二十歳の頃。
あなたと 抱き合って
すぐそばで 抱き合って
かなたに 光ってるだけの
ああ この うぬぼれなんです
揺れてる花は ちいさな墓標
しだいに枯れて ゆくのだけれど
干物のような ふたりの写真
きれいに飾って おいてくれ
こぼれる涙のブルー ブルー
あなたと 抱き合って
すぐそばで 抱き合って
今朝、ふっと二十歳の頃のことを思い出した。
まだ、女性と付き合ったことのない頃の、あの感じ。
それから、相手に好かれようとして「いい男」であるためにずいぶん背伸びしたなあ。髪を染めたり、整髪料で整えたり。
そして、いろんなことがあって。
いま思えば「おいおい」って思うこともたくさんあったけれど、まあ、あれがあっての今だよなあとつくづく思う。
若気の至りって、ちょっと恥ずかしくて愛おしい。
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