2040年では、40%が1人世帯です 〜全ての人は「孤独死」〜
孤独というのはどういうことでしょうか。
ある女性芸術家が仰ってました。
「孤独というのは当たり前なのよ。
独りで生まれ、独りで死んで行くんですから」
ことさら孤独なんて言ってみても仕方ありません。
ましてや、孤独死なんて特別な意味もありません。
あらゆる生き物は独りで死を迎えるのですから。
総務省『国勢調査』によると、
総人口に占める単身世帯(ひとり暮らし)の割合は確実に増えています。
50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合を「生涯未婚率」と呼ぶが、男性は、女性に比べて60%ぐらい多いですね。
男性は何度も結婚するので、競争原理でいうと、男性の生涯未婚が増えることになります。
つまり、2020年現在、50歳以上男性の3.5人に1人が未婚者となっている。
しかも2030年になると、男性の生涯未婚率は30%程度まで上昇すると予想されている。
こうした環境下で、1人世帯は劇的に増えてゆきます。
2040年では、40%にもなります。
このような時代に、「孤独死=寂しい人生」であったかのような伝え方はいかがなものかと思います。
孤独=寂しいというような考えを捨てなくてはいけない。
その一言で人生を締めくくられたら、本人はたまったものではありません。
物理的には、1人の住まいで亡くなっても、死の直前まで、社会、家族、友人知人とは何らかの繋がりはあったはずです。
こんな写真を見せつけられることも、そう言った孤独死の悲惨さを際立たせることになります。
例え、夫婦でも、夫が先立つことは多いでしょうから、女性の孤独死は増えると想像出来ます。(子供と暮らさない限り)
老人ホームや介護ホームでは、孤独死と言わないのでしょう。
普通に健康で自立して(死ぬまで)暮らす生活の方が、人生は幸せなように感じますが・・、人それぞれですね。
どんなに世の中に貢献し、誰かのために生きてきても、「あの人は孤独死だった・・・」というひと言で人生の最期をことさら強調するのはいかがなものでしょうか。
しかし、「孤独」が否定的なイメージだと思いこむなと言っても仕方ありません。
孤独という言葉を使わなければいいのです。
全ての生きものは皆、「孤独死」なのですから。
例えば、食事一つを考えても、スーパーで野菜を買えば、農家の方や流通の方と関わって生きていることになります。
出かけると、様々な人とも交流しています。
そう考えれば、生きている事がそもそも「独りではない」と言うことです。
つまり、誰もが皆、社会の中で生きているのですから、孤独である事を悲観的にとらえないで、当たり前のことと考える。
そうすれば、孤独に悩む事もありません。
「孤独死」という言葉を使わなくなる社会が、これからの新しい価値観になるはずです。
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