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日記 2024.6.19(水) ゆっくり休めばいい。

日中は熱も下がるのに家に帰って横になると熱が出る。38度もの熱が出るのは何年ぶりだろう。しっかり眠ってもだめだ。

昨日はスイカを買って帰った。スイカはわたしの熱冷ましのお薬である。じゅわっとしたたる水分をごくごく飲むと体の中から気持ちがいい。半分食べて満足して今朝また食べられるようにと残しておいた。

昨晩も布団の中でもずっとスイカのことを考えた。スイカのことを考えるだけで気分は幾分か良くなる。今は食べたいものが限られているから体が欲しがるものを適切に察知して食べさせてあげたい。

頭の中に音楽が戻ってきた。寺尾紗穂さんの愛のありかという曲。ぽんっとYouTubeのおすすめに入ってきて聴いてから釘付けになってしまった。やさしくてやさしくてどこまでもおだやかな曲に励まされる。
励まされると言えば熱がでて体が熱くだるい時でも番茶は美味しく飲むことができている。熱々の番茶をふうふうしながら口にふくむとほっとする。しんどくても番茶は淹れてほしいとわたしがわたしの筋肉を動かす。風邪のときは梅醤番茶よりも、番茶のほうがすっきりしていて体が求めている気がする。

7時に起き上がり洗濯をしてゴミをまとめて外に出しに行く。立ち上がると一気に元気になるのはなぜなのだろう。顔を洗って身支度を整えて、今日は布団をあげる。部屋の中がすっきりすると気分がいいからそうする。

残しておいたスイカを食べたらさらに元気が出てきた。お昼ご飯も食べられるかもしれないから玄米を蒸してお弁当を作ってみる。玄米には黒ごまと梅干しを乗せて、おかずは塩もみにんじん、トマト、さつまいもの蒸したやつ。それからそろそろ完成のザワークラウトも入れてみた。

イヤホンで愛のありかを密やかに聴きながら出発する。今日はいい天気でなぜか涙があふれてきてしまった。涙をこぼさないようにぐっとこらえながら駅に向かう。視界が涙で半分埋まってしまった。駅の近くの美しい紫陽花はだんだん朽ちてきている。この裏手にあった老舗の和菓子屋さんはわたしが今回実家に帰っている間になくなってしまっていた。昔ながらの店がひっそりと消えていく。

職業訓練中には授業のほかにキャリアコンサルティングという時間が3回設けられていて第一回目が金曜日に迫っている。職務経歴書と自分のことを書いた書類を元にしゃべることになるのだがその書類を授業の合間に作成している。形式にこだわらず自由に書いてもいいと決めたらわたしの思っていることをすらすらと書けるようになってきた。わたしの考えをまとめて確認するのによい機会になると感じているのでちょっと楽しい。

あんまり食べられないけれどお腹が空く。今日はお昼ご飯が待ち遠しかった。お弁当を開いて食べていく。風邪のときにも食べられるものは夏場に食べられるものと近いなと思う。夏場、わたしは食欲がぐっと落ちてしまうので注意深く食べられるものを探していく。結局さつまいもと玄米は少し残してしまったけれど、完成間際のザワークラウトがすごくすごく美味しかった。もっと入れてくればよかったと思ったくらいだった。乳酸菌発酵の自然な酸味に体が本当に求めているものはこれだ、という気がした。トマトもやっぱり大好きだからたくさん食べられるし、塩もみにんじんもさっぱりとして食べられた。敷物にした大葉も美味しい。玄米はなかなか口に入らなかったけれど、梅干しと一緒なら食べられた。やっぱり梅干しはどんな時でも食べられる最強の食べ物だなと思う。

今日も無理せず産直市場にだけ寄って家に帰る。傷だらけのりんごを半額で買った。切ってみると表面は傷だらけでも中身はちゃんとまだみずみずしくきれい。久しぶりに果物をたっぷり食べたいと感じているのでいろんな果物を買ってみたいと思う。

洗濯物を取り込み畳んでマットレスを敷いたら徐々に節々が痛くなってくる。熱が上がったということが感覚的に分かるようになってきた。お化粧を落として歯を磨き横になる。もうしばらくはしっかり療養に努めるとしよう。

涙も出たし、頭の中に音楽も戻ってきた。今日の成果は十分あったのではないか。もう少し、焦らずゆっくり休めばいい。

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