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株主総会

 2010年6月の日記です。 

 今月29日は、株主総会の集中日であり、当社も例に漏れない。
3年前(私が来る前、)の株主総会では、経営陣に不満のある株主が、
答えにくい質問をして、紛糾し、4時間を要したとか。
業績が悪く、それゆえの粉飾決算まがいもあり、
社長以下、経営陣の自業自得とも言えるし、
株主総会がチェックの役割を果たしたとも言える。

 昨年は初めての議長役だったが、2時間半を要した。
今年は、業績も順調だし、経営に特段の問題は無いと思うが、
元役員のOB株主は、2時間半はやると、
質問者の分担を決めて張り切っていると漏れ聞こえてくる。
OB会の楽しみ、レクリエーションの様相だ。
金融機関や一般の株主もいるなかで、どうかとも思うが、
質問は株主の権利だから仕方がない。

 役員全員が演壇上の席に座るが、議長は真ん中で立ちっぱなしだ。
不公平だとは思うが、世の上場会社は殆どそうなっている。
2時間半立ちっぱなしで質疑応答をするのは、
それなりの体力・知力・気力が必要で、それを試されている気もする。

 議長席の後ろには法務の社員と専門の弁護士が控え、
判断に迷うとき、助言が必要と思われる時は、
直ぐに後ろからメモを差し入れてくれる。
知力を疑われている気もするが、助かるときもある。

 相当数の想定質問と回答が準備されており、
役割に応じて、担当役員が回答するが、
不満を持つ(であろう)退任役員が余計なことを言わないように、
模範解答を徹底する。
役員の人事案件など、会社全体の施策に関しては、議長が答えることになる。

 明日は本番の1週間前、同じ会場で模擬の株主総会を行って、
弁護士がチェックして、講評する。
数名の社員が株主役になり、こちらが困る質問をすることになっている。
自ら立候補する人がいるらしいが、動機は不明。

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