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遅刻したっていいじゃないか。

分散登校中の小学校。今朝は午前中の登校です。小2の二男は登校時間に間に合わず、少し遅れて登校しました。

朝起きるとすぐにテレビを見始めた長男。それにつられて二男もテレビを見始めました。登校班の集合時間が、7時55分、子ども達が起きたのが7時10分くらいでした。テレビに夢中になっている2人は、着替え、食事、諸々の準備も始める様子がありません。さすがに少し時間が気になったので、「そろそろ着替えた方がいいんじゃない。」「そろそろ食事しようか。」1つ1つ声掛けをしました。が、言うたびに「うるさい、分かってる。」という返事。

多分、長男は学校に行く時間、やるべきこと、分かっていると思います。でも、テレビを見たいという誘惑に勝てないのだと思います。

出発時間4分前。私は今朝は登校班の見送り係なので、外に出ていかなくてはならず、「ママはもうそろそろ行くよ。」と子ども達に声掛けしました。

最後の準備をしていた様子の長男、いきなり

「お前(私のこと)がうるさく言うから理科の教科書がなくなったじゃないか。もう。ふざけるな!」

と怒り出し私にごみを投げつけました。

私は、学校の準備、昨日もう終わってると言ってたのになと思いつつ、黙っていました。

ぷんぷんして玄関に行った長男はまた怒って、

「靴がない、ふざけるな!」

週末大雨に濡れていつも履いている靴がまだ乾いていないのです。私は、そのことも昨日伝えたけどな、代わりの靴履いていくんだよって、と思ったけれど黙っていました。怒りながらもなんとか出発した長男でした。

一方、二男は、出発4分前に

「ママあと何分ある?」

私が

「もうあと4分だよ。」

と伝えると、

「まだ宿題やってないのがある。」

え~~~!!!!

だって、昨晩夫に確認されて、二男は「宿題も全部やったし、学校の準備もできてる。」と言っていたのを私ははっきり聞いていたんです。

「で、どうする?」

と聞くと、

「10分あればできるから待ってて。」の返事。

10分も友達に待たせるわけにはいかないし、私も今日は子どもたちと一緒に出ないといけなかったのです。二男に、

「待てないからみんなには先に行ってもらうね、ママも行かなくちゃだし。又は、宿題やってませんって先生に言えば大丈夫だからみんなと一緒に登校したら?」

と提案してみました。

二男の答えは、

「じゃあママが先生に電話して、宿題やっていませんけどそのまま学校行っていいですか、って聞いて。」

と言うのです。

私は、子どもの気持ちの代弁で先生に電話をするのは嫌だったので、

「ママ、代わりに言うのは嫌だから自分で伝えてくれる?」

と伝えました。

二男の結論は、

「やっぱり宿題やってから遅刻していく。」

でした。

私は、「じゃあ、ママが見送り行ってくる間に宿題やっておいてね。」と言って子ども達の見送りに出かけました。

見送りから戻ると、二男は一人で一生懸命宿題をしていました。もう少しで終わりそうでした。

私は、この姿を見て、登校班に間に合わなかった二男に対して少しの怒りも感じませんでした。むしろ成長したなと思いました。私がいない間に、宿題をやっている可能性は1パーセントくらいだと思っていたのです。それが自分で決めた通りにやってたのです。

以前だったら、自分を置いて見送りに行ってしまう私に対して、行かせないようにぐずりだしたり、もし行ってしまったらその間怒ってふてくされたりしていた子なのです。それが、自分で宿題をやりながら待っていたのです。

そして、宿題が終わったらさっさとランドセルをしょって、

「ママ送って行って、校門までしか来ないで、そこから一人で行くから。」

とスムーズに登校していきました。

宿題をやっていないことに気づいたとき自分がどのように対応したいか、考えてくれたことに感激です。遅刻しても自分で教室に入り、先生に話すという責任を果たせるようになったことが立派です。他人と比べたらむしろ残念なことかもしれませんが、数週間前までの彼とは確実に違う、確実に前進していることに感動した母でした。

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