宇宙くらい

心って宇宙くらい分からんもんじゃなかろうか。(メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(配信登録はこちらからどうぞ。)

こんばんは。澤です。

聴いてくださり、
ありがとうございます。

僕の友達にJAXAに勤める
天文学者がいます。

その彼だったか、
別の人だったか忘れたんですが、

「天文学でわかっていることって
 宇宙のほんの一部で、
 実はほとんど何もわかってないんだよ」

と聞かせてもらったことがあります。

いま検索した記事によると、
その割合はわずか5%!

聞いたとき、すごいびっくりしたんですよね。
天文学ってものすごい歴史があるのに、
たったそんだけか!って。

で、きっかけは忘れたんですが、昨日、

「それって心も同じかもしれない」

と思いました。

僕は深層心理の本が好きで、
よく読んでいます。

フロイト、ユングといった
先人たちが見つけた
心の深いところでの動き。

「内側が変わると、
 外側の現実も変わる」
といった人生に及ぼす影響。

その知見がいまは
カウンセリングやセラピーの分野で
体系化されて職業になり、
人助けにも使われています。

で、そうした本を読むと
「なるほど」と心の仕組みについて
わかったような気がするんですが、

「実は宇宙くらい
 わかってないんじゃないか」

と思うと、しっくりくるのです。

というのも、
自分の日常に起こる出来事が
あまりに複雑で不可思議すぎて
「とてもじゃないけど
 そんな簡単に理論化できないな」
と実感しているから。

もちろん、心理学を体系化している
哲人たちの知恵や能力は
フィギュアで言うと
羽生結弦くんレベルなんでしょうが、
それは天文学だって同じことですもんね。

勉強でも未二観でも瞑想でも
宗教でも音楽でも哲学でも
どんなアプローチをとったとしても
宇宙が依然として
巨大なる未知であるように

人の心もまた、
人間の内側にある
一つの宇宙として

「わけわかんねぇ」

という巨大な謎なのではないか。

そのうち、ひとかけらの、
ほんの5%くらいの部分を
「わかった」といって、
僕らは面白がっているのではないか。

そんな気がしました。

そういえば、
先日参加した読書会で
難解な文章を読むときに
ほんの少しの
「わかったところ」
を手がかりにして進む
という話があったんですが、

心とか人生についての探究も
もしかしたら、
そんな感じなのかもしれません。

「わかった」と思えるところは
いつもほんの少し。

だから飽きないんだろうな。

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