日記　2024.3.16(土) 本日は休日とする/吉祥寺/意識的に失敗する/みんなやさしい

お腹が空いた。お腹の底からぐーぐーと聞こえる。今朝は朝ごはん食べてよと言っているのかな。
腸の方からお知らせがあり7時過ぎに起き上がる。顔を洗って日焼け止めまでぬって、洗濯機を回してもう一度布団へ戻る。
しばらく布団の中で気持ちよく過ごしていたら、ピーっと鳴って洗いが終わってしまった。ちょっぴりちぇっ、てな感じで起き上がる。鉄瓶に湯を沸かす。土鍋にお水と出汁になるようなものたちを入れてお昼ごはんの準備をしておく。安心、安全なわたしの相棒たちの協力の元、1日を始める。パンをかじる。18穀米入りのバゲットが美味しい。バゲットは何かに浸して食べるよりもバリバリと食べるほうが好きだ。今日はシナモンとハチミツをかけて食べる。洗濯物を干していく。足元用ヒーターをつけていたけれど、窓を開けると外はすごくあたたかい。今日はアウターなしで出かけられそうだなと思う。今週さぼっていた床の拭き掃除もしておこう。お酢のスプレーを吹きかけて拭く。お化粧をしていく。髪の毛のぼさぼさ感も近ごろはいいなと思っている。今日は特にいい具合にぼさっとしているようなので櫛だけ通しておく。この間買ったマスカラ、使い慣れてきた。わたしの眉毛は生えかたが変なのである程度まわりを整えた方がいいようだ。眉尻あたり、一部がなぜか薄いのでパウダーで足してあとはマスカラを薄めにぬっている。やや下がり眉が理想。工藤静香のモノマネを意識すると表情で下がり眉にできる。困り眉で口角はあげる。これをやってみると気持ちもゆるんでくる。なんでも試してみる。ぬか床に何にも入っていないのでなんだか寂しい。にんじんと大根を追加しておく。大根の皮はもちろん千切りにして干す。今日もよく乾燥しそう。栄養がぎゅっと凝縮されておいしくなる。

お昼ご飯はわかめとトマトのスープ。厚揚げと味噌も少しだけ入れた。結果、味噌汁になった。黒豆納豆、ごま塩、大根おろし、梅干しを乗せたご飯とともに食べる。おかずはなくともごはんのおともがあればもう最高。ご飯たっぷりがどっしり落ち着く。ごはんの後しばらく休憩して少し横になる。

自分のリズムに戻るために、安心を強固なものにしていくために、明日は味噌をもう一度仕込んでみようと思っている。ちゃんと妥協しないで納得する材料で作ってみたい。1年後の自分のために美味しい味噌を作っておいてあげよう。自分を大切にする、楽しませる。今日は洗濯洗剤を買いに行きがてら、大好きなこだわりの八百屋さんへ行ってみる。

いい天気の中花粉を浴びながら駅へ向かう。斜め掛けのトートバッグを後ろへまわして元気よく歩く。途中、元住人とすれ違う。今日は気づいてくれて大きく手を振った。ちょっと笑い合ってさっと通り過ぎる。駅のホームでわたしの花粉タンクが満タンになる。くしゃみが止まらなくなってしまったのでマスクを付けるとすぐにおさまった。それにしても今日は暖かいな。アウターなしで出て正解だった。

電車の中も吉祥寺も土曜日で人が多い。片耳イヤホンで外の音を調節する。自分の頭の中になるべく集中する。まずは味噌の材料を調達しに八百屋さんへ。生麹しかなかったけれど、生麹でも作ってみたかったのでちょうど良かったのかもしれない。まいちゃんとお揃いの神の子大豆、天日だけで結晶させた海の精というお塩、寺田本家の発芽玄米麹かむたちを買った。次は洗濯洗剤を買いに東急へ。そのあと少し春服のパトロールもしておく。
コーヒー屋さんの手前にたい焼き屋さんがあってまた吸いこまれるように並ぶ。豆乳クリーム、小倉あんをひとつずつ。コーヒー屋さんでマイボトルにエチオピアのホットを入れてもらい公園へ。桜はまだ咲いていないけれどものすごい人で賑わっていた。雰囲気だけはお花見気分。ベンチはもちろんすべて埋まっていたので擬木フェンスに腰掛けて休憩することにした。井の頭公園のフェンスは背が低いわたしでも座りやすくありがたい。コーヒーを飲みながら豆乳クリームのたい焼きをいただく。美味しい。

豆乳クリームのたい焼き。

人の行き交いの多い場所だったけれど持ってきた本を開いて読み進めてみる。坂口恭平さんの本はにぎやかな公園でも周りを気にすることなくすぐに集中して読める。途中、『意識的に失敗を続けている』というワードに立ち止まる。わたしは自ら計画を立てて段取りよく遂行していくことが得意だし好きだ。いまだって危険や犠牲を払わない方法をなるべく選んで無職を過ごすことはできたのかもしれない。そうしなかったのは意図的だったのかもと思うとなんだかしっくりくる。犠牲を払わないことで安心してしまい、だらだらと無職でいることを防ぐ。貯金を崩しながら、試して失敗するを続けていく。一定の危機感を持てるような環境を整えようとしていたのだろうか。後付けかもしれないけれど、そんな気がしてきたのだった。面白いことに気づいたところで本を閉じて歩き出す。今日はなんだかわたしもお花見気分になって冷たいビールが飲みたい。ポテトチップスとノンアルコールビールを買って帰ってみた。

夕飯はどうしようかと考えて冷蔵庫の中を思い出す。コウケンテツさんの厚揚げから揚げが美味しそうで作ってみたかったのを思い出す。白菜も足してやってみよう。手でちぎった厚揚げ豆腐と白菜にしょうゆで下味を付ける。タレはしょうゆ、お酢、アガベシロップ、生姜麹。分量のバランスだけ確認しておいて味をみながら適当に入れる。片栗粉をまぶした白菜と豆腐をやや多めの油で揚げ焼きにしていく。鉄のフライパンは片栗粉をまぶして焼くと焦げ付きやすいのでフライパンを一度熱して火を消して温度を下げてから油を入れて使ってみた。道具も使い方だな。焦げ付きなく、衣もはがれず上手く揚げ焼きにできた。タレは食べる直前にかける。そんなにお腹も空いていなくて今夜はおかずだけにする。たい焼きを食べたからか。水につけておいたにんじんのヘタ部分から伸びた柔らかな葉っぱを乗せて飾る。美味しそう、いただきます。美味しくてきゅぅーとなる。冷凍庫でノンアルコールビールを冷やしておいたのだけれど、もうなんだか満足してしまったので明日飲むことにしよう。やっぱりコウケンテツさんのレシピは間違いないな。レシピの細部まで配慮が伝わり丁寧なのに気軽に作ってみようと思える。わたしは特に1.5列目のキングおカズシリーズが最もシンプルで好きだ。

昨日からみさことメッセージで仕事のことを話している。やさしいみさこの気持ちに安心して、わたしも素直になる。初めて人に自分がどうなっていきたいかを話すことができた。
まいちゃんともメッセージのやり取りをする。好きなことだけしてしあわせになりたい、と共感し合っていつものコントみたいな会話をする。安心する。

わたしの周りにいてくれる人はみんなやさしい。自分を大切に、わたしの周りにいてくれる人はもっと大切に、していきたい。