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【朗読・後記】芥川龍之介『藪の中』を読んでみる

 この話は藪の中で死体となって見つかった男に関わる人たちの証言で構成されています。7人の人物が登場し、それぞれが語るスタイルです。

 いやあ難しかった💦 読むたびに難しいって言っているような気がしますが、いつも難しいのです。私の朗読は演劇的なのですが、今回は完全に演技モードでした。これは朗読なのか??
 ここに登場するのは19歳の娘から老齢の女性・男性まで幅広い。私、声優ではないので声色で勝負できないのです。アルトヴォイスなのでおじさんの声は割とやりやすいのですが、逆に女性や子供の声が苦手です。
 しかも今回の登場人物の1人は「死んだ男の霊が巫女の口を借りて話している」という設定です。霊が乗り移ったことがないのでその状態がよくわからない。昔TVで見たみた「いたこ」が話しているやつですよね?(ほんとか嘘かは知らないけど) 霊が入っている感じが全くわかりません。

 でも今回はゼロからの出発ではありません。ある朗読の通信課題の教材です。なのでお手本があります。お手本のCDを何度も聞き、イメージを掴んだ上で真似ながら学ぶことができました。
 でも自分のイメージとは結構ずれている人物像がありました。気持ちの入れ方を参考に、それぞれの人物は私の解釈で収録しました。とても難しい課題でしたが、やりがいはありました。改善する余地はまだまだありますが、自分では面白く仕上がったのではないかなと思っています。
 芥川龍之介の作品は好きだなあ。なんか続いてしまったので、次は別の作家の作品に触れてみます。 

 よかったら聞いてください。

・芥川龍之介『藪の中』前編(約20分)
・芥川龍之介『藪の中』後編(約15分)

※トップ画像は杉の山です。木々のアップです。

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