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日記 2024.1.3(水) 近所を散策/雨の初詣/くるみを炒る/ 帰りたいお父さん

実家に帰って1週間が過ぎた。実家のリズムにも慣れて馴染んできた。よく使う部分の掃除は終わったので気持ちよく過ごせている。大きく変化した台所をお母さんが喜んでくれているのが嬉しい。

昨日の夜はお風呂も夕飯も早めに済んだのでゆっくりとした夜時間を過ごすことができた。お母さんは台所でうとうとすることもなくちょっとした作業をしたりして過ごしていた。

今日も気持ちよく起き上がる。寒いけれど割とすっと起きられるようになってきたかもしれない。足先だけは冷たくなるので運動しなくては。お正月の食べ過ぎもあるので、今日は近所のお宮とお堂、お墓参りを兼ねてトレッキングポールを持って歩くことにした。

朝ごはんはブリの刺身の残りを入れたお雑煮。長芋を擦ったお雑煮が気に入って今日も入れてみる。とろっとうす味が美味しい。
箱根駅伝が気になってテレビをつける。ちょうど青学がトップで8区を走っていた。駅伝が盛んな地域のそばで育ったこともあり、駅伝を応援するのはお正月の楽しみだった。

コーヒーを飲んで化粧を一応しておいて、お茶とクッキーを2枚、デーツを2つ持って出た。
外は曇っていて途中からぱらぱらと雨が降り始めた。お母さんもわたしもモンベルのアノラックを着ていたのでフードをかぶって歩けば気持ちがいいくらいだった。

お宮は高台にあって実家の地区が一望できる。隣が友だちの家だったのでよく遊んだ場所だってのを思い出した。ここにダンボールで秘密基地を作ったりして遊んだなと懐かしい。

途中、ダムの東屋で休憩してお菓子を食べる。雨は降ったり止んだりしているけれど強くはない。
同じ道はなるべく通らないということにして、初めて通る山道を通ってみることにした。沢沿いを歩くその道は初めて通る道で、蔓がたくさんありアケビの蔓らしきものや野ばらのようなものも見つけた。県道から外れたその道は人がほとんど通らないケモノも通っていないような静かですごく素敵な場所だった。ここを遊び場にしたらいいねとお母さん。かわいい表現でほっこりする。後日、長靴を履いて蔓を採取しにこようということにした。

先へ進む。猪よけのネットを越えて実家の隣の地区のお堂へ行く。お母さんが1度行ってみたいと言っていた場所だった。この辺りはお金持ちの家が多いからこのお堂にお参りすると金運が上がると聞いたらしい。欲のないお母さんが言うから面白い。

お堂のあたりは歩いたことのない場所だった。近所は車で通ることはあっても歩いてみることはほとんどないので新鮮で楽しい。お堂の先に茅葺きの平屋を見つける。ひと目見て雰囲気のあるすてきな家だなとグッときてしまった。空き家になっているこの家は茅葺き屋根をトタンで覆ってあっても雰囲気のある家だった。直したらすごくすてきになりそう。この家に住んでみたいなと思った。

雨も強くなりそうだったので引き返してうちへ帰る。トレッキングポールを持って歩くと足は全然疲れない。お母さんも全然だるくないねと足取り軽いまま家に帰ってきた。すてきな場所を2ヶ所見つけて収穫のある歩きになったねとお母さんと話した。

15時過ぎてお昼ご飯。巻き寿司を食べ切った。夜は焼き米にするからまだご飯は炊かなくてもいい。明日の朝もまたお雑煮だから、お昼からご飯は炊こう。食後にコーヒーを淹れる。食後のコーヒー習慣はやっぱり外せないのでお母さんに付き合ってもらっている。豆を挽いてサラシで漉して淹れて丁寧なおいしさを味わう。

年末からやってみたかったくるみの処理をやってみる。お母さんが産直市場で買ってきたくるみ。一度炒ってみたかったらしい。わたしもくるみがどうやって食べられるようになるのか興味があったので楽しみにしていた。
かたいかたい殻に覆われたくるみ。一晩水につけておいてストーブの上で鉄のフライパンに乗せて炒る。時々混ぜるとからからからとよい音がする。10分くらい炒るとぱちっと音がして殻に隙間ができ、そこをマイナスドライバーで開けると中から見たことのあるくるみが姿を現す。キリを使って中のくるみを取り出すのだがこれがかなり難しくきれいに取り出すことはほぼできない。ほじくり出すようにして中身を取り出して食べてみるとほんのりとした甘さと渋みと香ばしさが広がる。お母さんはもう飽きていた。一回やってみたかったので試すことができて満足そうだったけれど、結構手間がかかって大変だねと言っている。わたしはこういった作業は好きだ。お父さんにも見せてあげようと準備をする。

夕方になって雨は本降りになってきた。お父さんに届けるものや頼まれたものはなかったけれど、退屈しているだろうからと会いに行く。青森の美味しかったりんごと九州の丁寧な味のみかんをタッパーに入れて差し入れる。お父さん宛にもらったまんじゅうも持っていったら早速食べたらしい。お母さん曰く、お父さんはもう退院してもよさそうなのだそうで、今日は本人も早く家に帰りたそうだったらしい。

帰りにコンビニでアイスを買って家に帰る。今日も先にお風呂に入ってから夕飯にすることにした。夕飯はおせちの残りと焼き米。おかずらしいものよりもあっさりとしたご飯がそろそろ食べたいと思っているところに焼き米はちょうどよかった。

夕飯の後のあとはもう寝るだけ。テレビを観たり、洗い物をするのも余裕を持って取り組める。適度な疲労感に心地よさを感じて、もう眠ろう。



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