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【朗読・後記】谷崎潤一郎の随筆を読んでみた

以前、谷崎潤一郎・作『刺青』を読みました。反省点も多く聞き直すと「あ゛ーー!!」となるのでいつか読み直ししたいものの一つです。
それはさておき、『刺青』は脚フェチの男が、街で見かけた理想の脚を持つ女に一目惚れし、何年後かに巡り合い、そのまま薬を使って拉致し、その隙に勝手に女の体に刺青を施し、最後は女共々悦に入るという話です。
はい、あえて気持ち悪く書きました。男も変態ですが女も相当なもんです。もちろんそれだけではないですよ。選び抜かれた言葉による耽美な世界。艶めかしく魅惑的で隙のない文章。読んでいても世界に引き込まれてクラクラしてきます。私も好きな作品です(朗読で極めてみたい作品の1つです)。でも変態の話であることは変わりません。変態っつーか、犯罪。谷崎さん、女の脚にはとてもこだわりがあるようで、他の作品でも脚へのこだわりが出てきます。

私の中では変態おじさんに位置する谷崎さん。今回は『客ぎらい』という作品の一部を朗読しました。もう1.5倍くらい続いていますのでよかったら読んでみてください。青空文庫にもあります。

この随筆は脚フェチおじさんは出てきません。谷崎潤一郎像が少し変わるかもしれません。でも中でに出てくる「妄想」がふつうじゃないのでやはり変態なのかもしれない……。

現在Podcastにあげているものは再録です。この2日前にアップロードしたのですが、下手だったので却下しました。落ち着いてあげないとだめですね😅

そう難しいことを言っているような文章ではありませんが、読みやすくはないです。句点がなかなか出てきません。「~であるが、」「~だが、」で文章をつなげています。

谷崎さ~ん、句点打ってよ!

文章の意味は切れているけど文章は続くという、簡単には読ませてくれないパターンでした💦

却下したほうの音源は全体的にかたい読みでした。ユーモアがある部分なので、面白いように読まないとだめですよね。今あがっているものが面白いかどうかはわかりませんが、前のものよりはいろいろと気を遣って読んだつもりです。いや、もっと面白さを出せるといいなぁ。課題です。

あまり重くはしたくないけど文豪の文章だし、完全にセリフにしてしまうには文章が堅いし朗読みは残したい。文章のつながりにクセがあるし、この人偏屈だし。ブツブツ言っているようだけれども、けっこういろんな感情がちりばめられている。……やりやがるな、谷崎。

考えながら読むのにとても面白い作品でした。
こちらの本にも同じ部分が出ています。面白い本ですよ↓


聞いてくださるとうれしいです。(約7分)



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