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日記 2023.11.23(木)

ゆっくり起きた。眠たい。世の中は勤労感謝の日でお休みなのだと気づく。
起き上がって台所へ立つと柑橘のいい香り。これは柚子の香りだ。昨日届いたたくさんの荷物の中に柚子がひとつ入っていた。ほかのどの柑橘よりも少なくて小さいけれど、こんなにも芳醇な香りを放っている。このままずっと香りを楽しんでいたいような気もするけれど、ゆず茶にして楽しみたいとも思う。柚子はどうやったって特別な存在であり、毎年期間限定のお楽しみのひとつだ。いつもははちみつにつけていたけれど、今年はアガベシロップにつけてみようかなと思う。

牛乳を使い切ってしまったのでグラノーラをかたまりのままぼりぼりと食べる。グラノーラの風味がよく分かってそのまま食べるのもとても美味しい。次に作るときはココア味にしてみたいと思っている。

昨日は久しぶりにお昼も夜もパンだったのでカラダがずっしりと重い。気休めに軽くストレッチをしてみたり、顔をマッサージしたりしてみる。

自分で化粧品を作ってみてから、朝のスキンケアに時間をかけるようになった。これまでは順番に顔にささっとのせていくだけだったけれど、自分の作ったブースターと保湿クリームがどんなものかを確かめるように丁寧に感じとりながらおいていく。化粧水は市販のものを使っているが、香りが強く感じるようになった。使っている化粧水は香りがあまりなくて刺激も少ないもののはずだけれど。手作りのものよりはやはり強いようだ。
どこを手作りにして、どこを買ったものにするか、考えるのが楽しい。完全、完璧にし過ぎると楽しくなくなってしまいそうなので、いいとこ取りで自分の中での落とし所を見つけたい。そしてそれも常に見直して変化していきたい。わたしはいつでも流れていたいのだ。

久しぶりに土鍋でご飯を炊く。小さな味噌汁鍋で炊く。2人分の味噌汁が作れる程度のこぢんまりとした土鍋をわたしは大変気に入っている。お米は2合炊きのサイズのようだけれど、わたしは無理やり3合炊いている。炊き上がりはぱんぱんになるけれど、それでもちゃんと美味しく炊ける。
あれ、味噌汁鍋でのご飯の炊き方を忘れてしまった。しばらくは元住人が持っていたかまどさんという中蓋も付いて簡単に炊ける土鍋で炊いていたのでこの土鍋の出番がなかったのだ。調べようかと思ったけれど、何となくの記憶と、音、におい、感覚で炊いてみるとにした。休日の朝で外も台所も静か。ご飯を炊く音がはっきりときこえる。沸騰した土鍋がぐつぐつと言い始め湯気も出てきたところで弱火にして7分経ってから火を止めた。

久しぶりの土鍋ご飯に喜びを隠しきれない。

美味しそうに炊けた。火加減は何となくでもちゃんと炊けるようだ。美味しくご飯を炊くために必要なことは、しっかりと給水時間を取ること、給水させた水は捨てて新しい水に入れ替えてから炊くこと、なのではないかと思う。給水時間が少ない場合は焦げやすかったりするのでもう少し火加減に集中しながら炊いてみたい。土鍋じゃなくても普通の鍋でも蓋をすればご飯は炊ける。ご飯を炊いている時間はすごくしあわせな時間なので、炊飯器に任せてなんていられないな、と思う。めんどくさいを通り越すまで何度か炊いてみる。そうすると土鍋ご飯が食べたいと思えば手が勝手に動き出すようになる。

炊く寸前に炒り玄米も少し入れてみた。香ばしさが加わって美味しい。お米が古いときにも良さそうだ。炊き上がったご飯はすぐにポーションして振り分ける。今日は洗って用意しておいたさらしにもご飯を包んでみることにした。濡らしたさらしに炊き立てのご飯を置く。その姿がなんとも愛おしい。ご飯が気持ちよさそうにしているのがはっきりと分かる。ああ、もっと早くに気づいてあげれば良かった。実家でもち米を蒸すとき、荒い布に包んで蒸していたのを思い出した。あの場面もすごく好きだった。
さらしが足りない分はラップに包んで冷凍庫へ。追加のさらしをやっぱり買ってこようと思う。手ぬぐいを切って使ったけれど、やっぱり無地のものがよさそうだ。

さらしに包まれて気持ちよさそうなごはん。

お昼ご飯前にすだちを効かせた紅白なますをつくった。ナッツを砕いて入れて美味しくできた。お昼はそれをつまんで、今日はさすがにごはんを食べた。荷物にあった手作りこんにゃくも少し切り分けてポン酢で食べた。久しぶりのご飯に涙が出そうになる。
お母さんとお父さんに久々のお米の感動を伝えた。お母さんも今は家にいるようだったので電話をして少し話をした。相変わらずの言い回しの面白さに笑いっぱなしだった。なんでも面白がって生きていかないとね、とお母さん。あれ、これはわたしが言っていたことばじゃなかったっけ、と思わず笑ってしまった。離れて暮らしていても、たくさん話す機会があると言うことも似てくるんだなと思う。

午後から牛乳とココアが飲みたくて買いに出た。たくさんあるので野菜売り場はスルーして、お肉を少しとデーツ、バナナ、ねぎ、アボカドも安かったので買った。ココアはいろんなお店を見比べてみて買わずに帰ってきた。
帰ってから久しぶりに買ったデーツを食べてみた。デーツには種類がいくつかあって、今回買ったものはきんつばのよう。今まで食べた中で1番あんこに近く柔らかかった。これなら野菜ジュースにも入れられそうだ。

お昼にたっぷり作った紅白なますで勢い付いて、たくさんある野菜たちで料理がしたくなった。野菜がたくさんあるって本当にしあわせだ。冬瓜を半分、買ってきたむね肉と椎茸の戻し汁と椎茸を使って炊いてみた。片栗粉も入りとろみのある仕上がり。少し味が濃くなってしまったけれど井上尚之さんの角皿に入れると小料理屋風に見えてきた。大好きな白菜の味噌汁を作ってご飯を蒸して、そしてどういうわけか今日は牛肉を買ってきていた。
祝日だからなのかランプ肉のステーキのちょうど良さそうなサイズが売っていた。130gで約700円。お肉のことはまったく詳しくないのでランプ肉というのはよく分からなかったが、見た目がよく脂も少なめ、サシも適度にあって美味しそうだったのだ。シンプルに塩コショウで食べたら臭みもなく、脂っぽくもなく、美味しかった。調子に乗ってノンアルコールのビールも飲んで満足した。

時々こんなふうに思いついた瞬間に飛びついて、自分を驚かせるようなこともしてみたい。満足できたら、また明日を頑張れる。

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