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暮らしのアップグレード。

名古屋から南畑へ。
今回の引っ越しは、都会から田舎(と呼ばれる地域)への移動なので、多少の不便は仕方がないと覚悟していた。

実際、バスが一時間に一本しかなかったり、スーパーやコンビニが遠かったり、家の中で虫に遭遇したりといった不便はある。しかし、これらを除くと、我が家の暮らしは、ほとんどがアップグレードされていることに気づく。

たとえば、前の家はワンルームだったが、今は1LDKと部屋が一つ増え、各部屋も前より広い。山の中なので季節感を感じやすく、空気と水が格段においしくなった。

食卓には、スーパーではなく直売所の野菜が並ぶようになった。今日はお昼に近所の(といっても30分ほど歩いたが)パン屋でおいしいクロックムッシュとジャーマンポテトパンを買ってきて食べた。今だけかもしれないが、友人からの贈り物も多くて「顔が見える食べもの」を食べる豊かさを味わっている。

名古屋でお気に入りだったスーパー銭湯は、ガチの露天風呂が売りの天然温泉に変わり、名鉄で行っていたイオンのショッピングモールは、博多駅全体にスケールアップした(同じ所要時間で博多駅まで行けるのだ)。

「田舎暮らし」だから生活のグレードは下がると思っていたのに、たまたまとはいえ、明らかにアップグレード感がある。

「『移住』という言葉に違和感がある。」
と、ある地域の話し合いに参加したときに参加者の方が言っていた。
同じように「田舎」も「地方」もイメージが付きすぎていて、僕が体験しているものとは違うように思えている。

人が一人一人違うように、地域も一つ一つ違う。当たり前のことだけれど、そのことをひしひしと感じていて、その地域のことは、その地域に住んでみないと分からないものだなあと思う。

那珂川市の南畑地区に来て、三週間が経った。
今月はじめに引っ越しした時は真夏の暑さだったのに、いまは朝晩、ずいぶん寒くて冬の装いのことなんかを考えはじめている。

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