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シルトホルン展望台 ★車椅子でスイス旅行★

アイガー、メンヒ、ユングフラウをはじめとするスイスの山々だけでなく、フランスのモンブラン、ドイツのシュヴァルツヴァルトまで見える標高2970mの展望台。
展望レストラン「ピッツ・グロリア」は1969年公開の映画『女王陛下の007』のセットとして作られました。

このシルトホルン展望台へのアクセスは、二つありますが、いずれもかなり面倒です。

一つは、ラウターブルンネン駅からゴンドラに乗ってグリュッチュアルプまで上がり、列車に乗り換えてミューレン駅に行きます。さらに歩いてロープウェイのミューレン駅まで行き、そこからロープウェイに乗り、ビルクで乗り継いでシルトホルンまで行きます。

もう一つは、ラウターブルンネンからバスでシュテッヘルベルクまで行きます。
そこからシルトホルンへ向かうロープウェイに乗ります。
シュテッヘルベルクからシルトホルンまでのロープウェイは4区間に分かれていて、ギンメルヴァルト、ミューレン、ビルクで乗り継がなければなりません。

母のたっての希望でミューレンに宿泊していたおかげで、私たちは、ロープウェイを1回乗り継ぐだけでシルトホルンに行けました。

ロープウェイのミューレン駅はシュテッヘルベルクとシルトホルンをつなぐロープウェイの中継地です。
シュテッヘルベルクからロープウェイで登ってきた人たちとミューレンで合流することになります。
このため、ミューレンから出るロープウェイはすでに混み混みの状態でした。
さらにロープウェイの窓側以外はつかまる場所がほぼありません。
私たちの周りの旅行者は、なんと母の車椅子につかまり、揺れに備えていました。
確かに何かにつかまりたい気持ちはわかります。
また幸いそれほど揺れなかったのでよかったのですが、何も言わずつかまるのはどうなんだろうとちょっともやもやしながら展望台に行きました。

展望台は思いのほか広く、あれだけいた人はどこに行ったのかと思うくらい気になりませんでした。
展望台から降りることもできますが、かなりの傾斜なので、私だけ降りました。
ちょっと歩いても運動靴がすべりそうな感じだったので、さっさと戻りました。
雪がないと、「007のスキーのシーン」を思い浮かべることは少し難しいですが、雪がなくても、素晴らしい景色を十分堪能することができます。

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岩場に咲くラナンクルス・グラキアリス(多分)

さてその帰り道。
シルトホルン展望台のロープウェイ乗り場に向かうと、またしてもたくさんの人が待っています。
車椅子ユーザーの存在に気が付かない人たちがぐいぐい押してきて、ちょっと怖いな、と思ったそのときです。
一人のアメリカ人らしきおじさんが、大声で何かいいはじめ、母の周りの人たちにどけるようジェスチャーをしてくれたのです。
映画「十戒」のごとく人の波がささっと左右に分かれ、私たちを通してくれました。
おじさん、ありがとう。
Thank you !しか言えなかったのがちょっぴり情けなかったです。

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車椅子ユーザーのための情報
ロープウェイはなんと無料でした。
交通費が無料になったのはこのロープウェイのみです。
スイスは物価も高いですが、交通費もとても高いので、助かりました。
ロープウェイの乗り降り自体は何の問題もありません。

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母の一言
展望台が広く、景色をゆっくり楽しむことができた。

いただいたサポートは次回の旅行に使わせていただきます。より詳細なレポートができるように頑張りたいと思います。