ディズニーってすごいわ_

ディズニーってすごいわ。

昨日、映画『アナと雪の女王2』を観てきた。

あれほど大ヒットした映画の続編。
期待しすぎないようにしよう、と思って向かったのだけれど、

すごい面白かった。

どこがどう面白かったかは、公開したてだから言わない。
その代わりに、これだけのものを作れるすごさについて語りたい。

僕はディズニー映画の調子が悪かった頃を知っている。
90年代後半から2000年代前半にかけて。

よく覚えているのは、その頃、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの社員になったからだ。

入社した2000年に公開された『ラマになった王様』は、リゾート内の映画館で観た。客席はガラガラ。そして内容も「どうした、ディズニー?」と思わせるものだった。

それが一転するのは、ディズニーがピクサーを買収した2006年以降。
その影響は、2008年の長編第48作『ボルト』から現れ、2010年には、いまやプリンセスとしてすっかり定着した『塔の上のラプンツェル』、そして、2013年の年末に『アナと雪の女王』の特大ヒットが生まれる。

ピクサーとクリエイティブ総指揮のジョン・ラセター氏が加入しただけで、ここまで一変してしまうとは。よくなるだろうと思ってはいたが、予想をはるかに超えていた。

そして、ディズニーとピクサーの映画は、いまも高いクオリティを維持している。「続編は当たらない」という定説も『トイストーリー』で完全に崩してしまった。

同じ「ディズニー」を冠しているのに、こんなにも質が変わる。
それが文化というものだろうか。

しかし、である。
そのラセター氏は、2017年にセクハラ行為が発覚。翌年には退職を余儀なくされ、今回の『アナと雪の女王2』に彼の名前はない。

かつてピクサーの象徴だった、そしてディズニーの頂点にまで登り詰めた男は、いま、スカイダンスという会社のアニメーション部門のトップにいる(もちろん多くの批判を浴びている)。

文化は、いったいどこに流れていくのだろう。
そして、いまや『スターウォーズ』や『スパイダーマン』まで吸収したディズニーは、どこまでいってしまうんだろう。

「その会社にいたこと自体、すごいよね」と今朝、奥さんに言われた。
でも、その影響はいまのところ見当たらないし、伏線が回収されるのかどうかもわからない。

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