
 ▽未接種者=5.0

 ■【重症化割合=3回接種者は、2回接種者と比べて約1/4の割合】
 ▼3回接種者=1
 ▽2回接種者=4.4
 ▽未接種者=8.5

 これらのデータは、4月21日時点の情報に基づいてとりまとめた。このうち「新規発生割合」は3月1日から4月18日まで、1週ごとの各期間における新規陽性者(報告日)について、不明を含むワクチン接種歴の有無で分けて集計したもの。

 「重症化割合」は、3月1日以降に発症した新規陽性者のうち、4月18日までに重症化した患者(人工呼吸器またはECMOを使用している患者)について、不明を含むワクチン接種歴の有無で分けて4月12日時点で集計し、都内の人口で除して算出したもの。

 この結果について、都では「3回目のワクチン接種の効果は、今回のデータからも読み取ることができる。また、ワクチン接種による重症化の予防と死亡率低下の効果は、オミクロン株に対しても期待できる」

 「さらに、ワクチン接種者においては症状が遷延するリスクが低いとの報告があり、幅広い世代に対して3回目のワクチン追加接種を強力に推進する必要がある。都としては、今後も3回目のワクチン接種を推進していく」等と述べている。

◇─[後記]───────────

 これは東京都に限らず、全国的に共通していることだと思いますが、どうやら若年層ではワクチン接種に対して、消極的なマインドが見受けられるようです。その理由は「副反応の強さ」等、いくつかの理由が各種の調査で指摘されています。

 一方で都専門家会議は、都内の入院患者の年代別割合で「60代以上が約 70%と、高齢者の入院患者数およびその割合が、いまだ高い値のまま推移しており、医療機関では多くの人手を要している」等と、高齢者のコロナ感染による入院に警戒を呼びかけています。

 家族や、身近にいる高齢者を新型コロナに感染させないためにも、さらに自らの身を守るためにも、政府や自治体には今以上に、若年層へ強くワクチン接種を呼びかけ続けてもらいたいと思います。

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