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人間のうつわ。

きょう、「こんなふうになりたい」と思う人に出会った。

その人は「おじいさん」と呼ばれる年齢なのだけれど、生きているのがたのしそうだった。

そして、ぼくらのことをさりげなく気づかってくれて、歓迎してくれた。

今朝、その人にインタビューさせてもらったんだけど、途中で訳もわからずウルっとした。同席していた同僚もなぜか泣けたらしい。

なぜ泣けたのだろう?
うまく言えないけれど、話をきいているだけで「人ってあったかいなあ」と感じた。いま、寂しいこともかなしいことも(自覚的には)ないはずなのに、心のどこかがふかく安心したのか、涙がでそうになった。

よく言われることだけれど、人間には「うつわ」があると思う。今朝、ぼくらはそのおおきな「うつわ」に浮かべてもらって、お湯をそそがれて、お風呂に入っていたのかもしれない。

あんな人、すきにならずにいられないよなぁ。
どんな立派なことをいう人より、どんなお金をもった人になるより、僕はああいう人になりたい。

これからその人の記事を書かせてもらうのだけれど、本当に書きたいことは「会ってほしい」の六文字しかない気がする。

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