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日記 2024.7.19(金) その方法をことばにして伝えてみる。


4時ごろ目が覚めるようになってきた。夏は暑さもあって朝早くに目が覚めるのだろう。何度も寝返りをうったりしながらごろごろと過ごす。すでに気温は25度くらいあるようだけれどまだ部屋の中は涼しく感じる。朝の楽しい大好きな時間。

梅干しの瓶をひとつずつ揺らして全体が梅酢に浸かるようにしていく。この間瓶をゆらゆらさせるのをさぼっていたら一ヶ所紫蘇の部分にほわほわのカビが生えてしまった。さぼってごめんと言いながら瓶をゆらし、梅の様子をみていく。

今日はお弁当にまいたけと玉ねぎを炒めたものを入れた。いつもの卵焼きじゃなくて今日はスクランブルエッグにしてみた。失敗ザワークラウトとトマトの梅酢和えみたいなものも入れてみる。ちょっといま気分を変えたいんだと思う。お弁当の具材からわたしの気持ちを知る。今日もわたしに配慮しながら過ごしてみよう。いま何がしたい?と聞きながら一日を進めていく。

梅干し用の干し網をネットで注文したので、支払いを済ませようといつもより早い時間に家を出た。家を出て歩いているとお母さんから電話。お父さんが入院したりしてから実家がなんだかざわざわしている。お母さんはひとりの時間も好きだけれど、ひとりの夜はこわいのだった。
昨日はお母さんの大の苦手のマムシが登場したりしてちょっとパニックになったようだった。お母さんの話したいことを聞きながらお母さんの考えを整理していく。やらなきゃいけないこと、人から言われたこと、いろんなことでお母さんの頭の中もごちゃごちゃとしている。一番先に聞きたいのは自分自身の素直な声じゃないかと伝えてみる。お母さんもお父さんも、まわりの人の意見や言葉に振り回され過ぎているように見える。

わたしにできるのは、わたしがどうやって自分を大好きになることができたのか、その方法を伝えてみること。自分自身の声を素直に聞き、自分で自分をなぐさめ、ほめる。ぜったいに自分をけなしたりしない。自己否定を完全にやめることができるようになってきた経験をひとつひとつ丁寧に話し続けていくことだけ。同じ時間をたくさん過ごした家族だから、別々な人間とはいえ、やっぱりわたしたちはものごとのとらえかたが似ているところがある。気になること、思考の仕方、落ち込みやすいクセも似ていたりする。

今日は暑い。それでもわたしは熱い番茶をまだ飲んでいる。一日中クーラーの効いた部屋にいるからということもあるけれどまだまだあたたかい飲み物が飲みたいと感じる。去年まで夏は冷たい飲み物をガブガブ飲んでいたはずなのに。
あたたかい飲み物はわたしを焦らせない、ふーっと力を抜いていいよと教えてくれる。

金曜日、明日と明後日はお休みでうれしい。学校からの帰り道、大好きなこだわりの八百屋さんへ寄ってみると家庭でできる自然療法の本が一冊売っていた。すぐに手に取りもう離さないよ、と抱きしめる。この本が手元にあるだけでうれしくてこころ強い。

いま、お父さんとお母さんがわたしの声に少しずつ耳を傾けてくれているのがわかる。わたしを信頼し必要としてくれているのが分かる。わたしはいまならば自分の実践してきたやり方を素直に伝えていけるのではないかと感じる。だからきっとわたしに電話をかけてくれるのだ。わたしはもうそのことだけでうれしい。わたしを信頼してくれる人のために、わたしは全力で動いていきたい。やってみたい。

夕方の風にのって太陽をたっぷり浴びた梅干しの香りがした。どこかのうちではもう土用干しを始めておられるようだ。わたしの梅たちも早く日光浴させてあげたい。土用干しをしているときの、あつあつの梅のにおいはしあわせのにおい。わたしは小さな頃からあのにおいが大好きで、土用干しの期間は梅干しのそばにいつもいた。

わたしは自分を助けることができているという実感の中で生きている。ひとりのはずのわたしがどんどん増えていく。わたしの梅干しひと粒にもわたしの魂は宿る。心強い仲間たちがいるから大丈夫。わたしは安心しきったままでどんどんと前に進むことができる。わたしがやってみたいと思うことを、ただひたすらにやり続けていけばいいよ。思いっきりやってみなよ。

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