七人の侍。
次回の『魂うた®️』が土曜日に迫っている。
いまのところ、三名の申し込みがあった。
「男が『男になる』とき」と題した、今回の『魂うた』は、まったく初めての試みだ。このような未知のものに飛び込んでくださった方々の存在がなければ、開くことすらできなかった。本当にありがたい。
ただ、定員は七名。
僕はあと三日で、残り四人を見つけなければならない。
なぜそこまで満席にこだわるのか。
今回の『魂うた』開催にあたり、僕は最初から「結果にこだわる」と決めていた。それは当初、自分が言ったとおりの結果を出して「男になる」ことを意味していた。
しかし、進めていくうちにその意味は変わっていった。
「男になる」ことは、僕一人の願望ではないことに気づかされたからだ。
最初に反応してくれたのは、女性だった。
僕自身の『魂うた』での経験を綴った「キャーキャー言わせていいんだぜ」と題したブログに、たくさんの「いいね」がつき、シェアもされていった。
「たしかにキャーキャー言いたい♡」
「本当にそう思う。マジで」
「キャーキャー言いたい💕
そして言われるような人じゃなきゃ嫌だ💕」
「そうだそうだ!キャーキャー言いたいんだぞ!」
「男性のみなさま、本当のことです。」
自分の投稿がこれほどの反響を呼ぶことは、いままでなかった。女性たちの「ときめきたい」という気持ちは、ただのミーハーではなく、渇望に思えた。
その後、視界に入ってきたのは、恋だ。
「恋をすることは面倒」と言う声を聞いたり、相手に勇気を持って飛び込んでいくことをしたがらない中高生の姿をみたり。それは自分をむき出しにして関われない苦しさに見えた。
「恋は遠い日の花火になってしまうのか」というブログには、視野の狭さへの批判もありつつ、しかし、支持する強い声を受け取った。
「男になる」ことは、女性の心をときめかせ、恋をよみがえらせる。
それが僕がいままで受け取ってきた『魂うた』の経験を分かち合うことで、可能になるかもしれない。そう思うと、ギアがもう一段上がった。
さらに見えてきたのは、社会の中での男の役割だ。
具体的には、正しく力を行使すること。
共同体における父として、厳しさを持って相手を叱ること。
あるいは、やさしいだけでなく、強さを育めるよう見守ること。
それは社会の中に、大人が増えることを意味した。
そこには力とそれを使える器が必要だった。夫婦関係であれ、職場の人間関係であれ、そうした役割が適切に行使されていない場では、男性も女性も生気を失い、お互いを批判し合っているように見えた。
そんな折に、日産自動車のカルロス・ゴーン会長逮捕のニュースを見た。
直接結びつけるのは安直かもしれないが、固定された上下関係の中で歪んだ力がひずみとして出てしまった結果に思えた。
その頃触れた弓道の経験は、力を行使する者に必要な「道」の存在を示唆してくれた。
そうした様々な経験や反響が折り重なって、今回の『魂うた』がある。
そして、いま、残り四人が必要だと感じている。
彼らの存在が、はじめの一歩なのだ。
男が「男になる」ことは、男が誇りを取り戻すことである。
それは、女がときめきを取り戻すことであり、地域に大人が増えることにつながる。社会は、大人による正しい力の行使によってバランスを取り戻す。
やがて、生命力がよみがえる。
だから僕は、満席にこだわる。残りの四人を見つけなければならない。
どなたか、その人を見かけたら、ぜひ声をかけてください。
お願いします。
侍は、七人でなければなりません。
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