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【朗読・後記】桜桃忌によせて読んでみた(太宰治)

6月19日は桜桃忌です。太宰治の誕生日で、遺体が見つかった日をこう呼びます。玉川上水に入水したのは6月13日だそうですが、発見された日を忌日としているんですね。晩年に書かれた短編小説「桜桃」の名にちなんでこう命名されたとか。没年38歳。名作をいくつも残しましたが、自ら命を絶たなければもっとたくさんの素敵な作品に会えたのでしょうね。

ずっと三鷹にある太宰治文学サロンに行ってみたいなと思っていました。今回、桜桃忌の次の日に行くことができました。

近くにある禅林寺にも寄りお墓参りにもお参りしました。前日の桜桃忌にはたくさんの方が訪れたようです。

「素敵な作品をたくさん残してくださってありがとうございます。あなたの作品、大好きです。これからも読んでいきます。」

ということで、今回は「満願」を朗読しました。短編ですが、ストーリーもあり、風景描写が細やかで、それぞれの心情が繊細に描かれ、解釈の幅も広い作品です。朗読に深みを持たせることができる作品だなと思います。最後の一文にある「あれ」は何を指すのでしょうね。

朗読の講師からは息の繋げ方やリズムの取り方などのアドバイスをいただきました。
スタイリッシュな読みをする講師なのですが、私の読みにはまだまた格好良さがありません。いや、それ以前に色々な要素が足りていないのですけど。
朗読の基本を抑えるのは当然のこととして、その上でスタイリッシュ構成し、表現できるようになるのが目標です。一つ一つ積み重ねていくしかありません。難しいけど楽しいです。
目標達成にはまだ道半ばという感しかない読みですが、聞いていただけると嬉しいです。

※トップ画像は禅林寺にある太宰治のお墓です。「桜桃忌」と掲示されていて花に囲まれています。

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