ザンクトガレン ★車椅子でスイス旅行★
チューリヒから東へ電車で約1時間。
ドイツとの国境でもあるボーデン湖に近い町です。
この町は、612年にアイルランドからやってきた修道士ガルスが僧坊を建てたのが始まりとされています。
その後、町は発展し、中世ヨーロッパの学芸の中心地となりました。
このあまりなじみのないザンクトガレンに行こうと思ったのは、CREA Traveller 2016年Autumn号のスイス特集で12ページにわたって紹介されていたからです。
世界遺産に登録された修道院と付属図書館、装飾が施された出窓が残る中世の街並み、高級テキスタイルの産地。
CREAの写真に魅了された私は、母に「世界遺産があるんだって!行きたいよね???ねっ!」と無理矢理うんと言わせ、この町を行程に組み込みました。
ザンクトガレン修道院の大聖堂内の天井画
図書館と同じ建築家によって建てられたバロック様式の大聖堂です。
天井画には、修道士ガルスと、薪拾いを手伝った熊ちゃんが描かれているらしいのですが、どこにいるのだ~。
付属する図書館には世界最古の建築設計図や約17万冊の本があるそうです。
この設計図には、図書館のほか、ビール醸造所やハーブなどを栽培・研究する薬草園なども描かれています。
そのせいなのでしょうか、お土産売り場にハーブティーが並んでいました。
修道院付属図書館は残念ながら写真は禁止でした。
この町では8世紀ごろから麻・亜麻織物産業が始まり、18世紀には綿工業、19世紀には刺繍やレースの産地として知られるようになりました。
ザンクト・ガレン織物博物館(テキスタイル博物館)には、レースや刺繍の型紙、図案などが展示されています。
編み物や刺繍をしていた母は熱心に見ていました。
車椅子ユーザーのための情報
修道院の周辺は車が乗り入れ禁止の旧市街となっています。
旧市街に入ってザンクトガレン修道院まで私たちが通った道は、段差のある石畳で、車椅子で行くとガタガタしました。
もっと行きやすい道もあるのかもしれません。
ザンクトガレン修道院付近の石畳は、段差があまりなく、車椅子でも大丈夫でした。
図書館の入り口がわかりづらく、ちょっとぐるぐるしてしまいました。
図書館自体は2階にありますが、エレベータがあるので大丈夫です。
図書館の入り口には敷居のようなものがあり、これがお寺の門の敷居並みの高さでした。
もちろん係の人がすぐに気が付いて何メートルもあるスロープを出してくれますので、問題なくはいれます。
織物博物館は、内部は問題ないのですが、荷物搬送用のエレベータに乗らなくてはなりません。
そのエレベータが博物館の裏口にあり、裏口に行くまでの道が石畳+坂で、これがなかなか大変でした。
母の一言
本にさわれないのね、この図書館。
いただいたサポートは次回の旅行に使わせていただきます。より詳細なレポートができるように頑張りたいと思います。