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春は花

さすが春。

以前植物園へ足を運んだ11月とは全く違う。

丘一面に咲き誇る花を見てまずそう思った。

最初に出迎えてくれたのは青い色の花々。

実は青色の花は自然界に咲く花の色としては珍しい

うっとりと眺めているととても神秘的な気持ちになる。


11月の時に大きな実をつけていたこの植物覚えている。

名は‘’トビカズラ‘’

その植物が今立派な花を咲かせている。

すでに花が枯れたところに小さな実が作られ始めていた。

この花が秋にはあの実になる。


あの時あまり元気がなかったハーブ類は、

もうすぐ花を咲かすため、緑の葉を広げ、ぐんぐんと成長していた。


植物園といえば熱帯の植物が見られる温室。

温室の植物は、季節によってそこまで変化しないだろうと踏んでいたのが

大きな間違いだった。

半年前と花や実をつけている植物が違う。

1年間同じような環境のように思えるが、

日照時間の違いや、ちょっとした気温や湿度の違いを汲み取っているのかもしれない。

マレーフトモモという花と実


綺麗な花を咲かせている春。

葉が生き生きとしているこれから夏。

植物を眺める私たちにとっては今が一番良い。

だが植物にとっては、実をつける秋への準備期間。

本番は秋である。

しかし一度秋が来たら終わりではなく、次の秋のために

厳しい冬を越さなければならない。


花が綺麗といったような華やかな瞬間だけでは生きることはできない

どの季節のどの瞬間も‘’子孫を残すため‘’に生きている

その末つけた実を私たちは頂いている。

秋のお祭りが盛大なのはそういうこと。




この度訪れたのは

牧野植物園

高知県出身で日本を代表する植物学者‘牧野富太郎’を記念し、設立された植物園
‘五台山’という山に作られたこの植物園では
ハイキングのように散策しながら約3000種類の植物が見られます。

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