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アルメントフーベル ★車椅子でスイス旅行★

標高1907mの展望台。
ミューレンからケーブルカーに乗り、標高差約270mを4分ほどで登ると、アルメントフーベルに到着します。
アルメントフーベルのケーブル駅周辺は展望台というよりかは広場に近い感じです。

このケーブルカーは1912年に開通した歴史あるケーブルカーです。
もちろんケーブルカーは最新式のものになっていますのでご心配なく。

私たちがミューレンに到着した日、旅行会社の現地スタッフさんと待ち合せたのですが、スタッフさんが事前にこのケーブルカーのミューレン駅に行き、駅の人に車椅子ユーザーは乗れるのか、と問い合わせてくれていました。
どうでしたか、と聞くと、スタッフさんは申し訳なさそうに、
「実は、強面のおばさんが出てきて、車椅子の人はどこ?と聞かれたんです。なので、明日来ます、と答えると、本人もいないのに・・・"顔を洗って出直してこい"的なことを言われ、詳しい情報が収集できませんでした」とのこと。
乗り場に行くまでに低いけれど数段の階段があることしかわかりませんでした。

翌日、シルトホルン展望台の帰りに、恐る恐るケーブルカーのミューレン駅の事務所を覗くと、恰幅の良い気のよさそうなお兄さんがいます。
しめた、今しかない、と思って、Hello!と声をかけると、お兄さんはすぐに状況を把握し、私たちはめでたくケーブルカーに乗車できました。

アルメントフーベル駅に着くと、係の人が出迎えてくれ、こちらも問題なく降りることができました。

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テラス席付きのレストラン、アルメントフーベル・パノラマレストランでお昼ご飯

素晴らしい景色を眺めながらお昼をすませ、ケーブルカーで戻ろうとすると、駅には誰もいません。
さすがに私たちだけでは乗れないので、レストランに戻って、駅員を知らないか?と聞くと、なんとレストランのお姉さんが、私が手伝うよ、と言ってくれ、彼女のおかげで乗ることができました。

ほっとしたのもつかの間、今度はミューレン駅でも誰もいません。
そういえば、行きはお兄さんがアルメントフーベル駅に連絡しておくよ、らしきことを言っていたかも。
帰りはレストランのお姉さんが手伝ってくれたので、出迎えなしは当然といえば当然。
急いで、事務所に向かうと、そこには旅行会社のスタッフさんが恐れたと思われるおばさんが!
「あのぅ、母が車椅子に乗っていて・・・」と言いかけると、OKとさっさと出て来てくれ、なんと、乗客のイタリア人少年に向かい、あんた手伝ってよ、と指図。
彼もちょっと驚いた風でしたが、彼の両親が行けと、指図。
おばさんは、母の手を取り、ケーブルカーのホームの階段を一段一段一緒に降りてくれました。
イタリア人少年は、あの重たい電動車椅子を一人で持ってケーブルカーから出口まで持って行ってくれました。
私は母の杖やら座布団を持って、皆さんの後ろをついていきました。
皆様、ありがとうございます!!!

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車椅子ユーザーのための情報
残念ながら少しでも歩けないとケーブルカーに乗るのは無理でしょう。
歩けないと言ったら何か別の手段が出てきたのかもしれませんが、もしそうだとしても大変そうです。

アルメントフーベルには高山植物が植わったエリアがあるのですが、一部傾斜があり、未舗装ですので、介助式車椅子の場合、介助者ががんばらなければならない気がします。
母は気を使ってくれて(?)、私だけそのエリアを一周してきました。

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母の一言
降りるとき階段が急で怖かった。
アルメントフーベル駅からレストランの入り口まで行く道もカーブがきつくて、大変だった。


いただいたサポートは次回の旅行に使わせていただきます。より詳細なレポートができるように頑張りたいと思います。